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【要約&書評】降伏論 「できない自分」を受け入れる

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今回は、高森勇旗さん著の『降伏論』を紹介していきます。

本書の著者である高森さんは、横浜ベイスターズでプレーされていた元プロ野球選手の方です。

2006年にドラフト4位で入団するも、2012年に戦力外通告を受け引退されています。

引退後からは、データアナリストやライターの仕事を経て、現在はビジネスコーチとして50社以上の経営改革に携わっています。

本書では、そんな経歴を持つ高森さんによって、結果を出せずにくすぶっている人が、結果を出せるようになるための方法が解説されています。

この記事では、本書の中かから、本書のタイトルにもなっている降伏について、また今の自分を変えるためにまず取り組むべきことについて紹介していきます!

 


降伏論の要約

降伏することが成功へつながる

著者がプロ野球人生6年間の中で、試合で生み出したヒットは1本でした。

決して練習をサボっていたわけではありません。

1日に2000回以上バットを振り、週6日の過酷なトレーニングをこなし続けていたそうです。

著者は、一生懸命やれば必ず報われる、必ずしもそうではなかったとしても、どこかでその考えにすがりたい気持ちがあったと本書で書かれています。

皆さんにも、今は結果が出なくても、一生懸命やれば報われると思って頑張ってきた経験があると思います。

もしくは、周りの大人や先輩から、そのように言われたことがある方も多くいると思います。

ですが、一生懸命やった結果、本当に報われたでしょうか?

おそらく、報われたという方は少ないのではないかと思います。

なぜなら、一生懸命やれば必ず報われるとは、「どうすれば結果を出すことができるか」という考えを諦めた者の思考回路だからです。

そういった人がうまくいかなかった時に、次にとる選択肢は、「もっと一生懸命頑張る」です。

若いうちであれば、結果が出なくても「頑張っているな」と褒められることも多いと思います。

しかし、年数が経つにつれて周りの目は変わってきます。

「結果が出せない人」と思われるようになりますが、周りからは直接そのことを指摘してもらえません。

結果が出なくても、一生懸命やっている人を、「結果出せてないよね」とは言いずらいからです。

そして、さらに年数が経つと、結果が出せていないのに、周りから気を使われる変な存在になってしまいます。

では、どうすれば結果を出せるようになるのか?

本書では、「俺はこんなものなのかもしれない」と諦めることで結果が出せるようになると書かれています。

一生懸命頑張っても結果が出せない人は、「自分も頑張ればできる」という幻想の中にいます。

そうではなく、まずは「今の自分では永遠に結果を出すことができない」と降伏することができれば、成功への道が開けます。

結果を出すためには、今の一生懸命やるだけの自分を変える必要があるのです。

では続いては、結果を出すためにあなたのパフォーマンスを今よりも上げる方法を紹介していきます。

 

未完了を減らせ

皆さんには、先延ばしにしていることはありますでしょうか?

私達の脳は、未完了のタスクがあると、それに脳のリソースが割かれてしまいます。

その結果、目の前の仕事に集中することができず、パフォーマンスが下がってしまうのです。

そのため、まずは下がったパフォーマンスを取り戻すために、未完了を減らす必要があります。

本書では、未完了はヒトモノカネで起きると書かれています。

LINEの返信をしてなかったり、水道光熱費の支払いをしていなかったりと、色んな未完了があると思います。

まずは、そういった未完了のタスクを紙に書き出していきましょう。

紙に書き出すときは、10分と時間をきめて、一気に書き出していきましょう。

紙に書き出すことで、脳のリソースを蝕んでいる未完了のタスクをあぶり出すことができます。

そして、未完了を紙に書き出すことができたら、上から順に完了させていきましょう。

本書では、未完了を完了させるための方法として、次の4つの方法が紹介されています。

 

いまやる

今誰かに依頼する

いま実行する日を決める

いまやらないときめる

 

書き出した未完了のタスクの中には、今すぐにできないものもあると思います、

もし誰かに頼めるのであれば、頼んでしまいましょう。

特に長年掃除していなかった排水溝などは、業者に依頼することで、あなたの時間をかけずに完了させることができます。

長年やっていなかったことは、この先も自分でやる可能性は低いです。

だからこそ、お金を払って人に任せてしまいましょう。

また、今すぐにできないことは、実行する日をを事前に決めておくことが大切です。

あとでやろうでは、永遠に完了させることができません。

あとでやろうが積み重なった結果、今の未完了状態になっているからです。

そのため、実行する日を決めておきましょう。

最後に、やらないと決めることも大切です。

やろうやろうと言って、いつまでも開催されない同窓会など、今はやらないと周りに伝えることで、完了させることができます。

このように、未完了を完了させると、異様に軽くなることを実感できると思います。

そのような状態を作ることができれば、あなたの低下していたパフォーマンスを取り戻すことができます。

そして、一度未完了がない状態を作ることができたら、それを継続できるようにしましょう。

そうすることで、結果を出すために、やっとスタートラインに立つことができます。

 

「でも」は今から辞めろ!

頭の中から未完了をなくすことができたら、次は言葉を変えていきましょう。

私たち人間は言い訳の天才です。

中でも、特に「でも」という言葉は、自己変革の最初の敵であり、最強の敵であると本書では書かれています。

皆さんは、上司や先輩からアドバイスをもらったり、本を読んで成功法則を学んだあと、すぐに行動に移せるでしょうか?

おそらく多くの人は、「でも自分にはできない」「でも副業をやる時間なんてないよ」といったように、「でも、、、」「でも、、、」と言い訳をしてしまっていると思います。

さらに厄介なことに、この「でも」は無意識のうちに私たちの頭の中から湧き出てくるのです。

そのため、無意識に湧き出てくる言葉を変える必要があるのです!

そこでまず知って頂きたいことが、「でも」という言葉で戻ろうとしている元の自分の思考は、あなたをここまで連れてきた思考だということです。

今のあなたを作っているのは、これまであなたがしてきた選択の結果です。

もし、今のあなたが自分の望むものでないなら、それはあなたのこれまでの意思決定がよくなかったからです。

そのため、今の自分を変えたいなら、これまでの自分の意思決定はポンコツだったと降伏する必要があります。

そのうえで、次にアドバイスをもらったり本を読んで、「でも」と言い訳をしそうになったら、「はい!」「やってみます!」と、「でも」を打ち消す言葉を口にしましょう。

考えすぎると、やらない言い訳がどんどん出てきてしまいます。

そのため、考えずに「やってみます」と言葉に出すことで、自己変革のスタートラインに立つことができます。

また逆張りも、自己変革には効果的です。

ダイエットや健康のために、ランニングや筋トレを毎日やろうとしたことがある方は多くいると思います。

しかし、実際にやっていくと、途中で「今日はやらなくていいかな」という考えが脳を支配するようになっていきます。

その時に、「ここでやらないという選択をしてきたから、いまの自分なんじゃないのか」「もしやるという選択をとることができれば、今までの自分を変えることができるんじゃないのか」と考えることで、行動に移すことが出来るようになります。

この逆張りを続けていくと、だんだんと様々なことに対して、挑戦できるようになっていきます。

新しいことに挑戦しようとすると、どうしても無意識のうちに抵抗してしまうと思います。

しかし、抵抗心が生まれた時こそ、逆張りで考えることで、「自分を変えるチャンスだ」と思えるようになり、いつの間にか抵抗心が生まれることも無くなり、新しいことにどんどん挑戦できるようになるのです。

これまでの自分を変えたいと考える方は、ぜひ今回紹介した「でも」を打ち消す言葉と逆張りを実践してみて下さい!

 

 

本書では、この記事では紹介しきれていない、あなたの人生を好転させるための方法がまだまだ解説されています。

今の自分は自分が望んでいるものではないという方や、今の自分を変えるきっかけになる1冊が欲しいと考えている方は、ぜひ本書を読んでみて下さい!

 


ではでは。

 

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