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要約&書評

【要約&書評】休養学:あなたを疲れから救う

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今回は、片野秀樹さん著の『休養学』を紹介していきます。

皆さんには、休んでも疲れが取れない、毎日疲れっぱなしで辛いといった悩みはないでしょうか?

本書は、そういった方におすすめの1冊です!

本書では、20年間休みかたについて考え続け、休養学という学問を提唱されている著者によって、本当に疲れがとれる正しい休みかたについて解説されています。

この記事では、その本書の中から日本人の8割は疲れている、最高の休養をとるためのサイクル、寝るだけが休養じゃないということについて紹介していきます!

休養学の要約

日本人の8割が疲れている

著者が代表理事を務められている日本リカバリー協会が就労者10万人を対象に疲労に関する調査を行なったところ、なんとここ数年は約8割の人が疲労を抱えて生活をしていることがわかりました。

具体的には、男性の78.6%が疲れている、または慢性的に疲れている、女性の80.1%が疲れている、または慢性的に疲れていると回答しました。

以前は、日本人は他の国の人と比べて、働きすぎ、残業時間が長いと言われていました。

実際に日本でよく言われる過労死という言葉は、どの国にも該当する概念や言葉がないため、全世界の共通語となった例からも、日本人の働き過ぎは、世界的にみても異常なように思えます。

ですが意外なことに、日本人の勤務時間の長さや休日の日数を諸外国と比較すると、決して働きすぎであるとはいえないのです。

OECDの調査によると、加盟国の平均睡眠時間は8時間28分に対して、残園ながら日本は7時間22分と最下位でした。

では労働時間が他の国よりも長いのかというとそうではなく、加盟国の年間の平均労働時間が1752時間に対して、日本は年間で1607時間と、平均よりも145時間少ないのです。

日本人は働きすぎというイメージがありますが、実際のデータを見ると、意外と日本人は休んでいるのです。

ではなぜ多くの日本人は、疲れを抱えながら生活をしているのか?

それは、日本ではまだまだ休養の大切さが浸透していないからです。

健康づくりの3大要素として、運動、栄養、休養の3つが挙げられます。

このうち、運動と栄養については、学校では体育や家庭科の授業があり、学んできたと思います。

ですが休養についてはどうでしょうか?

学校の授業では、なかなか学ばないことだと思います。

また運動や栄養は大学など専門的に学ぶことができる場はありますが、休養について運動や栄養と比べて、専門的に学ぶことができる場がありません。

そのため、正しい休みかた、休養の取り方というものが、日本人の中にはまだまだ浸透していないのです。

中には、寝たり、横になっていれば休養は取れるでしょと思われる方もいるかもしれません。

昔のように、肉体労働の時代であれば、帰る頃には体がクタクタになるので、夜はしっかりと眠ることができました。

そして朝起きて活動するといったように、自然のリズムに合わせて生活を送ることができます。

ですが現代は、肉体ではなく頭脳を使う頭脳労働の時代です。

頭を使う仕事は、肉体的には楽でも、仕事が終わってからも興奮や緊張状態が続いてしまい、うまく寝付けないなど、生活のリズムが崩れやすくなっています。

そのため、体は疲れていなくても、頭の疲れをとることができずに、結果的に肉体的にも疲れが残ってしまっているのが、現代の疲れなのです。

この現代の疲れは、単に体を休めたり、眠ることだけでは解消することができません。

では、どうすれば現代の疲れを解消することができるのか?

続いては、その方法を紹介していきます!

 

最高の休養をとるためのサイクル

今の多くの人がとっている疲れの取り方は、活動→疲労→休養の3つをグルグルと回っています。

私たちは、仕事をしたり家の家事をするなど、毎日さまざまな活動をします。

活動をすれば当然疲れます。

そして疲れたら休みます。

休んだら、また活動を再開します。

このように、活動→疲労→休養のサイクルを回し続けているのです。

休養で100%回復できているのであれば、このサイクルでも問題ありません。

ですが実際には、休養で50%ほどしか回復できていないので、次の日の疲れを抱えたまま次の日の活動をしなくてはいけないのです。

ではどうすれば、活動の前に100%回復することができるのか?

本書では、活動→疲労→休養のサイクルに活力を加えることが提唱されています。

実際に辞書で疲労を調べると、反対語は活力と書いてあります。

休養をした後に、すぐに活動を行うのではなく、活力に満ちた状態まで持っていってから活動をするのです。

そうすることで、毎日100%まで回復してから活動を始めることができ、疲れを抱えながら生活を送る状態から抜け出すことができます。

ではどうすれば、活力に満ちた状態に持っていくことができるのか?

本書では、あえて軽い負荷を自分にかけることで活力を高めることができると書かれています。

皆さんは、超回復理論をご存知でしょうか?

超回復理論とは、あえて負荷をかけたトレーニングを行うことで、トレーニング後は疲れて体力が低下するが、その後しっかりと休むことで、トレーニング前よりも体力がつくというものです。

超回復理論はスポーツをやっている人や体を鍛えている人にはお馴染みのものかもしれませんが、普通のビジネスパーソンや一般の人でも取り入れることができるものなのです。

疲れていると何もしたくなくなってしまうかもしれませんが、ウォーキングやランニングをするなどして負荷をかけることで活力を高めることができます。

また肉体的だけでなく、本を読んだり、資格試験に挑戦するといったことでも精神的に負荷をかけることが出来ます。

本書では、負荷をかける際には次の4つの条件を満たしていることが大切であると書かれれています。

 

①自分で決めた負荷であること

②仕事とは関係ない負荷であること

③それに挑戦することで、自分が成長できるような負荷であること

④楽しむ余裕があること

『休養学』より

 

ぜひこの4つの条件を満たしており、あなたにとって少し負荷のあるものを探して、日常に取り入れてみてください!

続いては、そういった方向けに、活力が高まる休養法について紹介していきます!

 

寝るだけが休養じゃない!

本書では、生理的休養、心理的休養、社会的休養の3つに分けています。

この3つの休養からさらに7つのタイプへと分かれていきます。

この記事では、休養からタイプを一つずつ紹介していきます。

まず生理的休養からは、運動タイプを紹介していきます。

すでに運動が疲労回復に効果があることをご存知の方も多いと思います。

もちろんクタクタになるまで運動をすることは逆効果ですが、適度に運動をすることで疲労回復に効果があります。

その理由は、運動をすることで血流が良くなり、老廃物の除去が促進され、リンパの流れが良くなることで疲労の軽減につながるからです。

具体的にはウォーキングやストレッチ、ヨガといった運動をすることで、疲れをとることができます。

また入浴も運動タイプの活動に入ります。

お風呂に入ると水圧がかかるため、一箇所にとどまっていた血液が心臓へと押し返されるため血行が良くなり疲れが取れます。

しかし、夜寝る直前に熱いお湯に浸かってしまうと交感神経が優位になってしまい、寝付けなくなってしまうので、入る時間帯には注意が必要です。

では続いて心理的休養からは親交タイプを紹介していきます。

親交タイプは人と関わることで、ストレスを解消したり、活力を高める休みかたです。

友達と楽しく会話をしたり、家族や恋人とハグをするなどスキンシップをとることで疲れを解消することができます。

またスキンシップをとるような相手がいなかったとしても、ペットと触れ合うことで同じように疲労回復できます。

さらに自然に触れることで疲れを解消するができます。

研究によると樹木が発している物質の中に含まれるテルペン類という化学物質を私たちが鼻から吸うことで、いい影響を与えているそうです。

また森林にいくことで、リラックスの物質であるセロトニンが分泌されるといった効果があります。

このように親交タイプにも人と関わる以外にも方法があります。

そのため、ご自身にあった方法を探してみてください!

最後に社会的休養ですが、タイプは転換タイプの1つしかありません。

転換タイプとは、周りの環境を変えることです。

周りの環境を変えるといっても引越しをする必要がありません。

旅行に行って、普段とは違った環境で過ごしたり、部屋の模様替えをして環境を変えるといったことで気分をリセットすることができます。

以上、ここまで3つの休養からそれぞれ一つずつタイプを紹介してきました。

もちろん他のタイプの休養も疲労回復に効果のあるものなので、ぜひ参考にしてみてください!

 

本書では、この記事では紹介しきれていない正しい休みかたについてまだまだ紹介されています。

そのため、休んでも疲れが取れなくて悩んでいるという方は、ぜひ本書を読んでみてください!

 

休養学』の購入はこちらから!

 

ではでは。

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