今回は、溝口勇児さん著の『持たざる者の逆襲 まだ何者でもない君へ』を紹介していきます。
本書の溝口さんは、現在youtbedで絶大な人気を誇るBreaking downのCOO/国内代表を務められています。
それ以前には、高校在学中からトレーナーとして活動されており、トップアスリート及び著名人のカラダ作りに携わり、2012年にFiNC Technologiesを設立されました。
そして、国内1200万人にダウンロードされたヘルスケアプラットフォームアプリを作られています。
とてもすごい経歴ですが、溝口さんの人生は最初から順風満帆だったわけではありません。
父が溝口さんが3歳の時に多額の借金を残して消えてしまい、幼少期から学生時代にかけて、ずっと貧乏な暮らしが続いていたそうです。
そのような事情もあり、小学生の時から友達のお父さんの運送業者の手伝いをするなど、働き続けていました。
学生時代には自分とは全く環境が違う友達と自分を比較して自暴自棄になったり、人を傷つけたり、道を外してしまったこともあったそうです。
ですが、溝口さんが17歳の時にフィットネスクラブのパーソナルトレーナーとして働き始め、誰よりも成長すると誓ったことをきっかけに人生が変わりました。
そして現在は、Breaking downの代表を務められたり、国内WEB3メタバースNO1企業のXANA JAPAN CEOに就任されるなど、多岐にわたってご活躍されてます。
本書では、そんな溝口さんによって、まだ何者でもない持たざる者から、本当の自由を勝ち取るための方法が、ご自身の経験をもとに書かれています。
この記事では、その本書の中から人生は選択の総和であrということ、成長するための方法の2つについて紹介していきます。
持たざる者の逆襲の要約
人生は選択の総和である
私たちは日々、様々な選択をしています。
何時に起きるか、何を食べるのか、どの服を着るのか
大きいものも小さいものも含めて、多くの選択をしながら生きてきています。
中には人は1日に35,000回も選択をしているという研究もあります。
そして、この選択の一つ一つが今の私たちを作っているのです。
皆さんは、今の自分に満足できてるでしょうか?
もし、何の迷いもなく、今の自分に満足していると答えられる方は、これまでの選択の質が高かったということです。
逆に今の自分に満足していないという方は、過去の選択を一つ一つ振り返り、自分自身の判断基準を見直していきましょう。
もしかしたら、学生時代に志望校を選ぶ際に、楽に入れるという基準で志望大学を選択してしまっていたことが原因で、今の自分に満足できていないということがあるかもしれません。
そういった選択に失敗した過去があるのであれば、次に選択する時は、楽できるという基準は排除して、つらいかもしれないけど自分が成長できる方を選ぼうと考えることができると思います。
もしこれまで、明確な判断基準を持たずに、何となく選択してきたというかたは、自分が本当に望んでいる判断基準について考えてみて下さい。
そうすることで、今からする選択の質を上げることができ、未来をよりよいものにすることができます。
また、選択の質を上げるためには、夢や目標を決めることが大事であると、本書では書かれています。
夢や目標というとハードルが高く感じてしまい、なかなか見つからないという方もいるかもしれません。
しかし本書で書かれている夢や目標とは、必ずしも崇高なものでなくてはならないということはなく、お金持ちになりたい、モテたいといった単純なものでもいいのです。
ここで大切なのは、方向性を決めることであり、方向性が決まれば、日々そこに向かって選択を積み重ねることができます。
私も大学生時代にTOEIC990点、英検1級を目標に掲げてから、日々の選択が一変して変わりました。
高校時代は友達と遊んでばかり、一人の時はゲームやyoutube三昧でした。
しかし目標が定まってからは、学校の行き帰りの電車の中はゲームじゃなくて、英語の勉強をしよう、休みの日は遊ぶんじゃなくて、英語の勉強をしようと選択が変わりました。
そのおかげもあって、TOEICは975点、英検は1級を取得することができ、人生が変わったと思います。
おそらく、あの時に英語を頑張るという目標を掲げていなければ、今英語を使って仕事ができている自分はいないのではないかと思います。
そのため、夢や目標を持つことは、選択肢の質を高めるうえで、とても大切なことだと思います。
ですが、中には夢や目標がどうしても見つからないという方もいると思います。
本書では、そういったときの対処法は「経験したことのないことを経験してみる」ことであると書かれています。
人は、経験したことがないものを好きになれませんし、情熱を注ぐことはできません。
夢や目標を見つけるためには、どんどんと新しいことを経験していって、自分の世界を広げることが大切なのです。
自分の世界を広げていく中で、色んな人と出会ったり、色んな経験、色んな考えが生まれてくると思います。
そういった刺激を受け続けることにより、段々と自分がやりたいこと、自分がハマることが見えてくると思います。
ここで紹介した、日々の選択の質を上げること、夢や目標をみつけること、経験したことのないことを経験することは、どれもどこかで聞いたことがあることかもしれません。
もしかしたら、当たり前の内容に聞こえるかもしれません。
しかし、当たり前だからこそ、これらのことをおざなりにしたまま前に進むことはできないのです。
そのため、もし今の自分に満足いっていないという方は、ぜひ夢や目標を見つけ、日々の選択の質を上げることを実践してみて下さい。
どうすれば成長できるのか?
自由をつかみ取るためには、成長が欠かせません。
会社に就職したとしても、そこから成長することができなければ、ずっと簡単な仕事しか任せてもらえなくなります。
逆にそこで成長することができれば、さらに大きい仕事を任せてもらうことができ、さらに自分を成長させることができます。
そして、人生の最初の方で成長して、芽を出すことができた人ほど、その後の人生で他の人よりも突き抜けてチャンスを手にする機会が多くなります。
本書では、最初の1万日で人生が決まると書かれています。
1万日というと、ざっと30歳くらいまでです。
30歳までにどれだけ成長して、芽を出すことができるかで、その後の人生が大きく決まるのです。
もちろん、30歳以降でも成長して成功をつかみ取ることは可能ですが、かなり多くの努力が必要になることを覚悟しなければいけません。
では、どうすれば人は成長することができるのか?
本書では、成長するための方法が多く紹介されていますが、この記事では2つ紹介していきます。
一つ目が脈拍が上がる挑戦をすることです。
脈拍が上がる挑戦とはないかについて、本書では次のように書かれています。
脈拍が上がる挑戦とは、胸がドキドキしたり、心が弾んだりする挑戦だ。
脈拍が上がる時は、多くの場合、慣れていなかったり、やったことがなかったり、新しいことに緊張感を持って取り組んだりしていることが多い。
そのような挑戦を重ねていく中で、今までは理解できなかったことが理解できたり、今まではできなかったことができるようになったりして人は成長を遂げていく。
『持たざる者の逆襲』より
この脈拍が上がる挑戦は、ギネス記録に挑戦をする、まだ誰もやったことのないことに挑戦するといった、大きなことでないといけないわけではありません。
今の会社でリーダー職に挑戦してみるなど、今の自分のステージに合わせた挑戦をすればいいのです。
リーダー職につくと、最初は緊張するかもしれませんが、徐々にリーダーとしての視点が分かったり、部下との接し方、教育の仕方が分かるようになると思います。
そして、リーダー職になれてきたら、脈拍は上がらなくなります。
そうしたら、またさらに上の職位に挑戦してみる、または今の会社よりも高いレベルが求められる会社に転職するなど、次の脈拍が上がる挑戦を探していくのです。
このように、今の自分にとって脈拍の上がる挑戦を重ねていくことで、徐々に成長することができ、最終的に大きなことも成し遂げられるようになります。
続いて成長するための2つ目の方法が、フィードバックをたくさん受けられる環境に身を置くことです。
本書では、自分だけで成長できるほど甘くはないと書かれています。
成長するためには、自分の足りないところを指摘してもらったり、アドバイスしてもらうことが大切です。
自分が間違った方向へ進んでいたとしても、自分では気が付かないものです。
だからこそ、客観的にそのズレを指摘してくれる人がいる環境に身を置くことで、間違った方向へ進み続けてしまうことを防ぐことができます。
またこのフィードバックは質だけでなく量も大切です。
スポーツや楽器でも、週に1回しか先生にみてもらえない人よりも、週に2回、3回と多くみてもらえる人の方が上達が早くなります。
学生時代であれば、自分が受け身だったとしても、先生や周りの大人からフィードバックをもらうことができたかもしれません。
しかし社会人になると学生時代のようにはいかなくなります。
フィードバックが欲しいなら自分から受けにいかなくてはなりません。
そのため、成長したいなら多くのフィードバックが得られる環境に身を置くこと、そして自分から積極的にフィードバックをもらいにいくことが大切なのです。
この記事では、脈拍の上がる挑戦をする、フィードバックをたくさんもらえる環境に身を置くことの2つを紹介しました。
本書では、成長するための方法がまだまだ書かれていますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
本書では、この記事では紹介しきれていない、持たざる者が自由を勝ち取るための方法がまだまだ紹介されています。
本書は、読んでいて本当に熱い気持ちになれる、自分もがんばりたいと思える、そんな1冊です。
そのため、今自分には頑張れるものが何もない、人生が退屈だと感じている方は、ぜひ本書を読んでみて下さい!
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ではでは。