【要約＆書評】「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して幸せになる本

元恋人のことが忘れられない

転職したいけど、なかなか踏み出せない

昔はこうだったのにと、今に不満ばかりある

このような経験や悩みはないでしょうか？

この3つの悩みは、別の問題に見えますが、根っこにある原因は同じです。

それは執着です。

人が抱える悩みの多くは、「手放したくない」という執着が原因で起こります。

恋人を手放したくない、今の生活を手放したくない、過去の栄光を手放したくないなど、何かを手放したくないという執着が悩みを生みます。

そして、その執着が、あなたが幸せになるのを邪魔しています。

では、その執着を手放して、幸せに生きるためにはどうすればいいのか？

今回紹介する、根本裕幸さん著の『「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して幸せになる本』が、その方法を教えてくれます！

Youtubeでは、アニメーションを使った解説動画をあげています！

よろしければ、こちらもご覧ください！！

『「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して幸せになる本』の要約

執着があなたを不幸にする

執着は、あなたから選択肢を奪ってしまいます。

例えば、あなたが元恋人に執着しているとします。

元恋人に執着していると、実は身近に良い人がいるのに、あなたは見つけることが出来ません。

元恋人以外に考えられなくなっているあなたは、視界が狭く、他の選択肢が目に入っていないからです。

選択肢が狭まると、それだけあなたはチャンスを失うことになります。

また、執着していると、それを失なわないことばかりにエネルギーが向いてしまいます。

「それを失ったらどうしよう」と恐れや不安ばかりに目が行ってしまうため、喜びや幸せを受け取ることが出来ません。

執着はあなたを不幸にします。

だからこそ、あなたが幸せになるためには、執着を手放す必要があるのです！

「人」「もの」ではなく、感情を手放せ！

執着を手放すためには、執着している人やモノを遠ざければいいのか？というと、残念ながら、そんな簡単な話ではありません。

執着している人やモノを手放そうとしても解決出来ません。

元恋人を忘れようとしても、なかなか忘れられないものです。

それは、あなたが執着しているのは、人やモノではなく、「感情」だからです！

あなたが元恋人に執着しているのは、一人になるのが怖いという恐れからかもしれません。

あなたがお金に執着しているのは、お金が無くなったら生活できなくなるという不安からかもしれません。

このように、あなたの執着の背後には、必ずネガティブな感情が存在しています。

そのため、背後にある「感情」を手放さないことには、対象から離れたとしても、執着を解決することが出来ません。

むしろ、対象から離れることで、ネガティブな感情がさらに強まり、悪化する可能性もあります。

この記事では、あなたのネガティブな感情に向き合い、それを手放すためのワークを紹介していきます！

「執着」を手放すワーク

本書で紹介されている「執着」を手放すワークは、次の3ステップで構成されています！

この記事では、それぞれのステップの中でも、特に重要だと本書で書かれていることに絞って紹介していきます！

①あの人を手放す決意をする

このステップで重要なことは2つあります。

1つ目は、「私は○○を手放して、自由になります」と口に出して、あなたの覚悟を宣言することです。

2つ目は、対象と向き合うことです。

口に出して宣言することを躊躇してしまうということは、まだ手放す覚悟が出来ていないということです。

覚悟が出来ていない状態では、その先のステップに進むことが出来ません。

そのため、その人やモノを手放すメリットや目的をしっかりと考えていきましょう！

その人やモノを手放すことで、あなたが得ることが出来る明るい未来を想像することで、手放す覚悟を決めることができます！

手放す宣言をすることが出来たら、次は対象と向き合います。

ここはイメージワークになるので、目をつむって想像していきましょう。

目をつむったら、対象が目の前にいることを想像します。

その対象をみて、あなたがどんな気持ちになったか？を考え、それを言葉にします。

あなたの気持ちを言葉にしたことで、相手がどんな表情になったのか、その表情をみて、あなたがどんな気持ちになったのかを考えます。

そして、言いたいけど言えなかったことを声に出して伝えます。

その言葉を伝えた後の気分を感じてみて下さい。

気分を感じたら、意識を今に戻します。

最後に、対象を思い浮かべながら、「私は今日○○を手放して、自由になります！」と10回、声に出して言います。

②御恨み帳に感情を吐き出す

手放す覚悟が出来たら、次はあなたの感情を向き合っていきます。

そのために、ノートにネガティブな感情を書き出していきます！

ノートに書くのは、めんどくさいと思われるかもしれません。

しかし、このノートに書くことが、とても重要なんです！

頭の中で考えようとすると、脳内をネガティブな感情が回り続けるだけで解決することが出来ません。

実際に、ノートにネガティブな感情を書き出すことは、エクスプレッシブライティングと呼ばれ、科学的にも気持ちを整理することができ、感情をコントロールしやすくなる効果があることが分かっています。

行うことは、とても簡単です。

何でもいいので、ノートを用意して、執着の対象のことを思い浮かべて感じることを書き出していきます。

この際に大切なのが、スッキリするまで書き続けることです！

また、このノートは誰かに見せるモノではないので、どんなに汚い言葉でもいいので、あなたの本心を書いてください。

ノートに書き出していると、自分の感情を客観的に見ることができ、新たな気づきを発見出来ることがあります。

「実は相手との相性が良くなかった」「自分はすごく我慢していたんだな」といった気づきを得ることで、あなたの本当の感情を見つけることが出来ます！

御恨み帳でネガティブな感情を書いていくと、感情を整理して、新たな気づきを得ることができ、手放しに向けてどんどん進むことが出来ます。

そこで、次の質問について考えていきましょう。

あなたの苦しみや悲しみの分だけ、あなたは大きく成長し、学び、恩恵を受け取っています。

あなたがお金に執着しているのであれば、「お金の稼ぎ方」「お金を稼ぐ大変さ」を学ぶことが出来たかもしれません。

このように、執着によって、あなたが学び成長したことを考えていきましょう。

③感謝の気持ちを伝えて新たなスタートをきる

先ほどもステップで、執着の対象が与えてくれた、学びや成長について考えていきました。

最後のステップでは、その対象に感謝の言葉を書いていきましょう。

本書では、このステップで書く「感謝の手紙」こそが、執着を手放すステップの本体であると書かれています。

この手紙は、書くことが目的なので、直接送る必要はありません。

むしろ、送らないことを前提に書いた方が、あなたの本心を書くことが出来ます。

ただ、その人やモノに対する感謝の思いを書いていきましょう。

感謝の手紙を書くことで、ネガティブな感情がポジティブに変わったことを、あなた自身で実感することが出来ます。

もし、感謝の手紙を書く中で、再びネガティブな感情が湧き出てきてしまったら、また御恨み帳に戻れば大丈夫です。

御恨み帳と感謝の手紙を交互に行ううちに、最後まで残っている、あなたのネガティブな感情を全て吐き出すことが出来ます。

感謝の手紙を書き終えたら、最後に「新しい世界へのイメージワーク」を行います。

あなたの執着の対象に感謝を伝え、新しい世界へ扉を開けて踏み出します。

執着するあなたの心を手放すために、対象のいない世界を想像します。

上手くいかなく手も、何度もイメージを繰り返し、手放した後の感覚に慣れていきましょう。

『「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して幸せになる本』を読んだ感想

私は、何か悩みがあると、いつも逃げて解決しようとしてしまいます（笑）

向き合うのがめんどくさいのか怖いのか、自分でも分かりませんが、悩みに真剣に向き合うのを遠ざけてしまいます。

しかし、それでは悩みを解決したことにならず、何かあるたびに過去のことを思い出し、うじうじ悩んでしまいます。

本書は、そんな私の悩みを解決してくれる1冊だと思います。

私も本書を参考に、これまで自分が執着していた人やモノ、その背後にある感情と向き合い、手放していこうと思います。

過去のことが忘れられずに悩んでいるという方は、ぜひ『「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して幸せになる本』を読んでみて下さい！

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