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要約&書評

【要約&書評】科学的根拠に基づく最高の勉強法

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今回は、安川康介さん著の『科学的根拠に基づく最高の勉強法』を紹介していきます。

皆さんには、勉強をしてもなか中覚えられない、資格試験に合格できないといった悩みはないでしょうか?

本書は、そういった方に役立つ1冊です!

本書に著者である、安川さんはアメリカの医師試験でトップ1パーセントの成績で合格され、アメリカの臨床医としてご活躍されています。

本書では、そんな安川さんが実際に使っている科学的に効果のある勉強法について紹介されています!

この記事では、本書の中から効果の低い勉強法、科学的に最も効果のある勉強法、そしてモチベーションの高め方について紹介していきます!

 

科学的根拠に基づく最高の勉強法の要約

繰り返し読むことは効果なし!

教科書は何周も読んだ方がいいと先生や親などから教わったことがある方は多いのではないでしょうか?

実は私も、小学生の時によく祖父母に教科書は何回も読みなさい、そうすれば覚えられるからと言われていました。

そのため、大学受験の時は日本史の教科書を何度も繰り返し読んでいました。

ですが残念ながら、ただ繰り返し読むことは、効果の低い勉強法なのです。

実際にコロラド大学の学生たちに、文章を読んでもらい、2日後に試験を受けてもらうという研究では、文章を2回続けて読んだ学生と1回読んだ学生では、試験の成績に優位な差がなかったことがわかりました。

繰り返し読むことは、短期的に覚えるためには、効果的です。

おそらくコロラド大学の実験でも、読んだ直後に試験を行ったら、2回続けて読んだ学生の方が成績は良かったのではないかと思います。

ですが、長期的に見ると、繰り返し読むことはあまり効果的ではないのです。

では、なぜ繰り返し読む勉強法は、あまり効果がないのか?

本書では次のように書かれています。

普通の再読に、学習効果があまりないと考えられる1つの理由としては、同じ文章を2回目に読むときの方が文章に慣れてすらすら読め「わかった気になってしまう」ため、さらに理解を深めたり、覚えたりするといった深い情報処理が新しく行われにくいことが考えられます。

『科学的根拠に基づく最高の勉強法』より

私たちの脳は、ある程度負荷がかかった方が、定着率が上がるのです。

繰り返し読んでいると、「さっきも読んだから分かっているよ」と軽く読み流してしまうと思います。

それでは、脳に負荷をかけることはできないうえに、実際には定着していないのに、自分は理解していると過大評価してしまうようになってしまうのです。

その結果、短期的には覚えられてとしても、長期的には覚えることができず、勉強の時間が無駄になってしまいます。

多くの場合、勉強の目的は数ヶ月先の試験に合格するといった、長期的に記憶することだと思います。

そのため、多くの人にとって、ただ繰り返し読むというのは効果の低い勉強法になってしまうのです。

 

連続的再学習が最高の勉強法である!

連続的再学習とは、アクティブリコールと分散学習を組み合わせた勉強法です。

まずアクティブリコールとは、簡単にいうと勉強したことを能動的に思い出すことです。

勉強したことを思い出すことは、とても単純な勉強法です。

ですが、多くの研究で何かを記憶するためには、それを積極的に思い出す作業や、頑張って記憶から取り出す作業が非常に重要であることがわかっています。

勉強というと、新しい情報をどんどんインプットしていくイメージがあるかもしれません。

ですが、取り入れたインプットもアウトプットをしていかなければ、記憶から消えていってしまいます。

そのため、インプットをしたら必ず思い出す作業をして、アウトプットしてあげることが大切なのです。

続いて分散学習とは、時間をあけて学習をすることです。

よく学生時代に試験前に一夜漬けで勉強をしていた経験があるという方もいらっしゃると思います。

一夜漬けのように、間隔を空けずに勉強し続けることを、集中学習といいます。

分散学習はその逆で、一度にまとめて勉強をするのではなく、時間を分散して勉強をしていきます。

実は長期的な記憶の定着は、集中学習よりも分散学習の方が効果的であることがわかっているのです。

そして連続的再学習法では、効果の高いアクティブリコーリングと分散学習を組み合わせていきます。

連続的再学習法は、次の4つのステップで進めていきます。

①少なくとも1〜3回、内容を思い出せるようになるまでアクティブリコールをする

②1日〜1週間後に、再度アクティブリコールをする

③②で思い出せなかったものは、もう一度知識を確認して、アクティブリコールを行う

④①〜③までを何回か感覚をあけて繰り返す

中には、なかなか覚えられない知識もあると思います。

そういった時には、教えているフリをしながらアクティブリコールを行いましょう。

多くの方がご存知かもしれませんが、人に教えることによって記憶の定着率は上がります。

ですが自分が勉強している分野を人に教える機会はなかなかないと思います。

そこでフリだけでもいいので、人に教えながらアウトプットすることで、より記憶に定着させやすくなります。

この連続的再学習は実際の研究でも効果が実証されています!

心理学を履修する大学生に、ある範囲は連続的再学習を使って、残りは通常の方法で勉強をしてから試験をしたところ、連続的再学習をした範囲の正答率は84%、通常の勉強をした範囲は正答率が72%だったという結果が出ました。

さらに、3日後、24日後に再度テストをしたところ、通常通りの方法で勉強した範囲は正答率が大きく下がりましたが、なんと連続的再学習をした範囲の正答率はあまり下がらなかったのです。

このように、実際の研究からも連続的再学習は長期的な記憶に効果があることがわかっています。

これまでなんとなく勉強をして、うまくいかなかったという方は、ぜひ連続的再学習を試してみてください!

 

自分との関連を考えろ!

ここまで効果の低い勉強法と効果の高い勉強法を紹介してきました。

本書では他にも効果の高い勉強法は紹介されております。

ですがどんなに勉強法について知っていたとしても、勉強をやる気になれなければ意味がありません。

おそらく数々の勉強法を読んできたが、勉強が続かずに挫折してしまったという方もいると思います。

そういった方に、勉強法を始める間に考えていただきたいのが、自分との関連についてです。

人は自分に関連した情報の方がよく覚えることができます。

逆に自分に関連していない情報は覚えることができませんし、何よりも自分には必要のあるない情報だと感じてしまい、やる気が出なくなってしまいます。

これはごく当たり前のように思えるかもしれません。

てすが、当たり前であるがゆえ、自分との関連性をよく考えずに、なんとなくで勉強を始めてしまうと、途中で挫折してしまう可能性が高まってしまいます。

そのため、まずはその勉強をすることで、年収が上がる、会社でつきたいポジションにつけるなど、勉強と自分の関連性をよくかんがえて、紙に書き出してみてください。

頭の中で考えるだけでなく、紙に書き出すことで、はっきりと言語化することができ、勉強のモチベーションを高めることにつながります。

これまで、勉強のモチベーションが続かず、途中で諦めてしまっていたという方は、ぜひ自分との関連性についてかんがえてみてください!

 

本書では、この記事では紹介しきれていない、科学的に根拠のある勉強法がまだまだ紹介されています。

そのため、本当に効果のある勉強法を知りたいという方は、ぜひ本書を読んでみてください!

 

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ではでは。

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