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要約&書評

【要約&書評】数字で示せ

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今回は、定居美徳さん著の『数字で示せ』を紹介していきます。

本書は、世界トップクラスのグローバル企業・GEグループでCFO(最高財務責任者)として活躍されていた著者によって、数字で話すことの大切さについて解説されております。

皆さんは、普段の仕事で数字を意識して話しているでしょうか?

本書には、実は数字で話すことができていない人は、年収の半分を失っていると書かれています!

そのため、数字で話すことによって、あなたの年収を2倍に上げることができます!

この記事では、数字で話さない人は、なぜ年収の半分を失っているのかについて、また数字で話すためのポイントについて紹介していきます!

数字で示せの要約

 

数字で話さない人が損している「9つのない」とは?

本書では、数字で話さない人は年収の半分を失っていると書かれています。

理由は、数字で話さない人は、次の「9つのない」で大きく損をしているからです。

 

①伝わらない

②イメージが共有できない

③聞いてもらえない

④予想ができない

⑤行動を起こせない

⑥ムダが減らない

⑦成果が測れない

⑧比較ができない

⑨上司から上に伝わらない

『数字で示せ』より

 

まず数字で話さないことによって、周りからの協力が得られなくなってしまいます。

数字を使わないと、あなたの話は曖昧になってしまい、相手にとってイメージしずらいものになってしまいます。

また、話が伝わらないと、相手は「あなたの話はよく分からない」という印象を抱き、あなたの話を本気で聞いてくれなくなります。

そのため、周りからの協力を得られなくなってしまいます。

続いて、数字で話さないことによって、仕事が終わらなくなってしまいます。

理由は、数字がないことによって、ゴールが明確になっておらず、進め方も、どれくらいの時間や労力がかかるかも予想ができないからです。

予想ができないため、行動を起こすこともできませんし、たとえ進めたとしても、効率的に進めることができません。

そのため、無駄なことまで手を出してしまい、仕事が終わらなくなってしまうのです。

最後に、数字で話さない人は評価されません。

たとえ、あなたが頑張って仕事をしたとしても、数字がないことで、成果が測れなかった李、他の人との比較ができなくなってしまいます。

その結果、上司から上の人にも、あなたの頑張りが伝わらず、評価されなくなってしまいます。

このように、数字を話さない人は、仕事において、たくさんの損をしています。

そのため、思うように昇進ができず、年収の半分を損してしまっているわけです。

とはいえ、いきなり数字で話すことは簡単なことではないと思います。

中には、「数字は苦手だ、、、」という方もいると思います。

そこで続いては、そんな方でも数字を使って話せるようになる、3つのポイントを紹介していきます!

 

とにかく3つのことを数字で話せ!

数字で話す3つのポイントとは、ズバリ「いつ(時間)、いくら(お金と量)、何%(可能性)」です!

数字で話すことが大切だからといって、なんでもかんでも数字にして話せば良いというわけではありません。

皆さんも、相手から数字ばかり使って話されたら、頭の中が混乱してしまうと思います。

同じように、数字を使い過ぎても、相手に理解してもらえなくなってしまいます。

そこで、数字で話す時は、「いつ(時間)、いくら(お金と量)、何%(可能性)」の3つのポイントだけを抑えましょう。

この3つのポイントさえおさえておけば、相手を動かすことができます。

例えば、あなたがお客様からクレームを受けて、上司に助けを求めるとします。

その時に、数字を使わずに「お客様からクレームを受けました。助けてください」とだけ伝えても、上司は、いつ、どれだけの行動をすれば良いのかをイメージすることができません。

そこで、「一人のお客様より料金についてクレームを受けました。本日の6時に会議がある予定のため、5時までに相談に載っていただけませんか?助けがないと100%、契約を切られてしまいます」と数字を使って話すことで、上司はいつまでに、何をどれくらいの行動をすれば良いのかをイメージすることができます。

このように、数字を使って話すことによって、仕事を円滑に効率よく進めることができます。

ここまで紹介した通り、数字で話すためのポイントは3つありますが、中には「いきなり3つも意識するのは大変だな」と感じている方もいるかもしれません。

そういった方は、まずは時間を数字で話すことを意識していきましょう!

ビジネスにおいて、時間は一番大切なものです。

ですが、皆さんは「ちょっといいですか?」「なるべく早くで」のように、時間に対して曖昧な表現をしていないでしょうか?

多くの方が心当たりがあるのではないでしょうか?

時間は大切なものという認識はあっても、時間について曖昧な表現をしてしまっている人は多くいます。

あなたの「ちょっといいですか?」は、本当にちょっとなら、相手も気にすることはないと思いますが、相手が想定していたよりも長い時間かかってしまったら、相手に不快感を持たれてしまいます。

そもそも、ちょっとやなるべく早くが、どれくらいの時間を指すのか具体的な定義があるわけではなく、人によって認識がバラバラです。

そのため、「ちょっといいですか?」ではなく、「15分間時間をもらえませんか?」のように、具体的な数字に置き換えましょう。

「15分いいですか?」と聞くことによって、相手は大丈夫かどうか判断できます。

逆に、人から「ちょっといいですか?」と聞かれたら、「これから会議があるので15分間でいいですか?」と、数字で聞き返しましょう。

そうすることで、話が脱線してダラダラ話してしまうことを防ぐことができます。

その結果、時間の無駄が減るため、あなたの残業時間も減らすことができます。

他にも時間を数字で置き換えることで、上司のイライラを減らすことがあります。

上司から「なるべく早くやっといて」と頼まれることは、よくあることだと思います。

その時に、上司といつまでに終わらせておくか認識を合わせておかないと、上司から後で「いつになったら終わるんだ、早く終わらせろと言っただろう」と不満を持たれてしまいます。

そのため、なるべく早くと言われたら、今日の5時までに終わらせればいいですか?のように、具体的な数字で認識を擦り合わせていきましょう。

そうすることで、上司の余計なイライラを減らすことができますし、上司から「一緒に仕事がやりやすい」と思ってもらうことができます。

その結果、上司からの評価が上がります。

数字で話すことが苦手だという方は、まずは時間を数字に置き換えるところから始めてみてください!

 

事実✖️数字が仕事の会話の基本

皆さんの中には、「正しいことを言っているんだけど、相手に納得してもらえない」という悩みや経験を持っている方がいるかもしれません。

ビジネスの場では、相手を説得しなければいけない場面はたくさんあります。

そのため、相手を説得して動かす力をつけることができれば、自ずと活躍することができ、あなたの年収も上げることができます。

では、相手を説得するためには、どうすればいいのか?

その方法が、事実✖️数字で話すです。

事実に数字を加えることによって、説得力と判断のものさしが生まれます。

例えば、あなたが職場でテレワークを提案する場合、「私たちの職場でもテレワークを導入しませんか?テレワークだと通勤時間もかからず生産性も上がると思います」と言ったとしても、いまいち説得力に欠けますよね?

そこで、事実✖️数字を加えて、「テレワークを導入しませんか?調査によると、テレワークを導入した会社の生産性は20%もアップしたそうですよ」と伝えることで、説得力が上がります。

また、20%生産性が上がるという具体的な数字があるからこそ、上司は導入するか判断することができます。

このように、相手を説得したいなら、事実✖️数字で話すことが大切です。

とはいえ、いきなり事実と数字を意識して話すことは難しいですよね?

そこで、次の3つの視点で、事実と数字を見つけていきましょう。

 

①自分の会社で行った事実と数字

②他の会社で行われた事実と数字

③ニュースや調査から得られた、関連する事実と数字

『数字で示せ』より

 

説得力は、事実に実感があるとより増します。

そのため、③よりも①②の方が事実としては好ましいです。

もちろん、なかなか身近に良い例がないこともあると思いますので、そういった時はニュースや調査から探していきましょう。

特に政府や大学・研究機関が発表している調査や発表を活用することで、説得力を出すことができます。

これまで、相手を説得することができなかった、自分の提案がなかなか通らなかったという方は、ぜひ事実と数字で話すことを意識してみてください!

 

 

数字で示せを読んだ感想

 

私も学生時代に数学が苦手だったので、正直数字で話すことができていませんでした(笑)

しかし、本書を読んでから、特に時間について数字で話してみると、以前よりも仕事が進めやすくなった実感があります。

自分で時間を決めて伝えるため、仕事もそれまでに終わらせなきゃ!となり、だらだら仕事をすることが減ったと思います。

そのため、時間以外の2つのポイントも意識して、数字で話していきたいと思います。

これまで、数字を意識してこなかったという方や、もっと会社で活躍して年収を上げたいという方は、ぜひ本書を読んでみて下さい!

 

 

ではでは。
 

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