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要約&書評

【要約&書評】メタ思考~「頭のいい人」の思考法を身につける

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今回は、澤円さん著の『メタ思考』を紹介していきます!

著者である澤さんは、元マイクロソフト業務執行役員で株式会社圓窓代表取締役を務められています。

本書では、そんな澤さんによって、正解もルールも変わっている不安定な現代において、自分らしく生きるための方法について書かれています。

この記事では、その本書の中からメタ思考とは何なのか、複業をせよ、余人をもって代えがたい存在になれの3つについて紹介していきます!

 

メタ思考の要約

メタ思考とは

皆さんには、「これからの将来、何をすればいいのか分からない」「今の会社にいたままでいいのだろうか?」と不安を感じることはないでしょうか?

特に最近では、AIの発達により、半分の仕事はAIにとって代わられるなんてことも言われています。

このような変化が激しく、また何が正解なのか分からない状態では、今の会社にいたままで大丈夫なのか?と不安を感じるのも当然です。

そこで、そういった不安を感じている方に必要なのが、メタ思考によって視点を変えるということです。

メタ思考によってし視点を変えるとは、どういうことなのか?

本書では、次のように書かれています。

 

会社という小さな枠の中で考えるのではなく、社会という大きな広場にいる自分の立ち位置を客観的に把握するのです。

会社では若手の立場でも、広い社会から見たら自分で判断して行動する一人前の経験を有していることもあります。

会社ではいい評価をされていると感じていても、社会的には同年齢の人と比べて給料が低くおさえられている、ということに気がつくかもしれません。

『メタ思考』より

 

一つの会社の中だけですと、どうしても視野が狭くなってしまいます。

その結果、今の会社で上手く仕事ができないから自分はダメな人間だ、上司がうざくて嫌だのように、小さな枠の中だけで自分の今を判断してしまいます。

そこで、メタ思考によって視点を小さな枠の中から、社会という大きな広場に変える必要があるのです。

外の視点を獲得することができれば、一つの価値観に縛られずに自分が面白いと思えることに正直に、より自由に生きることができると本書では書かれています。

そこで、大切になるのが著者が選んでいる、エイリアスという働き方・生き方です。

エイリアスについて、本書では次のように書かれています。

 

エイリアスとは別名やリンク機能という意味がですが、簡単にいうと会社にいる自分や仕事をしている自分など特定の場所にいる自分それぞれを、自分の名前をまとった分身としてとらえる考え方です。

『メタ思考』より

 

今いる会社=自分、自分のアイデンティティのように、考えてしまっている方が多くいると思います。

その結果、会社で上手くいかないと、余裕がなくなってしまうのです。

そこで、今いる会社や組織と自分を同一視するのではなく、会社では自分のこの機能を提供している、別の場所では別の機能を提供しているのように、エイリアスのような考え方で働いたり、生きたりすることが大切です。

エイリアスのように考えることができれば、例え仕事で上手くいかなくても、別の場所で上手くいっていれば、自分はダメだと責めてしまい、余裕がなくなってししまうことがなくなるのです。

私自身、本業をやりながら、youtube活動をしていますが、仕事の自分とyoutuberとしての自分があることで、精神的な余裕が生まれているなと感じます。

本業で上手くいかなくても定時であがってしまえば、これからはyoutuberだと気持ちを切り替えることができます。

逆にyoutubeで上手くいかなくても、仕事が上手くいっていれば、余裕がなく焦ることもなくなります。

そのため、本業とyoutubeを両立するとなると、大変なイメージがあるかもしれませんが、複数の自分を持てるという面では余裕ができているのではないかと思います。

では、続いてはこのエイリアスという働き方を実現するための方法を紹介していきます。

 

複業をせよ!

皆さんも、よく副業は目にすると思います。

副業は、本業をしながら、サブで別の仕事をするものです。

実際に私も本業で会社員をやりながら、副業としてyoutubeやブログをやっています。

本書で紹介されている複業は、よく目にする副業とは異なります。

複業とは、複数の本業を平行しながら行うことです。

実際に著者は、9社の企業と業務委託を結び、2つの大学で講義を担当されているそうです。

複業することで、この企業ではテクノロジーに詳しい人、この企業ではマネジメントに詳しい人のように、複数のエイリアスを使いこなすことができます。

そして、エイリアスが増えれば増えるほど、一つの会社でのエイリアスは相対的に小さくなり、一つの会社で上手くいかなくても、他でまかぬことができ、リスクヘッジにもなります。

本書では、今後は社員が複業することを前提に雇用契約を結ばない会社は、どんどん廃れていくと書かれています。

実際に日本では終身雇用制度の崩壊、非正規雇用の割合の増加など、今までの雇用制度が崩壊しています。

そして海外では、フリーランスとして働く人が増えたり、転職を複数繰り返すことは当たり前になってきています。

私自身、今の働き方もYouTubeを本業と捉えれば、複業になると思います。

また今後は、YouTubeが軌道に乗れば、英語を教える仕事も同時にやっていきたいなと思います。

もちろん、必ず複業をしなければいけないわけではないと思います。

私自身、サッカーの入って、月に何回かサッカーの試合をしたり、休みの日にサッカーの練習をしたりしています。

このように、仕事以外にもエイリアスを増やす方法はあります。

ですが、今の働き方に嫌気が指しているという方や、今の会社をやめたいと思っているなら、ひとつの会社にとらわれるのではなく、色んな本業を組み合わせることを検討してみるのも良いのではないかと思います。

 

余人をもって代えがたい存在を目指せ!

最近では、ジョブ型雇用という言葉を聞くことも増えたと思います。

ジョブ型雇用とは、企業にとって必要な職務に応じて、職務を実行するために必要(もしくは有効)となるスキル、経験、資格などを持つ人材を採用する雇用方法です。

このジョブ型雇用もエイリアスを増やすことにつながるものだと思います。

普通の正社員としての働き方であれば、自分の仕事をこなせば評価してもらえます。

しかし、ジョブ型雇用であれば、その仕事をやるために雇われているので、仕事をこなすことは当たり前です。

ジョブ型雇用において、高い評価を得るためには、さらにプラスできるものが必要です。

そのため、自分がプラスできるものを考えるために、自分は何が得意で、どう貢献できるのかをメタ思考して理解することが大切です。

本書では、他者からありがとうと言われることが、自分の得意なことであると書かれています。

その他者からありがとうと言われることを見つけるためには、自分の行動を客観的に認識する必要があります。

また、会社や組織で定義された業務以外で、ありがとうと言われることを見つけることが大切です。

ビジネスマンとして働いている以上、任された仕事を全うすることは当たり前です。

任された仕事以外にも、例えば新人への教え方が良い、会議をスムーズに進めることができる司会術など、プラスできるものを見つけていきましょう。

そのプラスになるものを見つけ、それを武器にすることができれば、組織や会社の中で、あなたは余人をもって代えがたい存在になることができます。

 

 

この記事では、本書で書かれているメタ思考について、一部しか紹介しきれていません。

本書では、ビジネス以外にも、マネジメントや人間関係、ストレスへメタ思考をどうやって生かすのかについても書かれています。

そのため、頭のいい人がどうやって考えているのかを知りたいという方は、ぜひ本書を読んでみて下さい!


 

ではでは、

 

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