今回は佐藤敦教さん著の『地味なお金の増やし方』を紹介していきます!
お金を増やす方法というと、どうしても投資や仮想通貨といったものが注目されます。
もちろん、投資で莫大な資産を築いた方は、仮想通貨で億り人になれた方もいらっしゃると思います。
しかし、投資にはどうしてもリスクがあります。
投資をしたことで、お金を儲けるはずが、逆に資産を減らしてしまう人は多くいます。
むしろ、稼げる人よりも損をする人のほうが多いのが現実です。
ですが、私たちはお金がないと生活できません。
さらに今の日本では、終身雇用や年功序列がなくなり、必ずしも全員が年齢が上がるにつれて給料が上がるわけではありません。
そのため、お金に困りたくないなら、お金を増やすための策を講じなければいけません。
でも大きなリスクを取りたくない。
では、どうすればいいのか?
本書では、社労士でありFPの資格を持つ著者により、リスクゼロで堅実にお金を増やす方法が解説されています!
youtubeでは、アニメーションを使った解説動画を上げています!
よろしければ、こちらもご覧ください!!
Contents
地味なお金の増やし方の要約
実は充実している日本の制度
皆さんは、実は日本の制度が充実していることをご存じでしょうか?
多くの方には知られていないだけで、実は申請すればもらえるお金は多くあります。
例えば、次の例が本書で挙げられています。
出産一時金→妊娠4か月以上の人が出産した場合、一人につき42万円が支給される
育児休業給付金→雇用保険加入の労働者が育児休養中に会社から給料が支払われなくなる場合、子供が1歳(延長要件を満たす場合は1歳6か月または2歳)までお金が支給される
高額医療費制度→日本において保険医療機関の窓口で支払う医療費を一定額以下にとどめる、公的医療保険制度における給付のひとつ
傷病手当金→公的医療保険の被保険者が疾病または負傷により仕事ができなくなった場合、療養中の生活保障として給付されるお金
失業手当→失業した場合や自己都合で退職した場合に、離職期間(制限あり)に支給されるお金
介護休業給付金→介護のために労働者が取得できる給付金
『地味なお金の増やし方』
ここで紹介している制度は、本書で紹介されている制度の中でも一部です。
お金の増やし方というと、副業や投資に目がいきがちですが、実は国の制度を使うことでもらえるお金もあるんです!
このように、日本の制度は充実していますが、積極的に周知しようとしているわけではありません。
そのため、自ら情報をつかみにいかないと、こういった制度を知ることができません。
そこで本書では、皆さんが活用できる制度について詳しく書かれています!
実際に私も病気により働けなくなった期間は、傷病手当金を活用しました!
会社からの給料がなくなってしまい不安でしたが、傷病手当金のおかげで、何とか乗り切ることができました!
税金を払っているだけで、国の制度を一切活用しないのは、本当にもったいないです。
ぜひ損をしないためにも、使える制度を最大限に使えるようにするためにも、自分から情報を取りにいきましょう!
会社で昇進が望めないなら副業をしよう
お金を増やす方法というと、ほとんどの場合、「副業を始めよう!」という内容が出てきます。
もちろん、副業はできるに越したことはありません。
実際に私も副業を始めたことで、月に数万円程度、収入が増えました。
ですが、収入を増やすために最も堅実的なのは、本業に注力することである!と本書では書かれています。
副業は確実に稼げるわけではありません。
むしろ、最初は稼げない期間の方が長いです。
稼げるかわからないものに力を入れるばかり、本業がおろそかになってしまい、パフォーマンスが落ち、昇給できなくなってしまっては意味がありません!
そのため、確実に収入を上げたいなら本業に注力するべきなんです!
ですが、中には会社で昇進が望めない、長く勤めても給料が上がらないという場合があると思います。
そういった方が収入を増やすためには、副業をするのがオススメです!
副業には、雇用型と非雇用型の2種類があります。
雇用型とは、アルバイトとして雇用関係を結ぶものです。
アルバイトは時給が決まっていますが、その分、確実に収入が入ってくるというメリットがあります。
ですが、正社員がほかの会社でアルバイトをするとなると、アルバイト分の時間は残業時間とみなされます。
その場合、、アルバイト先はあなたに割り増し賃金を払わなければいけません!
そのため、割増賃金を支払わなければいけないことを嫌がって採用してくれないところもあるかもしれません。
一方で非雇用型は、雇用契約を結ばずに外部スタッフとして働く方法です。
外部スタッフ以外にも、個人で行うブログやyoutubeなどもあります。
非雇用型契約であれば、あなたの好きな時間に働くことができます。
また経費を使うことができるのもメリットです!
本書では、ウェブライター、セミナー講師、動画編集者といった副業がおすすめされています。
ですが、非雇用型の副業は稼げるようになるまでに時間がかかります!
最初は低い単価で働かなければいけないことが多いです。
また個人でブログやyoutubeをやる場合は、最初の何か月かは、ほぼ無給だと考えたほうがいいです笑
私も実際にyoutubeで稼げるようになるのに、1年近くかかりました。
そのため、少額でもいいから、確実にお金を稼ぎたい!という方は、アルバイトやウェブライティングなど低い単価でも稼ぐことができる副業をやるのがおススメです!
これから副業を始めたい!と考えている方には、私が以前に紹介した『副業の思考法』という本がとても役に立ちます!
こちらの動画では、副業初心者が副業で稼げるようになるために、絶対に知っておくべきことをまとめました!
よろしければ、参考にしてみてください!!
年金は絶対に入っておけ!
「日本の年金は崩壊する」「今の若い人は受け取る金額よりも払う金額が多くて損になる」
こういったことを聞くことがよくあります。
実際に、年金には入らないという選択をとっている人もいるかもしれません。
ですが、本書の結論としては、年金は絶対に入ったほうが良いと書かれています。
まず前提として、年金が崩壊する確率は極めて低いです。
実は年金は、私たちだけでなく、国も半分負担しています。
また国は、国民から預かったお金を投資で運用しています。
年金積立金管理運用独立行政法人が管理をしており、2021年3月時点で、約95兆円の利益を出しています!
少子高齢化により貰える金額が多少減る可能性がありますが、それでも年金が老後資金の柱になることに変わりはありません!
会社員や公務員の方であれば、もらえる年金は老齢基礎年金と老齢厚生年金の二つになります。
この二つを合わせると、平均で月に22万円ほどを、65歳から死亡するまで受け取ることができます。
月22万円ももらえれば、最低限の生活はできると思います!
老後にお金に困りたくないなら、年金には入っておくべきなのです!
また年金は、老後資金だけのものではありません。
年金に入っていると、障害年金や遺族年金を受けることができます。
もしあなたが、がんやうつ病になってしまい、働けなくなってしまった場合、障害年金から対象となる場合があります。
また、あなたが万が一に亡くなったときは、残された遺族が生活できるようにお金が支給されます。
そのため、万が一のことがあったときに、あなたとあなたの家族を守ることができます!
よほど、莫大な資産を持っているというわけではないなら、やはり年金には入っておくべきです。
まずはiDecoとNISAから始めよう!
皆さんは、iDecoとNISAをやっているでしょうか?
私も最近、ようやく積み立てNISAを始めました!
大きなリスクを負わずに、堅実にお金を増やしたいなら、iDecoとNISAはやるべきです!
iDecoとNISAは、福利の力を使うため、長期間投資をすれば、多くの資産を築くことができます。
もし複利の力についてよく分かっていないという方がいらっしゃいましたら、私が以前に紹介した「サイコロジー・オブ・マネー」の解説動画を参考にしてみてください!
さらにiDecoの場合は、節税効果もあります。
年末調整や確定申告を行うことで、所得税や住民税の課税対象となる所得から、1年分のiDecoへの掛け金を引くことができます。
そのため、対象となる所得を減らすことができ、払わなければいけない税金を減らすことができます!
また通常、株式投資で得たお金には、約20%の税金がかかりますが、iDecoで出た運用益には税金がかかりません!
iDecoには、とにかく節税効果があります!
とはいえ、デメリットもあります。
iDecoは原則として60歳までお金をおろすことができません。
そのため、すぐに現金化できるようにしておきたいなら、NISAもやることがおすすめです!
NISAには種類がいくつかありますが、積み立てNISAが一般的だと思います。
積み立てNISAは、年間40万円までであれば、20年間、投資から得た利益が非課税になります。
実際に金融庁のサイトで、シミュレーションをすると、毎月3万円を利回り5%で20年間運用すると、20年後には12,331,010円になります!
これは元本が720万円で、残りの513万円が運用益になります。
そのため、確実にお金を増やしたいなら、iDecoとNISAを始めるべきなんです!
この2つの始め方は、本書でも書かれています。
ぜひ本書を参考にしてみてください!!
地味なお金の増やし方を読んだ感想
私は、これまで投資やお金については勉強してきましたが、本書で紹介されているような国の制度には無知でした。
私も子供が一人いるのですが、実は出産一時金を申請しておりません、、、
この時点で私は、42万円も損していることになります。
本書には、スキルアップに使える教育訓練給付金や、子供が私立高校に行ったときにもらえる助成金、介護費用の負担を減らせる制度など、本当に様々な制度が開設されています。
まさに本書に書いてある情報は資産になります。
知らないと私のように、知らずに損をすることになります。
リスクゼロでお金を増やしたい!お金がもらえる制度を知りたい!という方は、ぜひ本書『リスクゼロでかしこく得する 地味なお金の増やし方』を読んでみてください!
ではでは。