朝から体がだるい、、、
仕事・勉強に集中できない、、、
毎日ストレスを感じる、、、
このような悩みをお持ちではないでしょうか?
今回は、そんな方にピッタリな本を紹介していきます!
それが、『最高の体調』です!
この記事では、『最高の体調』の紹介と私の感想を紹介していきます!
あなたは文明病にかかっている!?
私達の暮らしは、様々な発明や革新によって便利になりました。
しかし、暮らしが便利になったからといって、私達はその分幸せになれているでしょうか?
むしろ、ストレスや悩みが昔よりも増えているように思えます。
「最高の体調」では、現代人の多くが抱えている悩みの原因は、「文明病」によるものだと書かれています。
文明病とは、本書で次のように説明されています。
「文明病」とは、近代社会の変化によって引き起こされる、現代に特有の病気や症状を意味します。
『最高の体調』より
本書では、文明病の代表例として、肥満・集中力の低下・うつ病の3つを挙げています。
これら3つの病気・症状は、古代では考えられないものです。
まず肥満ですが、古代と比べて、我々の生活は豊かになり、食料がより安く手に入るようになりました。
さらに、古代では存在しなかった、お菓子やジャンクフードなどの高カロリーな食べ物も増えてきました。
その影響で、現代人は古代人よりもはるかに多くのカロリーを摂取しており、それが肥満につながっています。
続いて集中力の低下についてですが、電気の発明から始まり、パソコンやスマホなどの登場が我々の生活を一変させました。
これらの登場により、確かに我々の生活は便利になりました。
しかし、脳の扁桃体という部分が常に働いている状態になってしまい、集中力を継続することが難しくなってしまいました。
実際にロンドン大学のカリーナ・リンネル博士が、アフリカのヒンバ族とロンドンの都市部で生活をする若者たちの集中力を比較した実験があります。
結果は、ヒンバ族の方がロンドンの若者と比べて40%も集中力が高かったそうです。
最後にうつ病ですが、うつ病を患っている患者は世界中で増え続けてります。
日本でも、2017年の調査では127.6万人もいることが分かっています。
この数字は病院に行って、診断されている患者数なので、うつ病を患っている方はもっといると考えられます。
うつ病は、まだ詳しい原因が解明されていませんが、都市部に住んでいるほど、発症しやすくなるそうです。
文明病の原因とは?
文明病を引き起こす原因として、本書では次の2つを挙げています。
①炎症
②不安
まず、炎症についてですが、これは傷や腫れなどのように体の表面だけに起きるものだけでなく、体の内部にも起こる炎症を指しています。
2016年に、慶応大学医学部のチームが日本に住む85~110歳の長生きしている高齢者を対象に行った血液検査では、体の炎症レベルが一般的な高齢者と比べて、著しく低かったそうです。
炎症は体がなんらかのダメージを受けたときに、有害な刺激を取り除こうとして起こるものです。
そのため、炎症は人類の進化の中で備わったものであり、人類が生きていく上では欠かすことが出来ません。
本書では例として、風邪を挙げています。
風邪をひくと、体内ではウイルスと戦うため、発熱や鼻水などの症状が出ます。
風邪のように分かりやすく、短期間で終わる炎症であればいいのですが、文明病の原因となる炎症は、長い時間をかけて徐々に起こるものです。
長期間の炎症は、血管や細胞といった周辺組織にまでダメージを与えてしまい、全身の機能を下げてしまいます。
これが、肥満や不眠症といった病気を引き起こします。
続いて2つ目の「不安」についてです。
不安を感じることは、古代も現代も変わりません。
しかし、古代人と現代人では感じる不安が違います。
古代人が感じる不安は、シンプルで対処しやすいという特徴があります。
古代人が感じる不安には、猛獣に襲われたり、食料が手に入らなかったりとあります。
猛獣に襲われれば、戦うか逃げるかの2択を選択しなければいけませんし、食料が手に入らなければ、食料をさらに探し回るか、空腹を我慢するしかありません。
しかし、現代の不安はもっと複雑になっています。
会社、仕事、お金など、答えが見えづらい不安を抱えて現代人は生きています。
また、SNSの普及により、たくさんの人と交流できるようになりましたが、その匿名性により、ネットでの誹謗中傷、いじめなども問題となっています。
このように、現代人が抱える不安とは、古代と比べて複雑であり、答えが見えずらいものになっています。
本書では、現代人が抱える不安を「ぼんやりとした不安」と表現しています。
この「ぼんやりとした不安」が引き起こす影響は、主に次の4つがあると言われています。
第一に、慢性的な不安はあなたの記憶力を低下させます。
第二に、不安は、あなたから理性的な判断力を奪います。
第三に、不安はあなたの死期を早めます。
最後に、不安は不安を呼び込みます。
『最高の体調』より
現代人が抱えている不安は脳のパフォーマンスを下げるだけでなく、うつ病の発症にもつながります。
最悪の場合、自殺にもつながってしまいます。
そもそも不安とは、何のためにあるのでしょうか?
本書では、次のように書かれています。
人類の進化のなかで「不安」はどのような役割を果たしてきたのでしょうか?
結論から言えば、不安の機能は「アラーム」です。」
『最高の体調』より
古代人ではあれば、目の前で草が動いたのは、奥に猛獣がいるからなのではないか?のように、正体がわからないものに対してすぐに対応できるように、不安がアラームの役割を果たしていました。
しかし、現代人の不安は、答えが見えづらい「ぼんやりとした不安」です。
では、「ぼんやりとした不安」を引き起こすものは何か?
その答えは、ひとことで言えば「未来の遠さ」です。
最高の体調より
今の職で将来は大丈夫なのか?いつか重い病気にかかってしまうのではないか?
このような現代人が抱える不安は、いつ現実化するかわかりません。
明日かもしれませんし、遠い先の話かもしれません。
そのため、今すぐに行動しなくても、いきなり死ぬというわけではありません。
しかし、人類に備わっている「不安」は、古代人が猛獣に出くわしたりするときに起こる、目の前に迫った危険に対しての「アラーム」です。
そのため、現代人が遭遇するような、目の間に迫っていない、未来の危険に対しては対応しておりません。
人類が持つ「不安」が未来の危険に対応していないため、「アラーム」が誤作動してしまい、常に作動してしまうのです。
文明病を治すカギ方法とは!?
これまで、文明病と文明病の原因について紹介していきました。
最後は、この文明病を治すためのキーポイントについて紹介していきます!
本書では、文明病の解決方法について、次の2つのステップを挙げています。
①自分が抱える問題について、どこに遺伝のミスマッチがあるのかを特定する
②ミスマッチを起こしている環境を、遺伝に沿うように修正する
『最高の体調』
現代は、古代では考えられなかったものがたくさんあふれています。
それは良い意味でも悪い意味でもです。
我々の脳と体は、古代人や狩猟採集民から受け継がれてきたものです。
そのため、現代の環境に全てが適応できるわけではありません。
その適応できていない部分が原因で文明病が起こってしまいます。
では、その文明病を解決するためにはどうすれば良いのか?
まず、あなたが抱えている問題は、どこに古代との違いがあるのかを探します。
例えば、なぜか疲れやすい、寝ても疲れが取れないといった悩みを持っているとします。
疲れやすい原因はどこにあるのかを解明していくと、実は現代人の腸内のバリアが破れてきてしまっていることが原因だと考えられます。
なぜ腸内のバリアが破れてしまっていることが、疲れやすさと関係するのかは、ぜひ「最高の健康」を読んでチェックしてみて下さい。
続いて、文明病が存在しなかった古代の暮らしを参考に、現在の生活を修正していきます。
例えば、先ほどの腸内バリアが破れてしまうことを、古代人の暮らしを参考に対策していくとします。
腸内バリアを守るためには、腸内細菌を増やすことがカギになります。
実際に、コーネル大学が行った「慢性疲労症候群」に悩む患者を調べた研究では、慢性疲労症候群の患者は、健康的な人にくらべて、腸内細菌の種類が少ないことが分かっています。
さらに、体内の炎症レベルも高く、リーキーガットの割合も多かったそうです。
では、腸内細菌を増やすためにはどうすれば良いのか?
本書で紹介されていて、すぐに取り組みやすいことは、「ヨーグルトや納豆などの発酵食品を食べること」「プロバイオティクスや食物繊維のサプリを摂取すること」だと思います。
本書では、これら以外にも様々な方法が紹介されています。
また、腸内環境以外にも、炎症・不安を取り除くための環境やストレス対策、睡眠、メンタルといった現代人が抱えている悩みとなることに対しての対策法が紹介されています。
「最高の体調」を読んだ私の感想!
私自身、肥満や疲労、不眠症に悩んでいます(笑)
運動をしても中なか痩せることが出来なかったり、睡眠時間は7時間以上取っているはずなのに、朝から体がだるいと感じていました。
そんな悩みを解決したいと思い、『最高の体調』を読みました。
本書を読み終わってから、まずは腸内環境を整えるために、発酵食品を食べたり、サプリを摂取しています。
他にも、適度な運動や自然に触れる時間を増やすことを意識して、生活をしています。
この記事を書いてる時点では、本書に書いてあることを実践して1週間ほどしかたっていないため、劇的な変化がありました!!!というわけではありません。
しかし、腸内環境がよくなってきているおかげか、お通じがかなり良くなりました(笑)
自分でも驚くくらい、トイレにいく回数が増えましたし、おならが出る回数が増えました(笑)
そのおかげが、体が若干スッキリしました。
また、自然に触れる時間を増やすようにしてから、心が穏やかになった実感があります。
職場が東京にあるため、自然に触れる時間はほとんどありませんが、晴れている日に公園に行くと、とても心がリラックスしていることを感じます。
本書で書かれている方法は、著者が色んな論文を読んで得た知識をもとに書かれています。
そのため、それぞれの根拠がしっかりとしているため、とても説得力があります。
中には、すぐに行動に移すことは難しいものもありますが、多くは今からでもすぐにできます。
また、各章の最後に実践ガイドが載っているため、やり方だけ知りたい!という方にも役に立つと思います。
(何で効果があるのかを知ったうえで実践する方が効果があるので、内容もすべて読むことをオススメします!)
これまで、疲労や不眠で悩んでいたという方は、ぜひ参考にしてみて下さい!
ではでは。