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要約&書評

【要約&書評】仕事は初速が9割

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今回は、越川慎司さんの著の『仕事は初速が9割』を紹介していきます。

皆さんには、なかなか仕事が終わらない、頑張っているのに成果があげられない、評価が上がらないといった悩みはないでしょうか?

本書はそういった方におすすめの1冊です!

著者の越川さんは、2005年にマイクロソフトに入社されたのち、2017年に働き方改革を支援する株式会社クロスリバーを設立されました。

また成果を上げ続けている人のデータをとり、AIと専門家によって分析することで、共通する成功ルールを抽出するといったこともされています。

そして、実際にデータを分析した結果、成果を出し続けている人は一般社員と比べて、すぐに仕事を始める割合が1.8倍から2.3倍も高いことがわかったと書かれています。

そこで本書では、成果を上げ続けている人が初速を上げるためにやっていることや、初速を上げるとなぜ成果が上がるのかということについて、詳しく解説されています。

この記事では、その本書の中から、初速を上げるメリット、初速を上げるための準備、すぐに実践できるテクニックについて紹介していきます!

 

仕事は初速が9割の要約

 

初速を上げる2つのメリット

なぜ初速を上げることで、仕事で成果を上げ続けることができるようになるのか?

それは、初速を上げることには、次の2つのメリットがあるからです。

 

①大事なところに時間とエネルギーを集中できる

②行動実験が可能になり、多くの修正ポイントを発見できる

『仕事は初速が9割』より

 

まずは大事なところに時間とエネルギーを集中できるです。

本書では、仕事ができる人は与えられた締め切りよりも少し前に、独自の締め切りを設定して、その間際に最も時間とエネルギーを集中させていることがAI分析からわかったと書かれています。

その理由は、最後の詰めが甘いと、上司から仕事を差し戻されてしまい評価が低くなってしまうからです。

この仕事の差し戻しは、評価が下がってしまう上に、残業の原因にもなってしまいます。

さらに最近では、残業に対する規制も厳しくなっているため、差し戻しが起きてしまうと締め切り通りに終わらせられない、成果物の質が悪くなってしまうということにつながってしまいます。

だからこそ仕事ができる人は、初速を上げて、大事なところに時間とエネルギーを集中できるようにしているのです。

続いて2つ目のメリットが、行動実験が可能になり、多くの修正ポイントを発見できる。

ビジネスでは、必ずしもこうすれば成功するという正解があるわけではありません。

中には、最初は何をすればいいか分からないものもあると思います。

そういった中で成果を挙げ続けるためには、いきなり成功を目指すことではなく、たくさんの失敗の先に成功があると考えて動くことです。

行動実験を繰り返す中で、問題点を見つけ、それをクリアしながら成功へと近づいていく必要があります。

この行動実験を繰り返すためには、時間が必要であり、その時間を産むためには初速を上げる必要があるのです。

初速を上げることで、残業規制がある中でもしっかりと仕事を完遂できるようになるだけでなく、何が正解か分からない現代のビジネスで必要とされる人材になることができるのです。

では続いては、仕事ができる人が、初速を上げるためにどういった準備をしているのかについて紹介していきます。

 

初速を上げるための準備とは?

本書では、仕事の初速を上げるための準備が6つ紹介されています。

この記事では、次の個人ですぐにできることを3つを厳選して紹介していきます。

 

①身軽な状態を作る

②心理的ハードルを下げる

③優先順位を決める

『仕事は初速が9割』より

 

まず一つ目が身軽な状態を作るです。

身軽な状態を作っておかないと、新しいタスクに取り掛かるときに初速を上げることができません。

誰だって自分のキャパ以上の仕事を抱えていては、効率が悪くなり、タスクが未消化になってしまう可能性が高まります。

そのため、やめる覚悟と手放す勇気を持つことが大切です。

おそらく今抱えている仕事の中には、無駄なものもあると思います。

また自分が良かれと思って時間をかけて作業をしていたが、実は無駄だったなんてものもあると思います。

本書では検討すべきタスクの例として週報をあげています。

実際にその週にやったタスクやその進捗などをまとめて週報として出しているという方も多くいると思います。

上司などの管理職は、部下の管理をするために週報は必要だと思っているかもしれませんが、実際にはあまり効果はなく、時間がかかる割には生産性のない仕事になってしまっています。

もし週報の出来で評価が大きく決まるのであれば、時間をかけるべきですが、提出することが目的であれば、コピペなどを駆使して短時間で終わらせる方が得策です。

このように、無駄な仕事は手放していくことが、初速を高めるためには大切なのです。

そして、日々の業務の中で無駄な仕事を見つけるためには、毎週金曜日の午後3時から15分だけ1週間の振り返りの時間を作りましょう。

実際に著者の会社がクライアントに対して、振り返りの時間を作ることを実践してもらったところ、無駄と気づいた仕事の13%をなくすことができたという結果が出ました。

日々仕事に忙殺されている状態では、何がよくて何が無駄なのかを考えることができません。

無駄な仕事は、振り返りの時間を作ることで初めて浮き彫りになります。

そのため、1週間に一度決まった時間に振り返りの時間を設け、無駄な仕事を見つけたら手放していきましょう。

続いて2つ目の準備が心理的ハードルを下げるです。

大変そうだな、めんどくさいなと感じてしまう仕事は、なかなか手がつけられずに先延ばしにしてしまいますよね?

心理的ハードルが高いと仕事の初速を上げることができません。

本書では、特に次の3つのことが心理的なハードルとなって初速を遅らせていると書かれています。

 

①苦手意識:自分の得意な分野ではない

②不安:自分のスキルでは難しいかもしれない

③やる気不足:得意な分野だか、あまりやりたくない

『仕事は初速が9割』より

 

こういった感情が湧いてきてしまうのは、ゴールの到達点ばかりに目がいってしまっているからです。

全く運動してこなかったのに、いきなりフルマラソンを完走することを目標にするのはきついですよね?

最初は3キロ、5キロと小さな目標を立てて、徐々にクリアしていくからこそ、最終的にフルマラソンを完走することができるようになるのです。

仕事も同じです。

最初からゴールという到達点ばかり見ていては、しんどく感じてしまい、なかなか手がつけられなくなってしまいます。

そのため、仕事でも到達したい目標があったら、そこに辿り着くまでのルートをいくつかの段取りに区切って、これから進むステップを明確にして小さな目標を作っていきましょう。

小さな目標を作って上げることで、作業に取り掛かりやすくなり、初速を上げることができます。

では3つ目の準備が優先順位を決めるです。

おそらく仕事術について書かれた本を読んだ方であれば、一度は聞いたことがあるかと思いますが、仕事は緊急度と重要度で次の4つに分けることができます。

 

①緊急度が高く、重要度も高い仕事

②緊急度は低いが、重要度は高い仕事

③緊急度は高いが、重要度は低い仕事

④緊急度が低く、重要度の低い仕事

 

この中でまず優先するべき仕事は、当然①重要度も緊急度も高い仕事です。

そして、優先度が一番低いのが④緊急度も重要度も低い仕事です。

では、緊急度は低いが重要度は高い仕事と緊急度は高いが重要度は低い仕事は、どのように取り組んでいけばいいのか?

成果を出し続けている人は、緊急度は高いが重要度は低い仕事はあと回しにして、

緊急度は低いが重要度は高い仕事を優先しています。

おそらく、経費生産や議事録の作成など緊急度は高いが重要度が低い仕事に忙殺されてしまっている人も多くいると思います。

こういった仕事は、確かに緊急度は高いかもしれませんが、いくら頑張っても成果に結びつくことはありません。

成果に結びつくことがない仕事ばかりに時間をかけていても、当たり前ですが無駄ですよね?

そのため、成果を上げ続けている人は、緊急度に振り回されるのではなく、重要度で仕事の優先順位をつけているのです。

そして、その重要度が高い仕事の初速を高めることで、早く成果を出すことができているのです。

これまで、とりあえず目の前の仕事をなんとなくこなしていたという方は、ぜひ優先順位をつけることを試してみてください!

 

すぐできる初速を高めるテクニック

初速を高めるためには、やる気に頼らない仕組みを作ることが大切です。

やる気はその日によって変動してしまうものですし、ちょっとしたことでやる気が下がってしまうなんてこともあります。

そこでやる気に頼らない仕組みを作るためには、脳の働きを引き出す習慣と適切な休憩をとる習慣を身につける必要があると本書では書かれています。

本書では、その2つの習慣を身につけるためのテクニックが10個紹介されていますが、この動画ではその中から3つを厳選して紹介していきます。

まず一つ目がとりあえず2分だけ作業するです。

これはとてもシンプルな方法ですが、強力なテクニックです。

仕事が遅くなる一番の原因は、そもそも仕事に取り掛かる最初の一歩が踏み出せないことです。

疲れた、眠いなど仕事に取りかかれない理由は色々とあると思います。

しかし2分だけなら、心理的ハードルが下がり、仕事に取り掛かりやすくなると思います。

そして一度初めてしまえば、作業興奮が始まり、エンジンがかかっていきます。

仕事ができる人は、モチベーションは後からついてくるものであることを知っているのです。

だからこそ、2分だけでもやろうと始めるきっかけを作り、そのあとは作業興奮を利用して仕事を進めているのです。

続いて、2つ目のテクニックが嫌な仕事をする際はゴールを変えるです。

日々の仕事の中で、どうしてもやりたくないなと思ってしまうものがあると思います。

こういった嫌な仕事はなかなか取り掛かることできず、初速を下げてしまう原因になってしまいます。

そこで嫌な仕事は、自分のご褒美となるものをゴールに設定しましょう。

例えば、嫌な仕事を終えたら好きなスイーツを食べる、映画館で映画を一本みるなど、自分の好きなことをゴールに設定しましょう。

そうすることで、嫌な仕事も前向きに取り組むことができるようになります。

著者が行った調査によると、仕事で成果を出し続けている人の多くは 、給料日に自分のご褒美を設定しているそうです。

給料日に自分のご褒美を設定することで、ハードは仕事も乗り越えているのです。

続いて3つ目のテクニックが、休憩時間と休憩の仕方を決めておくです。

成果を出し続ける人は、集中することではなく、集中を継続することを意識して、休憩の取り方を工夫しています。

仕事を始めると、先ほども触れた通り、作業興奮が始まり、2時間でも3時間でもぶっ通しで仕事ができてしまいます。

しかし仕事ができる人は、あえて途中でやめて休憩をとるようにしているのです。

その理由は、集中して長時間仕事をしてしまうと、疲れが蓄積してしまうからです。

疲れが蓄積してしまうと少しの休憩では疲れが取れなくなってしまい、その後の作業効率が下がってしまいます。

それでは、午前中は調子が良かったのに、午後はぐったりしてしまい初速が下がってしまうなんてことになってしまいます。

また作業興奮に身を任せて仕事をしていると、ただ作業しているだけの状態に陥ってしまい、仕事の目的を見失ってしまう可能性があります。

そのため、事前に休憩時間と休憩の仕方を決めておき、疲れる前に休憩をとることが大切です。

例えば、30分したら一度立ち上がって伸びをする、45分作業したらデスクから離れてコーヒーを飲むなど、ご自身に合わせて設定してみてください。

そうすることで高い集中力を継続することができ、仕事の初速を上げることができます。

今回紹介したテクニックは、いますぐにでも実践できることだと思いますので、ぜひ試してみてください!

 

本書では、この記事では紹介しきれていない初速を上げるための方法がまだまだ解説されています。

そのため、なかなか仕事にとりかかれないという方や、バリバリ成果を出して出世したいという方は、ぜひ本書を読んでみてください!


 

ではでは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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