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サンクコストの過大視とは?人が課金・ギャンブル・恋愛の泥沼から抜け出せない理由。

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スマホゲームの課金が辞められない。

ギャンブルで損をしたお金を取り返そうと、さらに賭けて、さらに負けてしまった。

この人とは別れなきゃと分かっているけど、長く付き合っているせいで、なかなか別れを切り出せない。

 

このように、泥沼から抜け出せない経験をしている人・したことがある人はいらっしゃると思います。

なぜ、課金・ギャンブル・恋愛の泥沼から抜け出すことができないのか?

これらは、行動経済学を使って説明することができます!

原因は、サンコストの過大視です!

 

というわけで今回は、サンクコストの過大視とは?課金・ギャンブル・恋愛の泥沼から抜け出せない理由について紹介していきます!

 

この記事の内容をもとに、アニメーションを使った解説動画をYouTubeで挙げています!

よろしければ、ご覧ください!


サンクコストの過大視とは?

 

サンクコストとは、すでに支払ってしまって取り返せない費用のことを指します。

すでに支払ってしまって取り返せない費用の過大視とはどういうことか?

サンクコストの過大視を簡単に体感できる質問があります。

 

あなたはスキー旅行の予約をしました。

すでに10万円を支払っている。

しかし当日は、雪が降っていて風も強く、とてもスキーを楽しめる状態ではない。

スキーを断念して家の中で過ごすこともできるが、すでにお金は支払ってしまっているため、10万円は戻ってこない。

あなたは、スキーに行きますか?それとも家でゆっくり過ごしますか?

 

このような状況の場合、多くの人はスキーに行くことを選択すると思います。

先に10万円を支払ってしまっているため、スキーを断念するということは、10万円をどぶに捨てるようなものです。

しかし、悪天候の中、スキーに行ったところで満足に楽しむことができず、結局家にいれば良かったと後悔してしまう。

このように、先に投資した(支払った)お金が大きければ大きいほど、途中で辞めることができず、結果的に損をしてしまいます

 

サンクコストの過大視が生んだ倒産

 

実際に、サンクコストの過大視が原因で、大赤字を出してしまった事例が過去にあります。

それは、イギリスとフランスが共同で開発していた超音速旅客機コンコルドです。

この超音速旅客機は、開発の途中で、たとえ完成できたとしても、赤字になってしまうことがわかっていました。

しかし、それまでに投資していた費用があまりにも莫大だったため、開発を中止することができませんでした。

結果、超音速旅客機コンコルドは完成したものの、赤字が膨らんでしまい、開発会社は倒産してしまいました。

そのため、サンクコストの過大視は、別名「コンコルドの誤謬」とも言われます。

 

あなたが課金・ギャンブル・恋愛の泥沼から抜け出せない理由

 

これまで紹介してきた質問や事例は、一見多くの人にとって現実的ではないものかもしれません。

しかし、サンクコストの過大視によって、課金・ギャンブル・恋愛など、多くの人にとって身近な問題にも潜んでいます。

例えば、課金要素のあるスマホゲーム。

キャンペーンで特別なガチャが出ているときに、課金をしてガチャを引くという方はいらっしゃると思います。

しかし、いくらガチャを回しても目当てのキャラが出ない時、これまでの課金が無駄になってしまうからという理由で、目当てのキャラがでるまで課金を辞められなかったという経験はないでしょうか?

またギャンブルでも、負けているときに、これまでの損失を取り返そうと、さらにお金を使ってしまったというのもサンクコストが原因です。

さらに、サンクコストはお金関係だけでなく、恋愛においても発動します。

この人と別れなくては駄目だと分かっているのに、これまでその人と費やしてきた時間やお金のことを考えると、なかなか別れられないという方もいらっしゃると思います。

このように、サンクコストの過大視は企業だけでなく、個人レベルでもあらゆるところで起きます。

これまで自分がかけてきたお金や時間を無駄にしたくないから、途中でやめることができず、結果的に後になってさらなる損失を被ることになってしまいます。

 

 

今回の内容は以上です。

今回の内容をまとめると、サンクコスト(先に支払った費用)が大きいほど、損をすることが分かっていても、その行動を辞めることができないというものでした。

サンクコストの過大視から抜け出すためには、まずはこれまで支払ったお金や時間をもったいないと思わないことが大切です。

ここで終わらせておけば、この先の損失を防ぐことができると前抜きに考えられれば、泥沼から抜け出すことができます。

サンクコストの過大視に陥てしまっているときは、冷静に物事を考えることが、なかなか出来ないことがあると思いますが、そういう時こそ、本能的に行動をしてしまうのではないく、一度深呼吸をして、立ち止まって考えてみることが大切だと思います。

 

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