今回は、こむたろさん著の『“経歴よわよわ”な私の働き方戦略「ちゃんとし自分」をあきらめたら、年収が上がりました。』を紹介していきます。
皆さんは、今の会社を辞めたい、転職をしたいと感じてはいないでしょうか?
そういった方の中には、今の自分の経歴に自信が持てずに、転職に踏み出せないという方もいると思います。
本書は、そういった方におすすめの1冊です!
本書の著者であるこむたろさんは、新卒で入ったホワイト企業で仕事ができず挫折続きだった意識低め会社員だったそうです。
本書では、そこから試行錯誤をして自分らしい働き方を手に入れた方法がまとめられています!
この記事では、本書の中からまずは愚痴を吐き出す、やりたいこと仕事は都合よく降ってこない、一回の転職で全て得ようとしないの3つについて紹介していきます。
まずは愚痴を吐き出してみよう
会社に行くのが辛い、今の状況から逃げ出したいと感じてしまうのには、さまざまな原因があると思います。
仕事ができない自分が嫌だ、人間関係がうまくいっていない、仕事が好きになれないなどなど。
このような悩みを抱えているのにも関わらず、なかなか転職することができないのは、今の経歴で転職先が見つかるのか?自分にはできることが何もないと考えてしまっているからではないでしょうか?
もし自分の経歴やスキルに自信があれば、ちゃっちゃっと転職活動をしていると思います。
とはいえ、辞めたい、逃げ出したいという気持ちを抱えたまま、この先何年も働き続けたくなないはずです。
そういった方は、まずは自分の本音を知るところから始めていきましょう。
自分の本音を知らないまま転職しても、また何となく辞めたい状態に陥ってしまいます。
本書で紹介されている自分の本音を知ることとは、よくある自己分析を使って、苦しみながら大量の質問に答えていくものではありません。
自分の本音を知るために、まずやるべきこととは、今の愚痴を吐き出すことです。
まずは紙に思いつくままに愚痴を書き出していきましょう。
上司が嫌だ、仕事が退屈だなど、愚痴であればたくさん出てくると思います。
そして愚痴を書き出すことができたら、なぜ嫌なのかを考えていきます。
上司が嫌なのは、いちいち指示を出してくるから、仕事が退屈なのは単純作業が多いからなど、嫌な理由が挙げられると思います。
このように、嫌な理由が見つかったら、それを裏返していきます。
指示を出してくるのが嫌なのではあれば、自分はもっと自分に裁量権のある仕事をしたい、単純作業が嫌なのであれば、もっとクリエイティブな仕事をしたいなど、愚痴をうら返すことによって、あなたの真の希望を見つけることができます。
自分が仕事で大切にしたいことは?自分が求めていることは?という問いで考えてしまうと、あまりパッとした答えが見つからないかもしれません。
そのため、まずは愚痴を書き、嫌な理由を見つけ、それを裏返してあげることで、あなたが持っている本当の希望が見つかるのです。
そして最後に、どうしても耐えられない愚痴を探していきましょう。
中には、これくらいなら受け流せるという愚痴もあると思います。
こういった愚痴まで考えてしまうと、仕事を探す際の条件が厳しくなりすぎてしまいます。
そのため、どうしても耐えられない愚痴を3つほどに絞って、それを転職の向かうべき方向性にしていきましょう。
やりたいことは都合よく降ってこない
中には、転職活動を始めたが、自分がやりたい仕事がない、自分のやりたいことが分からないということもあると思います。
先ほど紹介することで、自分が求めていることを見つけることはできます。
しかし求めていることに合致していても、その仕事が自分がやりたいことであることは限りません。
では、やりたい仕事が見つからない場合はどうすればいいのか?
まず、残念ながらやりたい仕事というのは、なかなか見つかるものではありません。
そもそもやりたいことは何かを考えてみると、だらだらしたい、ゲームをしたい、漫画を読みたいなど、仕事とは結びつかなそうなものばかり浮かんでくると思います。
では、やりたいことが見つからない人がいい感じに働くためにはどうすればいいのか?
本書では、働きたい環境✖️できることの重なりを見つけることがおすすめされています。
まず働きたい環境は、先ほどの愚痴を吐き出すステップで見つけることができています。
それに加えて、できることが活かせる仕事ができれば、周りからも認められるようになり、気持ちよく働くことができます。
とはいえ中には自分はこれまで何も成し遂げてきていないし、特別なスキルもないと感じている方もいると思います。
ですが、できることとは、実績やスキルのことではありません。
売上を2倍にできた、こういった資格があるといった実績やスキルは、できることを頑張った結果ついてくるものなのです。
そのため、実績やスキルがない=できることがないではないのです。
では、そのできることを見つけるためにはどうすればいいのか?
本書では、できることはネガティブに探そうと書かれています。
できることというと、自分にはそんなものないよと考えてしまい、何も浮かんでこなくなってしまいます。
ですが、自分が他人や家族から注意されること、コンプレックスに感じることなど、ネガティブなことはどんどん浮かんくるのではないでしょうか?
飽き性で継続性がない、決断が遅いなど色々と出てくると思います。
ネガティブなことが浮かんできたら、愚痴を吐き出したときと同様に、それを裏返してあげましょう。
飽き性で継続性がないということは、新しいことに挑戦することができる、決断が遅いということは、物事をじっくりと考えることができるなど、ネガティブなことを自分ができることに変換することができます。
できることというのは、環境によって左右されます。
決断が遅いというのは、仕事によってはスピードが落ちてしまい欠点となってしまうかもしれません。
しかしスピードよりもミスが許されないという仕事であれば、じっくり考えることができる力は重宝されると思います。
そのため、今の環境だと欠点だと思えてしまうことは、環境が変わることで、自分の武器にもなりうるのです。
本書では、できることを見つけるための質問がまだまだ用意されていますので、やりたいことが見つからなくて困っているという方は、ぜひ参考にしてみてください!
一回の転職で全てを得ようとしない
ここまで自分が働きたい環境と自分ができることを見つけてきました。
ではいざ仕事を探そうとした時に、全ての条件にマッチする仕事がなかなか見つからないという問題に直面すると思います。
もし全ての望みが叶う理想的な仕事が見つかったとしても、必ずしも採用されるわけではありません。
そうなってしまっては、結局転職できずに今の苦しい状況が続いてしまいます。
そのため、一回の転職で全てを叶えようしないことが大切です。
そこで、本当に欲しいものを得るために、捨てるものを選ぶ必要があります。
著者は実際に、できることを増やすという条件を得るために、年収アップと残業の少なさを捨てたそうです。
この2つの条件を捨てるだけで、求人の量はグンと増えます。
そして、ただ捨てるだけでなく、後から拾える人材になろうとすることが大切です。
現代は、以前とは違って転職は珍しいことではなくなってきています。
2回、3回と転職をすることは普通のことです。
だからこそ、一度の転職で全てを叶えようとするのではなく、2回目、3回目で全ての条件を拾えるような転職先を見つけることが大切です。
もちろん、1回目の転職で全ての希望にマッチした仕事が見つかる可能性もあります。
ですがなかなか自分の希望を全て満たせる仕事が見つからないという場合は、将来的に全て拾うために、捨てるものを選ぶことを試してみてください!
本書では、この記事では紹介しきれていない、経歴弱々でも年収が上がる働き方の戦略がまだまだ紹介されています。
企業から欲しいと思われる職務経歴書の書き方など、とても参考になる情報が書かれていますので、今の働き方を変えたいと思っている方は、ぜひ本書を読んでみてください!
ではでは。