今回は、安達裕哉さん著の『頭のいい人が話す前に考えていること』を紹介していきます!
皆さんは、「言っていることが分からない」「もっと分かりやすく説明してくれ」と言われてしまったことはないでしょうか?
こちらとしては、一生懸命に説明しているつもりでも、相手に上手く伝わらないことがあると思います。
一方で、周りには分かりやすい説明ができて、仕事でも活躍している人もいると思います。
そういった頭の良い人達は、話す前に何を考えているのか?
本書では、頭がいい人が話す前に考えている7つの黄金の法則と、頭がいい人になるための5つの思考法について書かれています。
どの法則も思考法も、本当に大切なことですが、全てを紹介していると、とんでもない長さの動画になってしまいます。
そのため、この記事では黄金の法則の中でも特に大切な法則と、分かりやすい説明が出来るようになるための思考法を紹介していきます!
頭のいい人が話す前に考えていることの要約
頭がいい人が話す前に考えている7つの黄金の法則とは?
本書は、頭がいい人が考えていることとして、次の7つの黄金の法則が書かれています。
①とにかく反応するな
②頭のよさは、他人が決める
③人はちゃんと考えてくれる人を信頼する
④人と闘うな、課題と闘え
⑤伝わらないのは、話し方ではなく考えが足り内省
⑥知識はだれかのために浸かって初めて知性となる
⑦承認欲求を満たす側に回れ
『頭のいい人が話す前に考えていること』より
私は、この7つの黄金の報告の中でも、特に②頭のよさは、他人が決めるが重要だと思います。
この②の法則は、まず最初に意識するべきであり、他の法則の根源にあるものだと考えたからです。
そのため、この動画では7つの法則のうち、②頭のよさは、他人が決めるを紹介していきます!
ではまずは、頭がいいとはどいうことかについて考えていきましょう。
皆さんは、どういった人が頭がいいと感じますか?
学歴がいい人でしょうか?
それとも、知識や語彙力が豊富な人でしょうか?
学生時代であれば、テストの点数が高い人が頭がいい、偏差値の高い大学に合格した人が頭がいいなど、簡単に測れる指標がありました。
しかし、社会人にでると、テストの点数や偏差値など、頭のよさを測る指標はなくなってしまいます。
では、頭のよさを測る基準がない社会で、頭がいい人とは、どんな人なのか?
本書では次のように書かれています。
周りから「頭がよい」と認識されている人です。
その人のことを頭がいいと認識している人が多ければ多いほど、その人は実際に、”頭のいい人”なのです。
『頭のいい人が話す前に考えていること』より
あなたが、「自分は頭がいい」と考えていたとしても、周りがそれを評価していなければ、あなたは頭がいい人とは思われません。
あなたが頭がいい人かどうかを判断するのは、あなたではなく他者なのです。
そのため、頭がいい人になるためには、他人が頭のよさを決めるという視点を持ち、相手があなたの意見をどのように思うかを意識することが大切です。
相手がどう思うかという視点が抜けているままでは、いくら資格を取ったり、本を読んで知識をつけたとしても、周りから評価されることはありません。
人は、頭のいい人の話を聞こうとします。
周りから頭のいい人と認められれば、あなたの話はもっとよく聞いてもらえるようになります。
その結果、あなたのやりたいことや意見を通すことができ、仕事の成果を挙げることができます。
そのため、頭のいい人になって成果を挙げるためには、まずは「頭のよさは他人が決める」ということを意識することが大切なのです。
頭のいい人になるための5つの思考法とは?
本書では、7つの黄金の法則に加えて、他人から頭がいいと認められるための思考法として、次の5つが書かれています。
①客観性の思考法
②整理の思考法
③傾聴の思考法
④質問の思考法
⑤言語化の思考法
『頭のいい人が話す前に考えていること』より
この記事では、この5つの法則の中から、あなたの話を分かりやすくするための、「整理」の思考法について紹介していきます!
本書では、これまで著者が出会ってきた頭の良い人のほとんどは、話が分かりやすい人だったと書かれています。
では、なぜ頭の良い人の話は分かりやすいのか?
それは、物事の本質が理解できているからです。
物事の本質が理解できていなければ、いくら話し方が良くても、分かりやすい話にはなりません。
そのため、頭の良い人は、物事の本質を理解することに時間を使います。
では、物事の本質を理解するためにはどうすればいいのか?
ここで必要になるのが、整理の思考法です。
理解ができてるとは、整理ができている状態です。
整理ができていないと、どれが本質なのかを見極めることができません。
本書では、整理するための方法として、結論とは何かを考えることと、事実と意見を分けることについて書かれています。
まずは、結論とは何かを考えることについて紹介していきます。
皆さんの周りに、「結論から話します」と話し始めるが、全然結論になっておらず、何が言いたいか分からない説明を続けてしまう人はいないでしょうか?
ビジネスの場では、よく「結論から話す」ことが重要だと言われます。
そのためか、「結論から言うと」と形式的に言っているだけで、実際には結論になっていないケースがあります。
では、なぜ結論から述べることができないのか?
その原因について、本書では次のように書かれています。
それは彼らが「重要な情報」と「その他の雑多な情報」をきちんと分けることができていないからです。分けることができずに、頭の中でごちゃごちゃになっているので、つまり整理できていないので、たとえ「結論から言うと、、、」といっても結論から言えない羽目になってしまいます。
『頭のいい人が話す前に考えていること』より
結論から話すことができていない人は、重要な情報とその他の雑多な情報が整理できていないのです。
では、どうすれば重要な情報とその他の雑多な情報を整理することができるのか?
一番手っ取り早い方法は、相手に結論は何かを聞くことです。
とはいえ、相手に結論は何かを聞けない場面もあると思います。
特にお客様に結論は何ですか?とは聞けないですよね?
そういうときは、「相手が最も聞きたいであろう話」を考えてみて下さい。
結論から話す目的は、あなたが自己満足するためではありません。
相手が、あなたの話を理解しやすくするためです。
結論が分かれば、相手はあなたの話しをどうやって聞けばいいかが分かります。
アドバイスを求めているのかな?それともただの報告なのかな?
など、結論が分かれば、どれだけ真剣に話を聞けばいいか分かりますし、話を聞いた後に何を言うべきかを考えることができます。
逆に結論が分からないと、ただの報告のつもりだったのに、話の最後に相談だったことが分かり、アドバイスをするためにもう一度話を聞かなければいけないなんてことになってしまいます。
それでは、相手の時間を無駄にしてしまいます。
そのため、相手が最も聞きたいであろう話を考えて、結論から話すことが大切なのです。
では続いてでは、事実と意見を分けることについて紹介していきます。
例えば、上司が「この前の商談で、お客様は契約してくれたか?」と質問をしたとします。
事実と意見を分けることができていない部下は、そこで「大丈夫だと思います」と答えてしまいます。
大丈夫だと思いますとは、部下の意見であって事実ではありません。
事実を述べるのであれば、契約してくれたか、してくれないかの二択です。
それなのに、「大丈夫だと思います」と答えてしまうと、上司は「結局どっちなんだ?」と考えてしまいます。
そして、「大丈夫だと思うというのは、契約してくれたということなのか?」と追加で質問をしなくてはいけません。
その結果、上司からは話が分かりづらいやつだなと思われてしまいます。
そのため、相手が事実とあなたの意見のどちらを求めているのかを理解して、適切な回答をすることが大切です。
事実と意見を分けるコツは、注意力です。
相手の質問に反射的に答えるのではなく、それは事実なのか?それとも自分の意見なのか?を考えるようにしましょう。
最初は、事実と意見を分けるために、多くの意識を向ける必要があるかもしれません。
ですが、繰り返し訓練をすることで、自然と事実と意見かを分けながら話すことが出来るようになります。
そして、事実と意見を分けながら話すことができれば、周りから頭の良い人だと思われることができます!
これまで、自分の話がいまいち相手に伝わっていなかったと感じている方は、ぜひ今回紹介した整理の思考法を試してみて下さい!
頭のいい人が話す前に考えていることを読んだ感想
実は私は、相手に話がうまく伝わらない時に、「理解してくれない相手が悪い」「ちゃんと話を聞いてくれないからだ」と考えてしまうことがありました。
特に、小学生1年生の息子と話す際に、何度もちゃんと話を聞きなさいと言ってしまうことが多いです。
ですが、本書を読んでいて、本当は息子は話を聞いているのだけれど、自分の話が分かりづらいから理解できていないのでは?と思うようになりました。
そこから仕事について振り返ってみても、あの時の説明は分かりにくかったかもしれない、あの時の回答は相手にとって的を得たものになってなかったのかもしれないなど、色んな課題を見つけることができました。
そのため、本書に書かれている黄金の法則と5つの思考法を実践していきながら、分かりやすい説明が出来るようになれるように頑張っていきます。
この記事で紹介できたことは、本書の一部だけです。
そのため、もっと分かりやすい説明が出来るようになりたい、頭のいい人だと認められて仕事で活躍したいという方は、ぜひ本書を読んでみて下さい!
ではでは。