この記事を読んでくださっている方は、少なからず行動経済学に興味を持たれていると思います。
行動経済学を簡単に表すと、「心理学×経済学」になります。
最近、注目を集めている学問ということもあり、これから学んでみたい!と思われる方も多いのではないでしょうか?
または、行動経済学の知識は持っているけど、マーケティングはセールスに、どのように使っていけばいいのかが知りたいという方もいらっしゃると思います。
そこで、この記事では、私がこれまで読んできた行動経済学の本を目的別に紹介していきます!
Contents
行動経済学をこれから学びたい方へ!
経済は感情で動く&世界は感情で動く
『経済は感情で動く』『世界は感情で動く』は、行動経済学を全く知らないという方でも苦なく読むことが出来ます。
実際に、私もこの2冊から行動経済学について学び始めました!
行動経済学で使われる専門用語が出てくるたびに、解説が載っているため、これから本格的に行動経済学を学びたいという方にはピッタリな書籍です。
実際に行われた実験や例が豊富にのっています。
実験で使われた質問に答えることで、実際に行動経済学を体験することが出来るのも良い点です。
また、各章には教訓として、章のまとめや、我々が無意識に犯してしまう不合理に対して、どのように対応していけばいいのかについて書かれています。
『世界は感情で動く』は『経済は感情で動く』の続編として書かれているので、まずは『経済は感情で動く』(赤)の方から読むことをオススメします!
ヘンテコノミクス
『ヘンテコノミクス』は、行動経済学の基礎について、漫画を使って解説しています。
マンガの内容に、サザエさん的な要素があり、楽しく行動経済学を学ぶことできます。
人によって、漫画がごちゃごちゃしていて読みづらい!と思われるかもしれません(笑)
(私もどっちかというと、読みづらいと感じる派でした。)
これから行動経済学を学びたいけど、いきなりガッツリしたのは、、、
という方に『ヘンテコノミクス』は読みやすいと思います!
予想通りに不合理
『予想通りに不合理』は、行動経済学では超有名なダン・アリエリーさんが書かれたものです。
私が「行動経済学って面白れぇ」と、ドはまりする原因になった本です(笑)
豊富な実験例が載っていることはもちろんですが、心から「人間の選択は面白いな」と思えました。
本書を読んでしまうと、行動経済学にハマってしまうので要注意です!笑
行動経済学見るだけノート
『行動経済学見るだけノート』は、人気シリーズ「見るだけノート」から出ています。
行動経済学について、イラストを使って解説しているので、かなり読みやすいです。
また、身近な例を使って解説しているので、親しみやすい内容になっていると思います。
入門書として紹介していますが、すでに行動経済学を学んだ方は、知識を整理するために読むのもオススメです!
1点注意点を挙げるとすれば、本書はKindleではなく、紙の書籍で買った方が良いです(笑)
Kindle版だと、1ページが1枚の画像のようになっており、文字を拡大しようとすると、解像度が低くなり、文字が読みにくかったです。
紙の本で読むなら、とてもオススメです!
行動経済学の基礎は大丈夫な方へ!
ファスト&スロー
『ファスト&スロー』は、ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンさんが買いた本です。
本書では、我々の脳内にはシステム1(速い思考)とシステム2(遅い思考)の2つがあると書かれています。
システム1は、自動的に高速で働くが複雑な思考はできません。
システム2はシステム1で処理しきれないときに発動するもので、複雑な計算やより集中力が必要な問題を解決するときに使われます。
本書では、システム1と2によって、我々が判断エラーに陥る理由が解説されています。
内容はとても面白いですし、たくさん勉強になりましたが、翻訳の問題で若干読みづらいなと思うところがありました。
最初の1冊ではなく、行動経済学の基礎を学んだうえで読むことをオススメします!
実践!行動経済学
『実践行動経済学』は、ノーベル経済学賞を受賞した、リチャード・セイラー教授が書かれた書籍です。
内容は、これまで紹介してきたものと比べて難しめです。
我々に行動の選択の自由を残しつつも、よりより行動へと誘導するための方法(ナッジ)について実例をもとに解説されており、より行動経済学を専門的に学びたいという方にオススメの書籍です。
アメリカの年金制度について書かれている箇所があったりと、我々日本人にとっては、あまり身近ではない実例もありますが、ナッジについて深く学ぶことができます。
行動経済学の使い方を学びたい方へ!
スゴい!行動経済学
『スゴい!行動経済学』は、これまで紹介してきた本で行動経済学の基礎を学んでから読むのがオススメです。
行動経済学の知見が、生活からビジネスまで、どのように使われているのか、役に立つのかについて書かれています。
最近はやりのサブスクリプションビジネスや、老後年金2000万円問題など、身近な出来事についても、行動経済学の視点から書かれていて面白かったです。
実際に使われている場面を知ることで、自分がやっていること、やりたいと思っていることに、どう行動経済学を生かしていくかというビジョンが見えやすくなると思います。
行動経済学の使い方
『行動経済学の使い方』では、行動経済学が社会の中でどのように活用されているのか、役立つのかについて書かれています。
特に、仕事、医療、政治の中で使われている行動経済学について書かれています。
実際に使い方を学ぶことで、知識だけで終わらせずに、我々の生活を豊かにすることが出来ます。
本書の前半では、行動経済学の基礎知識について簡潔にまとめられているため、行動経済学にあまり詳しくない方でも、安心して読むことが出来ます。
今日から使える行動経済学
『今日から使える行動経済学』は、難しい本は読みたくないけど、行動経済学の使い方が学びたいという方にオススメの書籍です。
行動経済学について、より日常的な問題と絡めて紹介しているので、行動経済学の知識を身に着けつつ、多くの方にとって、日常生活において役立つ知識を得ることができます。
巻末には索引があり、行動経済学ので使われる理論名からページを探せるのもオススメポイントです!
所々、漫画が挿入されているため、字ばかりでは読む気になれないという方も読みやすいと思います!
初学者にもオススメできる書籍です!
トリガー 人を動かす行動経済学26の切り口
『トリガー 人を動かす行動経済学26の切り口』は、行動経済学の知識を実践に落とし込むための方法がたくさん書かれています!
特に、行動経済学を使って、より良いマーケティングをしたい、売り上げを伸ばしたいという方にも役に立ちます!
事例、解説、ベースとのなる行動経済学の理論、その適用条件の順に進んでいき、納得しながら読み進めることが出来ました。
行動経済学をマーケティングに落とし込むための方法が、ここまで解説されている本は他にはないので、非常に貴重な本だと思います。
私が定期的に読み直したい本です!
人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学
『人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学』は、世の中で起きている大ブーム・大ヒットの法則性を行動経済学の知見から解説されています。
健康志向の人が多い中で、なぜサラダマックが失敗に終わり、ビッグマックやクォーターパウンダーチーズが大ヒットしたのか?
なぜ食べ放題はこんなにも人気があるのか?
など、多くの日本人にとってもなじみ深い話題について書かれています。
行動経済学の学者は海外の大学の教授であることが多く、あまり日本人にはなじみがない話題が多い本もあるのですが、本書は日本人が分かる話題を扱っているので、読みやすいと思います!
行動経済学の本の紹介は以上です!
私が運営しているYouTubeチャンネルでは、行動経済学をアニメーションを使って解説しています!
行動経済学についての動画も、どんどんアップしていく予定なので、よろしければ遊びに来てください!(^^)!
ではでは。