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要約&書評

【要約&書評】相談する力 一人の限界を超えるビジネススキル

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今回は、山中哲男さん著の『相談する力 一人の限界を超えるビジネススキル』を紹介していきます!

皆さんには、仕事などで行き詰ってしまっている、どうすればいいか分からないという悩みはないでしょうか?

本書はそういった方に役立つ1冊です。

本書では、これまで相談をすることで、10を超える業界で成果を出してきた著者によって、行き詰りを解消するための相談について解説されています。

この記事では、その本書の中から相談が持つ力とは、いつ相談をすればいいのか、そして相談する相手の3つについて紹介していきます。


 

相談する力の要約

 

相談が持つ力とは?

相談とは行き詰った物事を前進させるための手段であると本書では書かれています。

仕事やビジネスを自分一人で進めるのには限界があります。

どこかで、どう進めればいいか分からないと行き詰まるタイミングが来ます。

そこで相談をすることによって、自分では見つけることができなかったネクストアクションが見つかり、また行動へと移ることができるのです。

相談をすることで、自分一人の限界を超えることができ、仲間の力を借りて、仕事やネスを成功させることができます。

物事は、見立て⇒仮説⇒計画の3つの段階で進んでいきます。

まず見立てとは、自分一人で考えた未検証のアイデアや思いつきです。

私もyoutubeで本の紹介動画をあげる前は、あらゆる学問を紹介するチャンネルを作ったらいいんじゃないかというアイデアがありました。

ですが、いざやろうとしてもどの学問を紹介すればいいんだ?そもそも今から学ぶ必要があり、動画がなかなか作れないといった問題にぶつかることになります。

このように、思い付きのアイデアだけでは、うまくいかずに行き詰ってしまいます。

そこで、見立てから仮説へと進化させる必要があります。

仮説とは目的・顧客・商品、サービス設計・マーケティング・制約の5つの要素を一度でも検証を行って一次情報を得ている状態であると本書では書かれています。

相談は、この見立てから仮説へと進化させるときに役立ちます。

私もyoutubeで壁にぶつかったとき、友達に相談をしたことがきっかけで、役に立つ動画を作りたい、でも誰のための動画なのか、またすでにいる競合チャンネルとの違いをどうだしていくのかといったことを考えることができていないことに気が付くことができました。

そこで相談しながら考えた結果、悩みを抱えている人向けに、その悩みを解決してくれる本を紹介することで役に立つ動画が作れるのではないかという仮説を立てることができました。

さらに、新しく発売された本を紹介することで、いち早く最新の情報を届けることができ、他の競合チャンネルと差別化できるのではないかと考えました。

このように、検証と相談を繰り返してくことで、仮説の段階では5つの要素の精度を高めていきます。

そして5つの要素の仮説の精度を高めることができたら、計画の段階へと進みます。

計画の段階で大切なのが、5つの要素の仮説がそれぞれ独立している状態ではなく、一貫性を持って説明できる状態にすることがです。

正直私の場合は、5つの要素全てを考えることができていたわけではありません。

ですが、役立つ動画を作りたいという目的がある、だからイメージする視聴者は悩みを抱えている方、そしてその悩みを解消するための本の紹介動画を作るというように、目的・顧客・商品、サービス設計を一貫させてチャンネルの計画を立てることができました。

もちろん計画をして終了ではありません。

計画をしたら、それを実行する必要があります。

そこで、個の時代と言われている現代で、自分には「個の力」が無いと感じている方の悩みを解消してくれる『マーケターのように生きろ』の紹介動画を上げました。

この動画をあげる以前は、ほとんどが再生回数が100回に満たない動画ばかりでしたが、この動画は最初の1か月で300回越えを達成して、現在では3800回以上再生されています。

それをきっかけに、動画を上げ続けたことで、チャンネルを少しずつ伸ばすことができました。

ここまで紹介してきた通り、物事は見立て⇒仮説⇒計画の3つの段階で進んでいきますが、必ず一直線で進んでいくわけではありません。

私のように、学問を紹介する動画を作るという見立てはあっても、仮説で上手くいかなければ見立てを考え直す必要があります。

また計画が上手くいかなければ、見立てや仮説の段階に戻る必要があります。

そのため、物事はこの3つの段階をいったりきたりして進めていくのです。

そして、相談にはそれぞれの段階を進めるための力があります。

自分一人だけで考えていると、見立てが一つしか出てこない、仮説で5つの要素を磨くことができないなど、物事が行き詰る時が来ます。

そこで相談をすることで、自分では見えていなかった視点から意見をもらうことで、ネクストアクションが見えて、物事を進めることができるのです。

この記事では、私の実体験をもとに相談の力と物事を進める3つの段階を紹介してきました。

本書では、実際に著者が居酒屋を経営するまでにいたった経緯をもとに紹介されておりますので、気になる方はぜひ読んでみて下さい。

 

いつ相談すればいいのか?

もっと早く相談してほしかった

相談相手からこのように言われてしまった経験がある方はいらっしゃると思います。

こういった事態を防ぐためには、3つの相談すべきタイミングを把握することが大切です。

 

①物事が行き詰まらないようにするための「予防相談」

②物事が行き詰まってからする「対処相談」

③偶然を活かす「種まき相談」

『相談する力』

 

この記事では、それぞれのタイミングのサインを本書から一つずつ紹介していきます。

まず予防相談のサインは、見立てが一つしか見つからないときです。

先ほどの紹介した通り、見立てとは未検証のアイデア、思い付きです。

この段階で一つしか思いつかないのは、かなり危険な状態です。

私も役に立つ動画=学問の紹介動画という考えにばかり固執してしまっていました。

人には確証バイアスというものがあり、自分が正しいと思ったものを裏付ける情報ばかりをあつめてしまう傾向があります。

そのため私も他の選択肢を考えることができなくなってしまっていたのだと思います。

この見立てが一つしかないと、おのずとその選択肢しかとることができず、それが失敗したときに次に進むことができません。

そのため、見立てが一つしかでない時には、相談をして見立てを増やすことが大切です。

続いて対処相談のサインは、一週間を振り返って何も行動ができなかったときです。

私も、どんな動画を出せが良いか分からない、学問を学ぶことに時間がかかりすぎてしまうといったことから、何週間も動画を出すことができなかった時期がありました。

解決策は、立ち止まっていては見えてきません。

もし1週間、ネクストアクションが浮かばずに、何も行動できないという場合であれば、相談をしましょう。

もちろん会社での仕事は、1週間も何もしなかったら怒られてしまうと思いますので、目安の期間は、その仕事によって調整する必要があると思います。

最後に種まき相談ですが、これは何かサインがあったらやるものではありません。

誰かと食事に行くことになった、会う機会ができた時などに、行うものです。

相談はいつどこでチャンスが降ってくるか分かりません。

たまたま話してみたら、ネクストアクションにつながる話をきけた、その分野について詳しい人を紹介してもらえたということにつながることがあります。

そのため、常に自分が取り組みたいと思っているテーマや課題について考えて、説明できる状態にしておくことが大切です。

 

誰に相談をすればいいのか?

相談は、相手を選ぶことも大切です。

話しやすいからという理由で一人だけに絞ってしまうと、ただ楽しく話して終わってしまったなんてことになってしまいます。

相談をするなら、ネクストアクションにつながる相談相手と話すべきです。

そこで本書では、相談相手を次の4つに分けています。

 

①気軽に相談できる人

②専門性が高い人

③多面的に見てくれる人

④相談のための相談ができる人

『相談する力』より

 

まず見立ての段階では、気軽に相談できる人を選びましょう。

見立ての段階では、どうしても解像度が低くなってしまいます。

人によっては、そんな曖昧な状態だったら相談に乗りたくない、時間の無駄だと考えている方もいます。

そのため、見立ての段階では、相談の内容にかかわらず、話を聞いてくれるような気軽に相談できる人がベストです。

そして、仮説段階へと進んだら、②専門性が高い人に相談しましょう。

仮説の段階では、目的・顧客・商品、サービス設計・マーケティング・制約の5つの要素の精度を高めていきます。

そのため、専門性がある人に相談をする方が、仮説を立てやすくなります。

この専門性が高い人には、2つのタイプがあります。

一つ目のタイプが実践知が高いタイプです。

実際に仮説と検証を繰り返して、実践してきた人であれば、自分が躓いているポイントをどうやって乗り越えたのか、アイデアやアドバイスをもらうことができます。

また自分の仮説にある抜けや漏れを指摘してもらうこともでき、仮説の余白を埋めることができます。

そして2つ目のタイプが見識が広いタイプです。

研究職についている人や、コンサルタント業をしている人が、このタイプに当てはまります。

見識が広い人に相談をすることで、自分がやろうとしていることとは別の分野からの成功例やフレームワークなどを聞くことができます。

そのため、自分の考えをさらに広げることができ、さらに仮説の精度を高めることができます。

続いて、計画の段階では多面的に見てくれる人に相談をしましょう。

見立て⇒仮説と進めることができると、段々と自分のアイデアに自信を持つことができるようになります。

自信を持つことは良いことですが、それがあだとなって、これで間違いないと思い込みに陥ってしまうこともあります。

そのため、自分のアイデアに自信を持ち始めた計画の段階で、多面的に見てくれる人に相談をすることが大切なのです。

多面的に見てくれる人に相談をすることで、自分がそれまで持つことができなかった視点から意見をもらえたり、反対側の視点から指摘を受けることができます。

そういった考えを聞くことで、さらに仮説の精度を上げることができ、やりたいことの実現に近づく計画を立てることができるのです。

最後に、自分の知り合いに相談できる相手がいない時に相談するべきなのが、相談のための相談ができる人です。

物事を進めていくと、適切な相談相手は変わってきます。

その中で、自分の知り合いには専門性が高い人がいないといった問題に直面することもあると思います。

そういったときに、自分の計画に共感してくれる人や応援してくれる人に仲介者になってもらい、適切な相談相手を紹介してもらう必要があります。

大切なのは、相手に共感してもらえる、応援してもらえるという点です。

紹介してもらうことを目的に相談をしても、相手は動いてくれない可能性があります。

そこで自分のやりたいことや目的をちゃんと伝えて、この人を応援したいと思ってもらえるようにすることで、結果的に適切な相手を紹介してもらうことができるのです。

これまで、何となく相談相手を選んでいたという方は、今自分はどの段階にいて、どういった人に相談をするのがベストなのかを考えるようにしてみて下さい!

 

本書では、この記事では紹介しきれていない、相談する力をみにつけるための方法がまだまだ紹介されています。

特に、いざ相談する時にどういったことに気をつけて話せばいいのかは、とても役立つ情報です。

そのため、相談する力をつけて、自分のやりたいことを実現したいという方は、ぜひ本書を読んでみて下さい!

 

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ではでは。

 

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