今回は越川慎司さん著の『AI分析でわかったトップ5%社員の時間術』を紹介していきます!
皆さんは、毎日残業だらけ、たくさん仕事をしているのに成果でないといった悩みを持っていないでしょうか?
そういった方の中には、実際の仕事術や時間術のついての本を読んで実践したけど、あまり効果がなかったという方もいると思います。
本書は、そういった方にとてもオススメの1冊です!
本書では、実際に著者のパートナー企業で成績がトップ5%の社員の行動習慣を、残りの95%社員に実践してもらい、効果があり再現度が高い方法を解説しています!
そのため、本書を読んで実践することによって、残業沼から抜け出し、定時で上がっても、ちゃんと成果を出せるようになります!
この記事では、残業沼から抜け出すために、まずあなたに実践して頂きたいことを紹介していきます!
youtubeではアニメーションを使った解説動画をあげています!
よろしければ、こちらからご覧ください!!
トップ5%社員の時間術の要約
効率よりも効果を求める!
最近では、業務の効率化が注目を集めています。
実際に皆さんの職場でも、業務の効率化をするために、新たなツールを取り入れたり、業務がツールによって自動化されたということがあると思います。
最近では、働き方改革により残業の規制が厳しくなったため、より短い時間で仕事を終えることが重視されるようになってきました。
もちろん、短い時間で仕事を終わらせるためには、効率化が大切です。
ですが、トップ5%社員は、仕事の効率化よりも効果を重視しています。
仕事の効率化を目指しすぎると、成果につながらない、どうでも良い仕事をまでも効率化しようとします。
やらなくていい仕事を効率化しても意味がないですよね?
また、短い時間で終わらせようとするあまり、重要な仕事のクオリティが下がってしまっては本末転倒です。
仕事の効率化は、目的ではありません。
仕事の効率を効率化するのは、成果を出すプロセスであり、手段です。
そのため、手段と目的が入れ替わってしまっては、仕事の効率化はできても、肝心な成果を上げることができなくなってしまいます。
そこで仕事の効果を上げるためには、必ず目的を明確にして、目標達成にインパクトを与える作業に多くのエネルギーを使いましょう!
目的を明確にすることは当たり前のように聞こえるかもしれませんが、時間術云々の前に、これが一番大切だと思います。
時間術を学んでいくら時短をしたからといって、目指している目的に向かっていなければゴールすることができません。
毎回の仕事で目的を明確にして、一番力を入れるべき作業を見極めていきましょう。
そして、作業の効果を上げるためには、振り返りの時間を設けることが大切です。
実際にトップ5%社員の多くは、週に一回15分の内省タイムを設けており、その作業が本当に成果につながっているか、もっと改善できる点はないかを考えているそうです。
初めは、成果に直結する作業を見極めることが難しいかもしれませんが、内省を繰り返すことで、ブラッシュアップされ、だんだんと仕事の効果を上げることができるようになります。
作業が乗ってきても途中で止める!
皆さんの中にも、「めっちゃ仕事に集中できる!」という時があると思います。
1時間でも2時間でも、ぶっ通しで作業を続けたという経験がある方も多いと思います。
一見、これは良いことのように見えます。
ですが、トップ5%社員は、作業が乗ってきても、そのまま続けるのではなく、途中で止めるそうです。
なぜ、作業が乗ってきているのに、途中で止めてしまうのか?
せっかく集中できているのに勿体無い!と思われるかもしれません。
ですが、これにもちゃんとした理由があります。
私たちが作業に乗ってきたとき、私たちの中では作業興奮が起こります。
もちろん、作業に集中できているのは良いことなのですが、この作業興奮により、作業を続けることが快感になってしまい、結果的に作業時間が伸びてしまいます。
作業をしたとうの本人は、「これだけ頑張ったのだから!」と満足感を得られるかもしれませんが、仕事は頑張ったからといって評価されるものではありません。
10分で終わる作業を30分もかけていては、作業に集中していたとしても、逆効果になってしまいます。
そのため、トップ5%社員は、作業興奮に身を委ねるのではなく、途中で強制的に小休憩を挟みます。
そうすることで作業興奮に陥ってしまうことを防ぐことができます。
また、途中で止めることによって、ツァイニガル効果を活用することができます。
私たち人間には、未完了のタスクがあると、続きが気になってしまう性質があります。
そのため、作業を途中でやめたとしても、脳が続きを気にするため、休憩後でも、すぐに高い集中力のまま作業を再開することができます。
このようにトップ5%社員は、一度に集中するのではなく、小休憩を挟んで、集中力を保てる頻度を増やすことで、生産性を上げています。
ぜひ皆さんも、作業興奮に陥らないように、小休憩を挟む癖をつけてみてください!
95%社員の仕事術とどう違うのか?
残業沼にハマらないトップ5%社員の仕事術は、95%社員とはどう違うのか?
95%社員とトップ5%社員では、それぞれ共通しているパターンがあることがわかっています。
まず95%社員は、次の3つの分類することができます。
①スロースタートパターン
②慎重さが負の連鎖につながるパターン
③スタートダッシュで息切れパターン
『AI分析でわかった トップ5%社員の時間術』より
おそらく、やる気が上がらず、なかなか仕事に取り組めないという方も多くいると思います。
そういった方は、①のスロースタートパターンに当たります。
そして、②の慎重さが負の連鎖につながるパターンは、色々と不安が出てきてしまい、そのたびに丁寧に調べ、確認と修正を何度も繰り返してしまうことで前え進めない人です。
最後にスタートダッシュで息切れは、言葉の通りで、最初は勢いよくスタートできるが、途中で集中力がきれ、ダラダラしてしまう人です。
これらのタイプが95%社員にはあるのに対して、トップ5%の社員には95%社員にはない次の6つの特異点があります。
①仕事を受けてから初動までが早い
②相手(上司や顧客など)とアウトプットのイメージを合わせる
③ゴールから逆算して、必要最低限のプロセスを決める
④プロセスにおける作業を小分け(細分化)
⑤長時間作業をせず、こまめに休憩する
⑥期限より少し早く完了させて、次の仕事の初動も早い
『AI分析でわかった トップ5%社員の時間術』より
トップ5%社員は、これらのことを行うことで、仕事を定時で終われせ、ちゃんと成果をあげているのです。
では、95%社員は、どうすればトップ5%社員がやっていることを再現することができるのか?
本書では、ちょいスイッチABCでトップ5%社員を再現できると書かれています。
A→accept 過去の浪費を受け入れ、改善ポイントを探す
B→Build 仕事の前のルーティンを作り初動を早める
C→ concentrate/continue 感情のコントロール、作業ショートカットの活用
『AI分析でわかった トップ5%社員の時間術』より
人間は、変化を嫌う生き物です。
そのため、これまで慣習的にやってきた作業をなかなか辞められなくなってしまいます。
しかし、それでは無駄な作業を一向に減らすことができません。
そこで、Acceptでは、無駄な作業を減らして、成果を最大化させるためには、過去をしっかりと受け入れて、問題点を改善していくことが大切です。
過去を振り返り、問題点を改善していくには、先ほど紹介した週一回15分の内省タイムが役に立ちます。
日々、忙しく仕事をしている中では、仕事を終わらせることに精一杯になってしまい、今やっている作業の問題点を見つけることは難しくなってしまいます。
だからこそ、15分でもゆっくり考える時間を作り、しっかりと向き合うことが大切なのです。
過去を振り返り改善することによって、あなたが本当に時間とエネルギーをかけるべき作業を見つけることができます。
そして、Buildでは仕事の初動を早めるために、ルーティンを作ります。
5%社員は、やる気をあてにしていません。
やる気があるときも、やる気がないときも関係なく仕事が進められる仕組みづくりをしています。
それが、仕事前のルーティンです!
朝、コーヒーを淹れてから仕事を始める。出社したらまず机の上を片付けてからパソコンの電源を入れるなど、毎日仕事前にできるルーティンを作ります。
定時までの限られた時間で行動量を増やすためには、当たり前ですが、仕事に取り掛かるまでの時間を短くすることが大切です。
ですが、仕事に取り掛かるまで、エンジンをかけるまでが大変なんですよね?
特に在宅ワークになってから、出社するという行為がなくなり、朝、なかなか仕事モードに入れないという方もいると思います。
そういった方は、特に仕事前のルーティンを作ることによって、仕事を始めるスイッチを入れやすくなり、初動を早めることができます。
そして、トップ5%社員は、目標達成には継続が必須だということを理解しており、集中力を維持するための工夫をしています。
そのため、Cでは感情のコントロールをしたり、作業ショートカットの活用をします。
誰しもが、仕事でイライラしたり、強い不安を感じてしまうことがあると思います。
そういった負の感情は、あなたのエネルギーを浪費させてしまいます。
高い集中力を維持するためには、感情をコントロールすることが大切なのです。
そこで、作業に行き詰まったら、少し休憩をはさんで落ち着く、深呼吸をしてリフレッシュするといったことが効果的だと思います。
また普段からストレスを発散することを心がけることで、負の感情が爆発してしまうことを防ぐことができます。
ストレスの発散方法については、私が以前に紹介した「ストレスフリー」という本が役に立ちます。
こちらの動画では、科学的に効果があると証明されたストレス解消法を紹介しておりますので、よろしければ参考にしてみてください!
そして、作業効率を高めるためには、ITツールの使いこなしがポイントになります。
各ITツールには、自動化するための機能が備わっており、ボタン1つでパソコンのある作業が完了できることもあります。
実際に皆さんの会社でも、スラックやチームス、ZoomといったITツールを導入し始めているところも多いと思います。
ですが、皆さんはそれを使いこなせているでしょうか?
最近では、ネットで検索すれば、効率的な使い方について書かれた記事をたくさん見つけることができます。
まずは、そういった情報を参考にして、あなたの日々の作業時間を短縮できないかを考えてみてください!
それを繰り返すことによって、限られた時間の中で、より成果を上げることができるようになります!
トップ5%社員の時間術を読んだ感想
私の上司にも、仕事がバリバリできていてすごい方いるのですが、上司がやっていることは、本書に書いてある事ばかりでした笑
やはり、結果を出している人は、自分なりい工夫して、振り返りを改善を繰り返しているのだと、改めて実感しました。
良いお手本となる方が私の近くにいるため、存分に参考にさせてもらい、トップ5%の社員の時間術と仕事術を身につけていきたいと思います。
もちろん、仕事で昇進をしたくない、程々の給料でいいから、あまりストレスのかからないポジションでいたいといった方もいると思います。
ですが、そういった方にも本書はオススメです。
本書に書かれていることを実践することで、残業を減らし、プライベートの時間を増やすことができます。
その結果、人生の幸福度を高めることができます。
残業沼から抜け出したい、残業をしなくてもしっかりと成果をあげて評価されたいという方はぜひ本書、『AI分析でわかった トップ5%社員の時間術』を読んでみてください!!
ではでは。