皆さんは、読書をしているでしょうか?
実は、文化庁の調査によると、日本人の半分近くの人が、読書をしていないという驚愕の結果が出ています。
また、月に1~2冊読まない人も含めると、8割を超えてしまいます。
しかし、多くの人が読書の大切さを知っているはずです。
読書が大切なことは分かっているのに、どうして出来ないのか?
読書に対する心理的なハードルが高いことが、大きな原因の1つだと思います。
本を最初から最後まで読まなくてはいけない、読書をするために、まとまった時間を取らなくてはいけないなど。
そこで、今回紹介する渡邊 康弘さん著の『ものの見方が変わるシン・読書術』が、あなたのハードルになっていたものを取っ払ってくれます!
YouTubeではアニメーションを使った要約動画をあげています!
よろしければ、ご覧ください!!
Contents
ものの見方が変わるシン・読書術の要約
シン・読書術とは?
まずは本書のタイトルにもなっている「シン・読書術」について紹介していきます!
本書では、読書は次の2つがあると書かれています。
「筆者の意見」を理解するもの
「自分のため」に読むもの
『シン・読書術』より
1つ目の筆者の意見を理解する読み方は、多くの方が学校教育の中でやってきた読み方だと思います。
受験の国語も、筆者の意見を理解する力が求められていますよね。
(答えが筆者の意見を正確に反映できているかは別として(笑))
それに対して、2つめの読み方は、自分のために読むものです。
自分のためであれば、どんな読み方をしても良いんです!
あなたの役に立つ情報を得るために読書するため、飛ばし読みをしても、気になるところだけ読んでも良いんです!
そして、この読み方こそが、本書のタイトルにもある「シン・読書術」です!
もしかしたら、そんなのは読書じゃない!と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
私も最初から最後まで読んで、本の内容や著者の考えを理解したい派なので、気持ちは分かります(笑)
しかし、脳は「正しい」ことよりも「役に立つ」ことを記憶します。
読書の目的は、単に文字を読むことではありません。
読書を通して、新しい知識や考え方を得て、それをあなたの日常に生かすことです。
それを繰り返すことによって、あなたな毎日はもっと充実したものになります。
だからこそ、あなたの気になるところ、役に立ちそうなところだけ読むことは、時短にもなるので良いことなのです!
本を最初から最後まで読まなくてはいけないこと以外にも、あなたの心理的なハードルになっているものはあるはずです。
続きでは、そのハードルを取っ払っていきます!
読書の7つの罪悪感
皆さんは、読書に対して次の7つの罪悪感を持っていないでしょうか?
①最初の1ページから最終ページまで読み落としがあってはならない
②読書にはまとまった時間が必要だ
③読んでも内容を忘れてしまう
④著者の意見を正しく理解しなくてはならない
⑤本に線を引くことができない
⑥積読になっている本が大量にある
⑦速く読みたいけど、速読はしたくない
『シン・読書術』より
シン・読書術では、この7つの罪悪感を次のように変えていきましょう!
①自分に必要な部分だけ読めばいい
②休憩をはさみながら短い時間の方が結果は出る
③内容は忘れてもいい。思い出す練習をすればいい
④著者の意見より自分に「役立つ」ことを見つければ良い
⑤無理に線を引かなくてもいい
⑥ときめきが復活するまで積読でいい
⑦指を使えば、速く読めて集中できる
『シン・読書術』より
今回の記事では、②③⑥について詳しく紹介していきます!
読書にまとまった時間はいらない!
長い時間、集中力が持たないから、自分は読書には向いていないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、人間の集中力は、元々長くは続きません!
人間の集中力は、10~40分たつと、自然と下がってくることが分かっています。
長い時間、集中力が持たないのは当たり前のことなんです!
そのため、長時間、読書をするのではなく、休憩を入れながら、短い時間、読書をしていきましょう!
長い時間読みたい!という方には、25分読んだら5分休憩する「ポモドーロ・テクニック」がオススメです!
適宜、休憩を入れることで、結果的に集中して読める時間が増えます。
また、学習の間に別のことを挟むことによって、記憶の定着度も上がることが分かっています。
むしろ、1時間もぶっ通しで読むよりも、休憩を入れながら読む方が良いんです!
集中力が切れた状態で、ダラダラ読み続けても意味がありませんからね。
忘れることは大事なステップ!
自分は記憶力が悪いから、本を読んでも意味がないと感じる方もいらっしゃると思います。
そんな方に言いたいのは、「人間の脳は忘れるように出来ている!」ということです。
一部の超天才を除いて、一度読んだ内容を全て覚えられるということは、ほぼありません。
むしろ、忘れることが覚えるためには必要なステップなんです!
その理由は、記憶は思い出すときに、長期記憶に転送されやすくなるからです!
「あれ、なんだっけ、、、」と頑張って思い出そうとするときに、記憶が強化されます。
忘れることを怖がらず、むしろあなたの成長のために必要なことぐらいの気持ちで読書をしていきましょう!
積読上等!
積読という言葉が流行っていますが、皆さんには買ったが読んでいない本がたまっていないでしょうか?
本を買う時は気持ちが乗っていたのに、時間が経つにつれて、冷めてくることがありますよね。
それが積み重なることで、積読が出来上がります(笑)
実は私も、コトラーのマーケティングの本が積読されています(笑)
Kindleの中にも、読んでいない本が10冊近くあります、、、
私も積読に対して罪悪感を持っているので、気持ちがすごく分かります(笑)
しかし、筆者は「ときめきが復活するまで積読でいい」と本書で書かれています。
ふとしたきに開いてみると、「この本、今の自分に役に立つかも!」と、ときめきが復活することがあります。
その時に、読んでいけばいいんです。
積読は悪いものではありません。
積読は、あなたが過去に何かを学ぼうとしていた、進もうとしていた証です!
ものの見方が変わる「朝三分読書」
本書では、ものの見方を変える、簡単な読書法として「朝三分読書」をオススメしています。
名前の通り、朝起きたら、3分でいいので本を読むことです。
私達の1日は、朝に見た情報によって、ほとんどが決まってしまうことが、認知心理学から分かっています。
そのため、朝に取り入れる情報はとても大切です!
そこで、朝に読書をすることで、読んだ内容を意識しながら1日を過ごすことが出来ます。
そうすることで、今までとは違うものの見方が自然と出来るようになります。
1日ですと、あまり違いが感じられないかもしれませんが、毎日継続していくことで、1か月後には目を見張るような結果になります。
実際に、著者のオンラインサロンのメンバーが実践したところ、仕事で新しいアイデアが生まれるようになったり、仕事での課題に対するヒントが得られたり、また夫婦関係が良くなったという方もいたそうです!
中には、朝読書を習慣化できる自信がない、、、という方もいらっしゃると思います。
習慣化に不安がある方は、私が以前、紹介した『習慣超大全』が役に立ちます!
よろしければ動画をご覧ください!
ものの見方が変わるシン・読書術を読んだ感想
先ほど書いた通り、私は本は最初から最後まで読む派です。
全部読まないと、もったいない気がしてしまうんですよね(笑)
そのため、本書に書かれている、必要なところだけ読む方法は抵抗があります。
しかし、時代が変わる中で、私達の情報の受け取り方は、大きく変わってきています。
少し前までは、動画で情報を集めるにはならYouTubeというイメージがありましたが、今ではインスタやTickTockなど、様々な選択肢があります。
特にインスタやTickTockは、15~30秒と、1つの動画の時間がとても短いです。
多くの人が短い時間の中で、自分に必要な情報だけを取っているわけです。
それを考えると、本を自分の気になるところだけ読む方法は、これから常識になってくるのではないかとも思ってしまいます。
多分、私は最初から最後まで読むスタイルを変えることはないと思いますが(笑)
本書を通して、読書に対する見方が変わりました。
本書のタイトルにもある通り、読書はものの見方を変えてくれますね!
この記事で紹介したこと以外にも、読書前にやるべき、学習効果を高めるコツや、頭が良くなる読書術など、読書にまつわることがたくさん載っています!
脳科学や認知心理学の知見から書かれているため、説得力があります。
巻末には、「新時代を生き抜くために必要なおすすめ二七五冊選」も載っているため、次に読む本も困りません!
これまで読書に挫折してきた、これから読書を始めようと思っているという方は、ぜひ『ものの見方が変わるシン・読書術』を読んでみて下さい!
私のYoutubeチャンネルでは、話題の新書や、私が読んで役に立った本を紹介しています!
アニメーションを使って紹介しているので、よろしければご覧ください!
ではでは。