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【要約&書評】記憶脳 

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今回は、樺沢紫苑さん著の『記憶脳』を紹介していきます。

皆さんには、最近物覚えが悪くなってきた、本を読んでも内容を全く覚えられないといった悩みはないでしょうか?

学生時代であれば、がむしゃらに頑張っていれば、覚えられたかもしれません。

ですが大人になるにつれて、段々と本を読んでも覚えられない、覚えてもすぐに忘れてしまうようになってしまいます。

そこで本書では、精神科医と作家としてご活躍されている著者によって、暗記不要、努力不要の覚えない記憶術が紹介されています!

この記事では、本書の中から、記憶は事前準備が9割、大人はストーリーで記憶しろの2つについて紹介していきます!


 

記憶脳の要約

 

 

記憶は事前準備が9割

中には、自分は学生時代から記憶力が悪いから、勉強に向いていない、頭が悪いと考えている方もいらっしゃると思います。

学校の試験や、高校受験、大学受験と、私たちが受けてきた試験では記憶力が重要視されていました。

そういった試験で良い点数がとれないと、自分は頭が悪い、記憶力が悪いと思い込むようになってしまいます。

ですが、記憶力が悪いという方の多くは、うまれつきの能力が低いわけではなく、事前の準備のやり方が間違っている可能性が高いのです。

本書では、記憶は、理解→整理→記憶→反復の4つのステップによって定着すると書かれています。

私たちの脳は、まず理解することで忘れずらくすることができます。

逆に、さっぱり理解できないものは、瞬間的には覚えられたとしても、すぐに記憶から消えていってしまうと思います。

そして、理解した情報が頭の中で整理されて、他の情報と関連づけされることによって、より頭の中に残りやすくなります。

英単語も、スペルと意味だけで覚えようとするよりも、すでに覚えた単語に、似たような意味があったり、反対の意味を持つ単語があると、関連付けることができ、覚えやすくなると思います。

このように、記憶は、そもそも記憶する以前に理解と整理の2つのステップがあり、事前の準備が大切なのです。

ですが、自分は記憶力が悪いと言っている人の中には、この2つのステップを飛ばして、無理やり記憶しようとする人が多くいるのです。

それでは、当然うまく記憶することができません。

そのため、記憶は理解と整理の事前準備にしっかりと時間をかけることが大切なのです。

では、具体的にどうやって事前準備をすればいいのか?

本書ではいくつか方法が紹介されていますが、この記事では富士山記憶術を紹介していきます。

富士山記憶術とは、全体像を把握するための記憶術です。

皆さんは、登山の経験があるでしょうか?

中には、何度も富士山の登ったことがあるという方もいるかもしれません。

そういった方であればイメージが付きやすいと思いますが、富士山は1回目よりも2回目以降の方が登りやすいと思います。

それは、2回目だとどういったルートを通るのかという、全体像が見えているからです。

同じように、ビジネス書や参考書を読むときにも、全体像が分かっている状態だと、記憶に残しやすくなります。

そのため、本を読むときには、まずは目次を読むことで、本の構成やどんな内容が書かれているのかといった全体像を見通していきましょう。

そして、目次の情報をもとに、本をパラパラめくり、自分が読みたいと思ったところや面白そうなところがあったら、その部分から読み始めていきます。

これを繰り返すことで、短時間でその本の一番おいしい部分と自分が読みたかった部分を読み終えることができます。

このパラパラ読みを行ったうえで、最初に戻り、はじめにから読むと、どんなことが書かれているのかが分かるため、本の内容が強烈に頭の残るようになるのです。

また全体像が分かったうえで読むことで、各章や各節が全体の中で、どういう位置づけになっているのかを理解しながら読むことができます。

この内容はひとつ前の章を踏まえた内容になっているな、ここは次の章とも関連しているなと関連付けながら読むことができると、さらに内容を覚えやすくすることができるのです。

このように、勉強や本を読むときには、まずは全体の構成や流れを把握したうえで、細かい内容を読むことで、記憶しやすくなるのです。

 

 

大人はストーリーで記憶しろ!

年をとって若いころよりも、覚えられなくなっていると感じている方もいると思います。

残念ながら加齢とともに脳は萎縮していったり、脳細胞が死んでいってしまうことで、記憶力が低下してしまいます。

ですが、記憶と親密に関係している脳の海馬は鍛えることで、細胞を増やし、体積を大きくすることが研究から分かっているのです!

そのため、年を取ったから記憶力は低下すると諦めるのではなく、何歳になっても脳は育ていることができると、日々脳を鍛えてあげることが大切です。

さらに、脳の機能の中には、大人だからこそ伸びるものもあります。

それが情報をまとめたり、整理したりする力です。

年とともに知識のストックを増やすことができるため、新しい情報が入ってきたときに、すでに保有している知識のストックと比較したり、ストックを活用することができます。

年をとると、衰えていく能力ばかりに目がいってしまうかもしれません。

ですが、年をとることで伸びる能力に目を向けてあげて、それを活用していくことが、大人の記憶術では重要なのです。

では、情報をまとめ、整理する力を活かすためには、具体的にどうすればいいのか?

その方法こそが、ストーリー化記憶術です!

記憶には、意味記憶とエピソード記憶の2種類があります。

意味記憶とは英単語などの情報や知識を丸暗記が必要な記憶です。

特に子供の間は意味記憶が得意であり、関連のないことでも、どんどんと覚えることができます。

ですが年を取って大人になると、だんだんと意味記憶が苦手になっていきます。

それに対して、エピソード記憶とは経験や思い出に関する記憶です。

大人は子供と比べて、経験や思い出が豊富にあるため、それらを活用して、覚えたい情報をストーリー化することができます。

大人は意味記憶が得意ではありませんが、エピソード記憶を活用して、ストーリー化してあげることで、記憶に残りやすくすることができるのです。

では、どうすればエピソード記憶を活用することができるのか?

そのための方法が、ストーリー化記憶術です!

ストーリー化記憶術には、やり方が複数ありますが、この記事ではその中でも5W1H記憶術を紹介していきます。

ストーリー化をすると聞くと、自分は小説家でもないんだから、物語を考えることはできないと感じる方もいるかもしれません。

ですが、ストーリー化記憶術では、小説家のような物語を作る必要はありません。

目的は記憶に残すことであり、その目的が達成できるのであれば、ストーリーは簡単なもので構わないのです。

そこでストーリーに必要になるのが、いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どうやっての5W1Hです。

5A1Hのうち、いくつかが盛り込まれていれば、立派なストーリーになります。

例えば、読んだ本の内容を記憶したい場合、日記などに「今日は記憶脳をカフェで1時間読んだ。中でも記憶は事前準備が大切であることを始めて知った。明日から実践していこう」のように書くことで、簡単にストーリーを作ることができます。

さらにストーリー化することで、学んだ情報をアウトプットすることもでき、より記憶に残りやすくなるのです。

そのため、ぜひ覚えたい内容は、5W1H記憶術を使って、ストーリー化してみて下さい!

 

本書では、この記事では紹介しきれていない、覚えない記憶術がまだまだ紹介されています。

そのため、勉強をしても記憶に残らなくて困っているという方は、ぜひ本書を読んでみて下さい!

 

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ではでは。

 

 

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