今回は、永松茂久さんの著の『人は話し方が9割2』を紹介していきます!
皆さんには、コミュニケーションに苦手意識がある、会話がうまく弾まなくて気まずくなってしまうという悩みはないでしょうか?
本書はそういった方に役立つ1冊です!
本書は、大ベストセラーとなった『人は話し方が9割』の最新刊になります。
本書では、その前作をもとに、もっとわかりやすく、簡単に実践するための方法が書かれています。
この記事では、その本書の中から、話し方には2種類ある、あなたを多用しよう、勝手に好かれる「シン・拡張話法」の3つについて紹介していきます!
人は話し方が9割2の要約
話し方には2種類ある
本書では、話し方には、人前で話すプレゼンテーションと、人と人とが心を通じ合わせるためのコミュニケーションの2種類があると書かれています。
人前で話すプレゼンテーションの話し方には、よどみなく流暢に話すことができる、面白い話ができる、ネタが多いといった、すぐに真似することが難しいスキルが求められます。
一方で、心を通じ合わせるためのコミュニケーションであれば、自分がうまく話そうとする必要はないため、簡単に実践しやすいのです。
また、多くの方にとって、プレゼンテーションよりもコミュニケーションの話し方をすることが多く、トラブルも起きやすくなっているのです。
そのため、本書では、人前で流暢に話せるといったプレゼンテーションの話し方ではなく、相手と心を通じ合い、相手から好かれるためのコミュニケーションのための話し方をメインに解説されています。
では、続いては相手から好かれるための話し方の具体的な方法を紹介していきます。
あなたを多用しよう
皆さんは会話の中で、「私(自分)」と「あなた(相手)」のどちらを主語にすることが多いでしょうか?
もし、「私(自分)」を主語にしていることが多いという場合は注意が必要です。
その理由は、「私(自分)」ばかりを主語にする話し方は、相手に好かれる話し方ではないからです。
実際に、皆さんも相手から、自分の話ばかり聞かされたら、うんざりしてしまうと思います。
では、なぜ自分の話ばかりすると、相手から好かれなくなってしまうのか?
それは、人が一番興味があるのは、自分自身だからです。
人は、みんな自分のことが大切な生き物なのです。
人は誰だって自分の話を聞いてほしいし、相手から相手の話ばかり聞かされていると、うんざりしてしまうのです。
そのため、相手から好かれる話し方をするためには、主語を「わたし」ではなく、「あなた」にしましょう。
主語を「あなた」にして話すことによって、相手が一番興味のある相手自身のことを引っ張り出すことができるため、相手から好かれやすくなります。
そこで、主語を「あなた」にして会話をするためには、自分が伝えたいことではなく、相手が興味があることにフォーカスをして話すようにしましょう。
そして、相手が自分に心を開いて来てくれたタイミングで、少しずつ自分が伝えたいことを話していくのです。
そうすることで、相手との関係を楽に築くことができる上に、自分が伝えたいことが相手にスッと受け止めてもらえるようになります。
そのため、これまで「私」が主語にして話すことが多かったという方は、ぜひ相手の興味があることにフォーカスして、「あなた」を主語にする会話を心がけるようにしてみてください!
勝手に好かれる「シン・拡張話法」
前作の『人は話し方が9割』では、相手から勝手に好かれる話し方として、『拡張話法』というものが紹介されていました。
そして、本書では、その「拡張話法」をさらにバージョンアップさせた、「シン・拡張話法」が紹介されています。
「シン・拡張話法」では、感嘆→称賛→反復→共感→質問の順番で会話を広げていきます。
まず感嘆とは、「おお!」「ええ!」といった、相手の話に対するリアクションです。
この感嘆は、話している時間は、わずか1秒ほどですが、その後の会話のテンションを大きく左右します。
実際に皆さんも、話をして、相手の反応が「ふーん」と素っ気ないよりも、リアクションが大きい方が、その後も楽しく話せると思います。
また、気づいたら、長く話してしまったという場合、聞き手の感嘆が上手いことが多いのです。
会話の成功は、最初の感嘆にかかっているといっても過言ではないので、最初のリアクションをいつも以上に大きくするようにしましょう。
続いて称賛では、「おお!すごいですね!」「わあ、素敵ですね!」のように、最初に感嘆と組み合わせて使っていきます。
たまに、相手よりマウントを取りたいためか、自分の注目を集めたいのか、相手の話を否定して、自分の話をしてしまう人がいますが、当然それでは相手から好かれるわけがありません。
そのため、相手から好かれる人は、感嘆+称賛のセットを自然に使いこなしているのです。
続いて3つ目の反復では、相手の話を繰り返していきます。
例えば、「最近、テニスにハマっているんですよ!」と言われたら、「おお!いいですね!テニスが好きなんですね」といったように、相手の話を反復していきます。
そうすると相手は、「そうなんですね、この間はね」といったように、自然と話し始めてくれるようになります。
相手の話を繰り返すというのは、とても単純な方法ですが、なぜ相手が自然と話はじめてくれるのか?
本書では、人は心の中で「イエス」と答えると、心理的に気分が上がるからであると書かれています。
まず、「おお!いいですね!」と感嘆+称賛で反応すると、1回相手は心の中で「はい」と答えます。
さらに、相手の話を繰り返して、「テニスが好きなんですね」とはなすと、また心の中で「はい」と答えることになります。
このように、心の中で「イエス」と答えるほど、相手の気分が上がっていき、自然と話してくれるようになるのです。
そして、4つ目は共感ですが、人は自分のことをわかってくれる人を好きになります。
そのため、「テニスに最近ハマっているんです!」と言われたら、「私もテニスが好きなんです!」「スポーツ観戦楽しいですよね!」のように、相手の話に共感示すようにしましょう。
最後の5つ目の質問では、共感までで気分が上がった相手をさらに後押しして、話しやすくするために、質問をしていきます。
例えば、「テニスにハマったきっかけは?」「どの選手が好きなんですか?」といったように、相手の話に沿った質問を投げるようにしましょう。
そして、その質問に対して返ってきた答えに対して、また感嘆→称賛と次のサイクルを繰り返していくことで、勝手に会話が進んでいき、相手から好かれる話し方ができるようになります。
このように、会話が上手な人は、自分がベラベラと喋るのではなく、「シン・拡張話法」を活用しながら、相手の話を広げることで、相手に話させているのです。
そのため、これまで相手と話がうまく盛り上がらずに困った経験がある方は、ぜひ「シン・拡張話法」を活用してみてください!
本書では、この記事では紹介しきれていない、相手から好かれるための話し方について、まだまだ解説されています。
そのため、コミュニケーションに苦手意識があるという方や、うまく会話が弾まないと悩んでいる方は、ぜひ本書を読んでみてください!
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ではでは。