今回は、コ・ミョンファンさん著の『本は人生を生き抜く最強の武器である』を紹介していきます!
皆さんは、読書をしているでしょうか?
おそらく中には、読書をしないといけないのはわかってるが、いまいちやる気になれないという方や、読んでいるけど効果が実感できないという方がいると思います。
本書はそういった方に役立つ1冊です!
本書は、交通事故で死の淵をさまよった後3000冊の本を読み、人生を劇的に変えた著者によって、読書をする意味や、自分を変える読書法について書かれています。
この記事では、その本書の中から、なぜ読書をする必要があるのか?と読書の3段階の2つについて紹介していきます!
本は人生を生き抜く最強の武器であるの要約
なぜ読書をする必要があるのか?
皆さんはなぜ読書をする必要があるのか?を考えたことがあるでしょうか?
おそらく、成功者はたくさん本を読んでいるから、新しい知識を手に入れるためといったような回答が出てくると思います。
しかし、本を読んだからといって成功者になれるわけではありませんし、新しい知識はわざわざ読書をしなくても、スマホで簡単に手に入れることができます。
では、なぜ人生をより良い人生を送るために、読書をする必要があるのか?
本書では、本を読む理由は、思考するためであると書かれています。
そして、本を読み思考することによって、自己成長することができるのです。
本は、私たちに質問を投げかけてくれます。
本が質問を投げかけてくれるとは、少しイメージが湧かない方もいるかもしれませんが、私も過去に読んだ本を振り返ると、本を読むことで、その本から質問をもらい、その答えを出すために思考していたなという実感があります。
『忙しいのに退化する人たち』という本を読んだ際に、テクノロジーや技術がこんなにも発達している現代で、労働時間が減らないのは、何の価値も生まないのに、多くの時間を割いている偽仕事が原因だという文章を読み、「自分の働き方は当てはまってしまっていないか?」「自分は勤務中に何をしているのか?」「自分にとって理想的な働き方とは?」といったことを考えていました。
本が質問を投げかけてくれるとは、直接的に質問をしている場合もあれば、本の中に書かれている文章から、自分の中で質問や疑問が湧き起こるというパターンもあると思います。
おそらく、幸せについて書かれた本を読めば、「自分にとっての幸せは何だろう?」ということについて考えると思いますし、お金についての本を読めば、「自分はどれくらいのお金が欲しいと思っているのか?」「お金を手に入れて何をしたいのか?」といったことを考えると思います。
こういった思考は、いくらスマホを眺めて、いろんな知識を手に入れたとしても、生まれるものではありません。
読書によって、思考をするからこそ、知識よりももっと深い知恵を手に入れることができるのです。
このように、読書によって思考をすることによって、自分の生き方や働き方、人間関係、お金といった、あらゆることに対して、自分はどうなりたいのかを考えることができます。
自分がどうなりたいのかがわかるからこそ、そこに向かって行動をしようという意欲が湧いてきますし、またそれを実現するためにはどうすればいいのかを読書を通じて考えることができるのです。
そのため、読書を単に社会的に成功するため、たくさんの知識を身につけるためとった理由だけでなく、自分の人生について思考するためだと捉えるようにしてみてください。
そうすれば、より深くその1冊に向き合って読むことができると思います。
読書の3段階
本書では、哲学者ニーチェが語った人生の3段階と読書は似ていると書かれています。
ニーチェが語った人生の3段階とは、与えられた道を歩いていくラクダの段階、自分の道を切り開くライオンの段階、自分らしく自由に戯れる子供の段階です。
それぞれの段階の特徴や、どんな読書がおすすめなのかについて、これから紹介していきます。
まずラクダの段階です。
どんな人でも、いきなりライオンの段階にいけるわけではなく、本を読み始める時は、みんなラクダの段階から始まります。
そしてラクダの段階にいる人は読書を始めようと思っているが、どの本を読めばいいかわからない状態です。
そのため、SNSで話題の本や、他の人がすすめている本やベストセラーを中心に選んでいきます。
私も大学生の時に読書を始めた時は、何を読めばいいかわからず、当時話題になっていた、堀江貴文さん著の『多動力』を西野亮廣さん著の『革命のファンファーレ』をとりあえず買って読んでいました。
ラクダの段階では、自分で本を選ぶことは難しいです。
そのため、まずはベストセラーや周りで話題になっている本を選んで読む方法で大丈夫です。
ですが、もし読み始めた時に難しいと感じたらすぐに投げ出すべきだと本書で書かれています。
難しいと感じるのは、自分がその本を理解できるだけの準備が整っていないということなのです。
準備が整っていないのに、無理やりその本を読もうとしても、途中で断念してしまい、読書から離れてしまう可能性があります。
そのため、読み始めた時に難しいと感じたら、無理せず、別の本へ移ってしまって大丈夫です。
また、ラクダの段階にいると、本を読み始めても、すぐに眠くなってしまう、スマホが気になってしまうといったことがあると思います。
これは脳が本を読むことに慣れていないため、仕方のないことです。
そこで脳に本を読むことを慣れさせるためには、1日1分でできる脳をだます読書法を実践していきましょう。
多くの人は、朝起きたら、まずスマホを触ることが多いと思います。
まずは朝イチに触るものをスマホから本に変えましょう。
そして、本のどのページでもいいので開いて、一文だけでもいいので読み上げていきます。
そうすることで、朝から五感を使って本に触れることができ、自分は本と親しいと、脳をだますことができます。
これを続けていけば、本を読むことが苦にならなくなり、徐々にラクダの段階から抜け出すことができます。
続いてライオンの段階について紹介していきます。
ライオンの段階に到達すると、他人がおすすめする本では、満足しなくなります。
読む本を自分で選びたいと思うようになり、獲物を探すライオンのように、書店を本を探しながら、ぶらぶら歩きまわるようになります。
そして、その本から得られるものがわかるようになり、もっと読書が楽しく感じるようになるのです。
この段階で気をつけるべきなのが、焦りすぎないことです。
「もっと読まなくては」「もう少しで100冊に到達する」といったように、焦りを感じながら、急いで読んでしまうと、読書の効果が薄れてしまいます。
そのため、読書後は、自分の思考を整理して、それを自分のものにする時間を用意しましょう。
読書は読んだ冊数を増やすことが目的ではなく、その本から得られた知恵を自分の中に積み上げていくことが大切です。
そして、ライオンの段階でおすすめの読書法が10ページ読書法です。
ライオンの段階にくると、自分で選んだ読みたい本が、色々と出てきます。
しかし時間には限りがあるため、読めずに積読になってしまう本も出てきてしまいます。
積読の量が増えてしまうと、「いつ読み切れるのだろうか」という気持ちになり、焦ってしまい、適当に1冊を読んでしまうようになってしまいます。
それでは、読書の効果を得ることができません。
そこで、10ページ読書法を取り入れていきましょう。
10ページ読書法はやり方は単純で、1冊の本を毎日10ページずつ読んでいく方法です。
1日に読む冊数には制限はないため、自分のできる範囲で設定してみてください。
本書では、最初はとりあえず5冊から始めることがおすすめされています。
そして選ぶ5冊は、どれもビジネス書といったように偏ったものではなく、小説や専門書、専門外の分野の本など、いろんなジャンルの本を混ぜることで、飽きることなく続けることができます。
もしかしたら、1日に複数の本を読んでいると、頭が混乱してしまうのでは?と思われるかもしれません。
しかし、1日に複数の本を読むことは、むしろ復習効果を高めることができ、読書効果を上げることができるのです。
1冊の本を10ページ読んだあと、2冊目に以降するとき、1冊目とは内容が異なるため、脳が勝手に、さっきの本はどんな内容だったのかを考え始めるのです。
そのため、自動的に脳が復習してくれるため、1冊の本を読むよりも、複数の本を同時に読む方が記憶への定着が良くなるのです。
そのため、読書に慣れてきて、読みたい本が色々と出てきたら、ぜひ10ページ読書法を試してみてください。
では、最後は子供の段階です。
子供の段階では、子供のように読書に夢中になり、体は疲れているのに、本を読むと脳が冴えるという状態です。
本を読むことで得られる気づきが嬉しく、また快感に感じるようになります。
そして、この段階では、読んだ本の数に囚われることがなくなります。
行間に隠された意味や、たった1文に対して思考を巡らせるため、思考のために読書を中断することもあります。
また、読書を通じて、自分だけの哲学を生み出すことができるようになります。
こういう風に考えればうまくいく、こうすれば成功できるとったような、自分だけの哲学を生み出すことができたら、それを使って、他人の成功を助けることができます。
私も勉強法や時間術についての本を読む中で、自分なりの哲学を見つけて、それをyoutubeで発信をしたり、友人に話すことで、自分の知恵を役立てようとしています。
それぞれが読書をしたことで、生み出された哲学は、必ず他の人に役立つものであり、他人の成功の助けになるのです。
また、その哲学を講義動画や本として売り出したり、情報発信をすることで、報酬を得ることもできます。
人の成功を手助けしながら、お金を稼ぐこともできるのです。
そのため、子どもの段階まで到達することができたら、ぜひそこから生み出される自分の哲学を、他の人の成功に役立てるようにしてみてください!
本書では、この記事では紹介しきれていない、なぜ読書をする必要があるのか、またどのように読めばいいのかといったことが、まだまだ書かれています。
そのため、読書を始めようと思っているけど、どのように読めばいいかわからない、読書が大切なのはわかっているが、いまいちやる気になれないといった方は、ぜひ本書を読んでみてください!
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ではでは。