初対面の人との会話が苦手
会話が続かずに、気まずい思いをする
このような悩みや経験はないでしょうか?
仕事でもプライベートでも、コミュニケーション力が重要な場面は多くありますが、コミュニケーションに苦手い意識を持っている方は少なくないと思います。
「何を話したらいいかわからない」「会話が途切れると、何か話さなきゃと焦ってしまう」など、悩みは色々とあると思います。
そういった方に取り入れて頂きたいのが、トーク力を磨くことではなく、聞く力を磨くことです!
実は会話において大切なのは、いかに上手く話すかではなく、いかに上手く聞くかなんです!
そこで今回紹介する、永松茂久さん著の『人は聞き方が9割』が、聞く力を磨くメリットと、最強の聞き方を教えてくれます!
本書を読んで実践することで、人との会話が、今よりもずっと楽になる上に、相手からも好かれやすくなります!
この記事では、そんな夢のような話の聞き方を紹介していきます!
Youtubeでは、アニメーションを使った要約動画をあげています!
よろしければ、こちらからご覧ください!!
人は聞き方が9割の要約
人は話を聞いてくれる人を好きになる
本書では、次の3つが人間の3大心理であると書かれています。
①人は誰しもが自分のことが一番大切であり、自分に1番興味がある生き物である。
②本来、誰もが自分のことを認めてほしいし、自分のことをわかってほしいと熱望している
③人は自分のことをわかってくれる人を好きになる
『人は聞き方が9割』より
私たちは人間は、本来は話たい生き物であり、共感してくれう人を好きになります。
私は転職活動をしていたときに、転職エージェントを使っていたのですが、「この人の任せたいな」と思ったのは、やはり「私の話を聞いてくれて、共感してくれる人」でした。
業界の話、仕事の話だけを一方的に話すのではなく、「何を優先していますか?」「この求人のこの部分はどう思いますか?」と細かく質問してくれて、私の答えに共感してくれた方は、やはり信頼できるなと感じました。
コミュニケーションというと、話すのうまさ、面白さなど、話す力に注目がいきがちですが、相手に好かれるためのコミュニケーションという観点からは、必ずしも話す力はいらないんです!
むしろ、話す力よりも聞く力の方が大切です!
相手とコミュニケーションをとるのは、相手と友好な関係を築きたいからですよね?
そこで、いくら、話す力があったとしても、自分の話ばかりしてくる人を、いいなとは思わないはずです。
それよりも、自分の話をしっかりと聞いてくれて、共感してくれる人の方が、絶対に好きになるに決まっています。
しかし、コミュニケーションとなると、話す力に注意がいきがちのため、実は聞き方が上手い人は少ないんです。
ということは、今から聞く力を磨けば、あなたは周りよりも一歩進むことができます!
また、聞く力を磨くメリットは、相手から好かれるだけではありません。
これから、聞く力を磨くメリットについて、本書をもとに紹介していきます!
聞く力を磨くメリット
本書では、聞く力を磨くメリットとして、次の7つが挙げられています!
①語彙力が少なくてOK
②インプットが増える
③感情が読めるようになる
④相手を不快にさせるリスクが減る
⑤人生の幅が広がる
⑥沈黙をおそれなくてすむ
⑦人の評価が上がる
『人は聞き方が9割』より
この中でも、特に大切なのが、②インプットが増える、④相手を不快にさせるリスクが減る、⑥沈黙をおそれなくてすむの3点だと、私は思います。
まず、相手の話を聞くことによって、相手の経験や考え方を学ぶことができます。
私たち日本人は、読書量が少ないと言われていますが、何も知識を吸収する方法は、本を読むことだけではありません。
人の話を聞くことで、耳から新しい知識を吸収することができます。
また、聞き手に回ることで、気付かぬうちに相手を傷つけてしまうことも減ります。
自分が良かれと言ったことや、普通に話しているだけでも、相手の受け取り方次第では、相手を傷つけてしまいます。
人によって言葉の受け取り方は違うため、相手を傷つけないように話すことは簡単ではありません。
そのため、話す量が多いほど、相手を傷つけてしまうリスクを上げてしまいます。
一方で、聞くことに徹すれば、相手を傷つけるリスクは下がりますし、相手によって変える必要もありません。
最後に、沈黙を恐れなくてすむですが、コミュニケーションに苦手意識を持っている方にとって、沈黙の時間は地獄だと思います笑
私も人と話すと緊張してしまうのでわかるのですが、沈黙があると、「やばい!何か話さなきゃ!」「このままだと、つまらない人だと思われる!」と不安になりますよね?
そこで、聞き手側に回れば、あなたが沈黙を恐れる必要はなくなります。
あなたは相手の話を待っていればよく、相手が話を提供してくれます。
話しているのは相手ですが、会話の主導権はあなたが握ることができます!
話の聞き手に回るメリットをこれまで紹介してきましたが、ただ相手の話を聞いてるだけではだめです!
話を聞いていても、返事やリアクションがなければ、相手に不快感を与えてしまいますよね?
そこで、最後に、相手に好かれる魔法の傾聴を紹介していきます!
魔法の傾聴
相手から好かれる魔法の傾聴は、次の5つのコツがあります。
①表情
②うなずき
③姿勢
④笑い
⑤感賛
『人は聞き方が9割』より
それぞれのコツのポイントについて、これから詳しく紹介していきます!
①表情
表情には3つのポイントがあります。
それは、笑顔、相手の感情に表情を合わせる、目の使い方です。
まず初対面では、笑顔を出すことが大切です。
本書でも、笑顔は世界中どんな人にも安心感を与え、心をひらき、気持ちを通じ合わせることができる最強のコミュニケーションスキルだと書かれています。
確かに、初対面でいきなり仏頂面だったら、怖いですよね。
初対面や、まだ関係が築けていない人であれば、安心感を与えるためにも、笑顔を意識しましょう!
そして、相手との会話が始まったら、相手の感情に合わせて表情を変えていきましょう。
相手が悲しい話をしているのに、ニコニコしていたらサイコパスですよね?笑
また、相手が楽しい話をしているのに、こわばった表情をしていては、話が盛り上げません。
人は、話すときに聞き手の目に無意識に注意を向けています。
そのため、目で表情を作ることが大切です!
具体的に意識するべきことは、次の通りです。
しっかりと相手の話を聞く時は、眉間に力を入れると自然と表情が引き締まります。逆に笑顔を作るときは、眉間を大きく開くことを意識してみましょう。
相手の話に驚いた時は眉間を眉毛ごと大きく額の上に近づける意識をすると、目がハッと開きます。
『人は聞き方が9割』
特に最近は、コロナの影響もあり、マスクをつけて会話することが、ほとんどだと思います。
そのため、より目の使い方が重要になっていきます!
②うなずき
うなずきも笑顔と同様に、相手に安心感を与えます。
あなたの話を、ノーリアクションで聞かれるよりも、うなずきながら聞いてくれる方が、「自分の話を聞いてもらえている」と感じることができますよね?
とはいえ、適当にうなずいているだけではだめです。
相手が感情を込めている時は、やや大きくうなずく、自分が特に共感した時は大きくうなずくなど、強弱をつけましょう!
本書では、うなずきはオーケストラの指揮者の棒のようなモノだと書かれています。
③姿勢
「話を聞くときは、話している人に体を向けなさい」
このように教わった方は、多いと思います。
学校でも、授業中は先生の方に向きなさいと言われますよね?
姿勢は、相手に安心感を与えることができますが、ふんぞりがえったり、腕組みをしたりしていると、逆に威圧感を与えてしまうこともあります。
そのため、相手の話を聞くときは、少し前傾姿勢を意識するようにしましょう!
特に相手と対面で話をするときは、相手に自分のヘソを向ける意識を持つといいです!
④笑い
会話において、あなたが笑いをとる必要はありません。
笑いをとるよりも、いかに相手の話に笑うかが、とても大切です。
自分の話を笑いながら聞いてもらえると、安心感を感じ、もっと話すたくなりますよね?
もちろん、悲しい話をしているのに爆笑していたら問題ですが、相手が楽しい話題を話してくれたときは、しっかりとリアクションに出してあげましょう!
⑤感賛
感賛とは、感嘆+称賛のことで、筆者の造語です。
相手の話を聞いた時に、ただうなずくよりも、「へー!」「おー!!」「えー!?」などの感嘆詞を使って反応することで、相手により好かれるようになります。
また、「すごいですね!」「さすがですね!」など、称賛のリアクションをすることも効果的です。
当たり前ですが、感嘆、称賛をする時には、しっかりと感情を乗せてあげましょう。
感情がこもっていないと、「テキトウに返事をしているのかな?」と、相手にマイナスの印象を与えてしまいます。
本書では、リアクションの5割は、この感賛で決まり、その後の会話の盛り上がりを左右すると書かれています。
この記事では、『人は聞き方が9割』の中でも、特に聞き方を中心に紹介していきました。
聞くことは大切ですが、時として、相手が全く話してくれず、聞き手に回ることができないこともあると思います。
そんなときは、私が以前に紹介した『超トーク力』に書かれている会話スターターが、とても役に立ちます。
会話スターターは、どうやって話を切り出せば、その後の会話が盛り上がるのか?という疑問の答えになるものです。
『超トーク力』と会話スターターについては、こちらの動画で詳しく紹介していますので、よろしければ、ご覧ください!!
人は聞き方が9割を読んだ感想
コミュニケーションに悩んでいる方は、多いと思います。
実際に、マイナビが行った、男女500人を対象にしたアンケート調査では、72.4%の人がコミュニケーションに苦手意識を持っていることが分かっています。
また、JTBが行った2060人を対象にした調査でも、58%がコミュニケーションが苦手と回答しています。
苦手意識を持っている原因は、人それぞれだと思います。
しかし、「会話は話し方よりも聞き方が重要」「話を聞く方が相手から好かれる」と考えることができれば、今よりもぐんと楽に会話できるようになると思います。
私も特に初対面の人との会話は苦手ですが、自分から無理に話題を作ろうとするのではなく、相手の話を聞くこと、相手から話を聞きだすことを意識してから、人と話すのがかなり楽になりました。
これまで、人とのコミュニケーションに苦手意識があった方や、人から好かれるようになりたいという方は、ぜひ『人は話し方が9割』を読んでみてください!!
人との雑談にストレスを感じる、雑談をするのが苦手という方には、私が以前紹介した『ストレス0の雑談』という本が役に立ちます!
こちらの動画で詳しく紹介しておりますので、よろしければご覧ください!!
ではでは。