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要約&書評

【要約&書評】リバース思考

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今回は、ロン・フリードマンさん著の『リバース思考』を紹介していきます!

本書の著者は、これまでロチェスター大学、ナザレス大学、ホバート・アンド・ウィリアムス・スミス・カレッジの教授を歴任し、受賞歴もある社会心理学者です。

本書はそんな著者によって、どうすれば成功することができるのか、その方法について解説されています。

この記事では、まずはリバース思考とは何かについて、そしてリバース思考の基礎的な部分を紹介していきます。

リバース思考の要約

 

リバース思考とは?

よく偉業を成し遂げるために必要な能力についての話をする時、よく才能の話が出てきます。

彼には野球の才能があったからメジャーリーグで活躍できた、ピアノ才能があったからコンサートで受賞することができたなど、自分の才能を見つけ、それを開花したことで超一流に上り詰めたという見方です。

もう一方で、偉業の達成は努力の賜物であるという見方もあります。

決して才能があったわけではないが、努力を継続したことで超一流まで上り詰めたというストーリーも、よく聞くことがあると思います。

このように、偉業の達成に必要な要素には、才能と努力の2つが挙げられることが多いのです。

しかし、偉業の達成にはもう一つ秘訣があるのです。

それがリバースエンジニアリングです。

皆さんは、リバースエンジニアリングという言葉を聞いたことがあるでしょうか?

リバースエンジニアリングとは、すでに開発された商品やソフトウェアを調査して、設計方法やソースコードなどの使用を明らかにすることです。

私たちが仕事や日常で使用している、ノートpcやマウス、グーグルドキュメントなどのソフトウェアの多くは、リバースエンジニアリングによって作られています。

また、スティーブ・ジョブズやビルゲイツは、その時々の製品やサービスを研究して、そこから重要な洞察を引き出して、その学習を活かして新製品を開発することで大きな利益を得ていました。

リバース・エンジニアリングは、ビジネスやエンジニア界だけで使われているものではありません。

文豪や受賞歴のあるシェフ、ミュージシャン、プロスポーツチームなど、様々な人や組織が、それぞれの業界の超一流をリバースエンジニアリングして、自分たちの仕事やチームに活かしているのです。

そして偉業を達成して、超一流と呼ばれるまでに登り詰めています。

本書では、超一流の成功者たちがどのようにリバースエンジニアリングを活用していたのか、またリバースエンジニアリングの実践方法について解説されています。

この記事では、リバースエンジニアリングの実践方法のうち、基本となる部分を紹介していきます!

 

成功サンプルをコレクションして違いを見つけろ!

あなたがある分野で成功したければ、まずはすでに成功している超一流を見つける必要があります。

超一流と呼ばれている人や、大ヒットしている商品、歌、料理など、リバースエンジニアリングを行うサンプルをひたすら集めていきます。

本書でも、リバースエンジニアリングを行う前に、まずはコレクターになれと書かれています。

そして、リバースエンジニアリングするサンプルを見つけたら、その超一流の違いを考えていきます。

違いを見つけるためには、そのサンプルの構造を見つける必要があります。

構造を見つけるための方法を、この記事では2つ紹介していきます。

まずは模倣することです。

実際に、モネやピカソなど多くの有名な画家は、全員がフランスの画家ドラクロワの作品を模写して自分の技術を高めていました。

そして、ドラクロワ自身も、尊敬するルネサンスの画家の書いた作品を模写していたのです。

作品を模写するためには、作者の全体的な意図やスタイルに細かく注意する必要があります。

そうすることで、その作者の創作の過程を体験することができ、自分のクセと一流のスタイルを比較することができます。

そして、その画家が持つ公式や方程式や方法論が分かれば、自分の作品にも生かすことができます。

模倣することは絵画以外でも実践することができます。

魅力的な記事が書けるようになりたければ、注目を集めているブロガーさんの記事を模写する、プレゼンテーションが上手くなりたければ、目標とする人のプレゼンテーションの動画を使って、話し方を真似するなど、色んな事に活用することができます。

そのため、サンプルを見つけたら、まずは模倣してサンプルの構造を見つけていきましょう。

続いて2つ目の方法が設計図を考えるです。

簡単な例を挙げますと、料理のレシピや曲のコードなど、成功しているものの設計図を見つけることで、構造がわかります。

また、スピーチやプレゼンテーションの場合は、話す時間や語数、一文の長さ、内容ごとに割いている時間の割合、時間の流れに対する感情の動きといった様々な要素を考えることができます。

他にも、Webサイトであれば、バナーの数、配置、語数、画像の数、バナーの文字数などを調べることで、設計図を見つけることができると思います。

このように、すでに完成されている作品から、主要なポイントを抜き出すことで、構造を理解することができ、違いを見つけていきましょう。

 

模倣ではなく進化させる

成功者の公式や法則を見つけても、それを真似するだけでは、あなたは成功することはできません。

成功者を真似することで、成功法則を見つけることはできても、オリジナルではないことがすぐにばれてしまいます。

また、成功法則が分かったとしても、成功者と同じスキルを持っていなければ質が劣ってしまいます。

さらに、求められるものは時代によって変わるため、過去の成功法則がそのまま通用するとは限りません。

そこで、リバースエンジニアリングで成功するためには、模倣だけではなく、独自のひねりを加える必要があります。

実際に2014年にハーバード大学の研究チームが、助成金申請が承認された医学研究申請書の特徴分析を含む実験行ったところ、助成金申請が承認されたものは、斬新なものではなく、ほんの少しだけ新しいものが加えられたものだったそうです。

成功するためには、誰も思いつかないような斬新なアイデアが必要だと考えている人も多いかもしれません。

しかし、医学の世界に限らず、斬新なアイデアや商品は、人々から受け入れてもらえないことが多いです。

そこで成功するためには、斬新なアイデアではなく、確立された公式に少しのひねりを加える必要があるのです。

私は、ウイスキーにハマっているので、ウイスキーの紹介動画を作りたいなと思っています。

すでにウイスキーを紹介しているチャンネルは多くあるのですが、彼らの真似をしていても成功することができないのは目に見えています。

そこで、成功しているチャンネルの法則を取り入れつつ、自分が持っている英語という武器を使って、日本のウイスキーを海外に向けて発信することで、同じジャンルでも成功する余地はあるのではないかと考えています。

独自のひねりを加えること以外にも、複数のアイデアを組み合わせることも効果的です。

実際に、複数のアイデアを組み合わせてた結果、世の中を変えたものがたくさんあります。

例えば、携帯電話もMP3プレーヤーもスティーブ・ジョブズが開発したものではありません。

しかし、アップルの開発チームがこの2つを融合させてIphoneを作りました。

他にも、グーグルはスタンフォード大学の2人の学生が、ワールド・ワイド・ウェブ上における情報の整理に、研究者が研究論文を引用する方法を取り入れたことで作られました。

これまで紹介してきた通り、成功者の法則や公式を見つけたら、そこに自分なりのひねりを加えたり、別のアイデアを組み合わせることで、成功をつかむことができるかもしれません。

本書で書かれているリバースエンジニアリングの例は、多くの人が経験する仕事場のモノではなく、画家や作家、ミュージシャン、起業家など大きな成功をおさめてきた人たちのモノが多いです。

ですが、リバースエンジニアリングは、普段の仕事でも生かせることだと思います。

会社で活躍している先輩の資料から、なぜ評価されるのかを考えたり、見つけた法則に自分なりのひねりを加えることで、より評価されるものを作ることができるかもしれません。

また、売上げ成績がトップの営業マンのセールストークを真似して、法則を見つけ、進化させることで、今よりも売り上げを伸ばすことができるかもしれません。

このように、リバースエンジニアグは、決して大きなことを成し遂げようとする人だけのものではなく、誰でもが活用することで、成功を手に入れることができる方法なのです。

 

この記事では、リバースエンジニアリングの基礎的な部分しか紹介できておりません。

そのため、リバースエンジニアリングのついて、もっと知りたいという方は、ぜひ本書を読んでみて下さい!

 


ではでは。

 

 

 

 

 

 

 

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