今回は、井上新八さん著の『「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部出来る!続ける思考』を紹介していきます。
本書は、続けることへ苦手意識を持っているという方に役立つ1冊です!
本書の著者である井上さんは、人気ブックデザイナーとしてご活躍されており、多いときは年間200冊の本のデザインをされているそうです。
ブックデザイナーとして多忙な日々を送りながらも、25年以上毎朝ジョギングをする、1日1冊本を読む、筋トレをするといったことを毎日継続されています。
本書では、続けることが楽しく、もはや続けることが趣味になっていると書かれています。
しかし、著者はもとから続けることが得意だったわけではなく、ずぼらで何も続かない性格だったそうです。
そこから20年以上、習慣化の実験と検証を繰り返した結果、続けることが楽しくなる境地にたどり着いたのです。
本書では、その20年以上習慣化と向き合った結果生み出された続けるためのコツが余すことなく解説されています。
この記事では、その中から継続するためにまず考えるべきこと、そして続けるためのコツを3つ厳選して紹介していきます!
継続に必要なのは仕組だ!
皆さんは、勉強や運動など何かを始めようとしたときに、目的を考えているでしょうか?
個人的には、最初に目的を明確にしておくことは、習慣化を達成するうえで、とても大切なことだと思っています。
私が英語学習を長年継続できてるのも、大学時代にTOEIC990点と英検1級を取得することを掲げたからだと思います。
しかし本書では、目的なんて後でよくて、真っ先に考えることは「仕組み」であると書かれています。
何か月後までに試験に合格する、何キロ痩せるなど目的を考えるのではなく、まずは「どうやったら無理なく、簡単に続けることができるのか?」を考えることが大切なのです。
仕組みを考えて、生活の中に、自然にやることとして落とし込むことができれば、無理なく続けることができるのです。
何かを習慣化したいと思った時、大抵の場合は痩せたい、収入を上げるために勉強をしたいといった願望があると思います。
しかし、先に願望から目的を考えてしまうと、皆さんも経験があるかもしれませんが、無理な計画を立ててしまうのです。
行動経済学には、計画錯誤と呼ばれる概念がありますが、人は予測や計画を立てる時に楽観的な見積もりをしてしまう傾向があります。
その結果、きつい計画を立ててしまい、途中で達成できる見込みがなくなり、続けられなくなってしまうのです。
運動でも勉強でもなんでもそうですが、続けることができなければ、何も得ることができません。
だからこそ、まずは目的ではなく、続けられる仕組みを考える必要があるのです。
本書では、著者が実践している続ける仕組みがたくさん紹介されています。
この動画では、その中から3つを厳選して紹介していきます。
絶対に続く究極のやり方とは!?
皆さんは、何かを続けるうえで一番大事なことは何だと思いますか?
モチベーション、やる気、根気、計画性など様々あると思います。
ですが本書では、毎日やることであると書かれています。
続けることの最大の敵は、やらないこととやめることです。
よく週に2回、3回は運動をしようと計画を立てる方もいますが、それでは楽に続けることができません。
週に2~3回であれば、週に4~5回はやらない日があります。
最初はそれでも計画通り続けることができるかもしれませんが、次第に今日は疲れたからやらない日にしよう、今日は天気が悪いからやらない日にしようと、どんどんとやらない日が増えてしまいます。
そして最終的にやらなくなってしまうのです。
人はやらない言い訳をつくる天才です。
自分にやらない言い訳を作らせないために、毎日やることが大切なのです。
毎日やることで、やるかやらないかを考える必要もなくなり、続けることの最大の敵を倒すことができるのです。
とはいえ、いきなりランニング1時間、勉強3時間など、大きく始めてしまうと毎日続けることが難しくなってしまいます。
そのため、毎日やるためには、まずは小さく意識的に始めていきましょう。
運動なら、毎日5分散歩をする、勉強や読書なら毎日1ページ読むなど、「これで大丈夫か?」と思えるくらい小さく始めてしまっていいのです。
人は簡単に出来ることであれば、行動することができます。
0か100ではなく、まずは1から毎日やることが続けるうえで一番大事なことになります。
小さな前置きをセットしよう!
少しハードルの高いことを始める時は、その前に簡単なことを前置きとしてセットすることで、行動しやすくなります。
これは私が読んできた習慣化について書かれたどの本にも書いてあり、私も大好きなテクニックです。
例えば毎日読書をする習慣をつけたいとします。
これまで読書をしてこなかった方にとっては、本を開くことさえも億劫なことかもしれません。
もし毎朝コーヒーを飲む習慣があれば、コーヒーを淹れることを前置きにして、読書をしてみて下さい。
そうすることで、コーヒーを淹れたら読書をするという仕組みが出来上がり、自然と日常の中に組み込むことができます。
他にも、夜歯を磨いたら読書をするのように、色んな事を小さな前置きに使うことができます。
この小さな前置きは、まずはすでに習慣化していることにするのがオススメです。
よく忙しすぎて時間が取れないことを言い訳にしてしまうことがあると思います。
しかし夜お風呂に入った後、5分も時間が取れないほど忙しいなんてことはないと思います。
また夜歯磨きをしたら、寝るまでに5分は本や参考書を読む時間があると思います。
このように、習慣化していることを前置きにすることで、やるタイミングが決まってくるので、時間がなくて出来ないという言い訳をしてしまうことを防ぐことができます。
本書では、この小さな前置きをセットすることは、困難なことをやる時にオススメされていますが、個人的には簡単なことであっても、習慣化するにはもってこいの方法だと思っています。
そして、この前置きをセットすることの利点は、無理なく続けることができるようになったら、それを前置きにして、さらに新しい習慣を始めることができることです。
例えば、夜ご飯を食べたら、30分間読書をする、それが終わったら新しく5分間ウォーキングをするのように、後ろにつなげていくことで、どんどんとやりたかったことややるべきことを続ける仕組みを作ることができあがっていくのです。
もちろん人によってライフスタイルが異なると思いますので、どれが前置きとして使えそうか、ぜひ一度考えてみて下さい。
記録が継続の後押しをしてくれる
本書では、記録は継続を生むと書かれています。
1日5分勉強をしたら、カレンダーに、その日の日付に丸を付ける、もしできなければ理由を書くことで、記録をつけていきましょう。
記録をつけることで、続ける意識を生むことができます。
また、カレンダーに連続して〇がついていけば、達成感を味わうことができ、続けることが楽しくなります。
このカレンダーに〇をつけることが私自身、以前から実践していることであり、とても効果があった方法です。
また息子にも、なかなか続かなかったサッカーのボールタッチの練習を、やった日はカレンダーにシールを貼っていいと伝えたところ、楽しみながら練習を続けることができていました。
カレンダーに〇をつけることで毎日達成感を味わうことができる上に、連続して〇がついているのに、今日の分に〇がついていないと気持ち悪くなります。
その結果、今日も〇をつけるために頑張るかという気持ちになれ、自然と行動に移すことができるのです。
そのため、毎日よく目にするところにカレンダーをおいて、そこに記録をつけていきましょう!
本書では、この記事では紹介しきれていない、続けるための仕組みや、著者が様々なことを続けたことで自分がどう変わったのか、何を得たのかについて書かれています。
そのため、継続するコツを知りたいという方や、何も続けられない自分を変えたいという方は、ぜひ本書を参考にしてみて下さい!
私のyoutubeチャンネルでは、習慣化について書かれた本を多数紹介しております。
特に『やり抜く自分に変わる1秒習慣』の紹介動画では、新しい習慣を身につけるためのスケジュール術に加えて、悪い習慣の絶ち方、続けることに失敗したときの対処法についても紹介しておりますので、よろしければこちらも参考にしてみて下さい!
ではでは。