今回は、大嶋信頼さん著の『誰にも嫌われずに同調圧力をサラリとかわす方法』を紹介してきます!
最近、「同調圧力」という言葉が注目を集めるようになりました。
皆さんの中にも、皆が残業をしているから残業をする、貴重な週末がご近所付き合いでつぶれてしまったといった、同調圧力によって不自由した経験があると思います。
特に日本の場合は、考えを口に出さずに察するコミュニケーションが文化としてあるため、余計に同調圧力ができやすい環境にあります。
ですが。皆さんは同調圧力に負けて、窮屈な人生を歩むのは嫌ですよね?
そこで本書では、9万人越えの臨床経験を持つ心理カウンセラーである著者によって、同調圧力から抜け出す方法書かれています!
この記事では、同調圧力の正体と、同調圧力に苦しむ理由、そして同調圧力から抜け出す方法を紹介していきます!
Contents
誰にも嫌われずに同調圧力をサラリとかわす方法の要約
同調圧力の正体とは?
多くの人を苦しめる同調圧力の正体とは何なのか?
本書では、同調圧力の正体とは、「世の中に対する過剰な信頼感」であると書かれています。
皆さんは、朝に「おはようございます」と挨拶をしたが、向こうから挨拶がなく、イラッとした経験はないでしょうか?
おそらく、皆さんの中にも、挨拶をされたから返すのが当たり前という常識があると思います。
だからこそ、相手が挨拶を返してくれないと、「なんで挨拶を返してくれないんだ!」とイラッとしてしまうのです。
ですが、あなたの挨拶を返すという常識は、相手にとっては当たり前ではない可能性があります。
また、相手は少し会釈をして挨拶をしていたかもしれません。
このように、「挨拶はちゃんと声に出してするものだよね」という、過剰な信頼感が同調圧力を生んでいるのです。
そして、過剰に信頼しているからこそ、「間違っている人が許せない」と感じてしまうわけです。
これは、職場でも当てはまることがあると思います。
「上司が残業していたら残業するのが当たり前だよね」「若いうちは残業代が出なくても残業するのが当たり前だよね」という感情な信頼感があるからこそ、皆んなが残業してしまう雰囲気が出来上がってしまうのです。
その結果、新人が定時で帰ろうものなら、「若いくせに残業もせずに帰りやがって!」と勝手に裏切られた気持ちになってしまうのです。
では、なぜ私たちは同調圧力に従ってしまうのか?
その理由について紹介していきます!
なぜ同調圧力に苦しんでしまうのか?
私たちが同調圧力に従ってしまう大きな原因として、「同調圧力に従わなければ、みんなから見捨てられて孤立してしまう」と感じてしまうことが挙げられます。
誰だった集団からはぶかれることは避けたいと感じます。
だからこそ、職場では定時で仕事が終わったとしても、周りが残業していれば、一緒に残業をしてしまったり、あなたがラーメンが食べたくても、周りが寿司を食べたいと言えば、寿司を選んでしまうのです。
皆さんは幼少期に、ご両親から「言うことを聞かないと置いていくからね!」と言われた経験はないでしょうか?
私は言われた経験もたくさんありますし、思い返すと息子に言ってしまった経験もたくさんあります。
同調圧力に従っている状態とは、大人に「言うことを聞かないと置いていくからね!」と言われている子供の状態なのです!
子供だからこそ、「置いてかれるのは嫌だ!」と思ってしまい、自分の意に反していても、ついていってしまうのです。
また他にも、私たちが同調圧力を感じやすくなってしまう原因があります。
それは、私たちの心が不安定になってしまっているからです。
心が不安定だからこそ、孤独感を感じやすくなってしまうのです。
逆に心が安定していれば、同調圧力がかかってきたとしても、気にすることなく、スルーすることができます。
例えば、あなたが宝くじで3億円を当てたとします。
あなたは別に働かなくても、一生を過ごせるようになります。
そんな余裕な状態で職場に行ったとしたら、周りに合わせて残業をするでしょうか?
お金の心配は一切なく、また嫌ならやめればいいと思えるからこそ、周りが残業をしていても、気にすることなく、自分の望む行動がとれると思います。
また、精神的に不安定な状態では、あなたが周りに同調圧力をかけてしまうこともあります。
分かりやすい例を挙げると、スーパーやコンビニの会計で並んでいる時です。
あなたが急いでいたり、イライラしている時に、前の人が小銭を広げ始めたらイラッとしませんか?
別に会計に制限時間はないのに、「後ろに人が並んでいたら、小銭を広げないだろ!」と勝手に同調圧力をかけてしまっている状態です。
心が安定していれば、そんなことも気にすることなく、穏やかに順番を待つことができるはずです。
このように、私たちが同調圧力を感じやすくなってしまうのは、心の不安定さが原因になっているのです。
そこで、心の安定さを保つための方法を紹介していきます!
同調圧力をかわす方法とは?
先ほども紹介した通り、同調圧力をかわすためには、心の安定さが大切です。
では心の安定さを保つためには、どうすればいいのか?
それは、「いい意味で人に対して気を使わない」ことです!
私も他人からの評価が気になってしまうので分かるのですか、「あの人から嫌われていないかな?」「誘いを断ったら、相手に悪い印象を与えないかな?」と、相手に対して気を使ってしまうことは多くありますよね?
そのように、人のこと気にし始めてしまったら、どんどんとマイナス思考に陥ってしまいます。
その結果、心が不安定になってしまい、同調圧力に苦しむようになってしまうのです。
だからこそ、人に対して気を使わないことが大切なんです!
ですが、人に対して気を使わないというのは、意外と難しいですよね?
人はやるなと言われると、余計にその行動をしてしまうものです。
そこで、人に対して気を使わないためには、「自分の気持ちだけに集中しましょう!」
自分の気持ちだけに集中することで、自然と他人のことが気にならなくなります。
ここで、もしかしたら「自分の気持ちだけに集中するのはな、、、」と抵抗を感じている方もいるかもしれません。
ですが、これまで人の目を気にしすぎていたからこそ、同調圧力に苦しめられてきたのです。
だからこそ、思い切って、人の目よりも「自分の気持ちに集中」する必要があるのです。
では、自分の気持ちに集中すると、あなたの心の中には何が思い浮かぶでしょうか?
おそらく、「意外と何も浮かばなかった」という方が多いのではないでしょうか?
本書では、この何も思い浮かばない、何も感じないという状態が、精神的に安定している状態であると書かれています。
アドラー心理学でも、人の悩みは、全て対人関係の悩みである」と言われています。
そのため、他人のことを気にせず、自分のことに集中した途端に、全ての悩みが消え、何も感じなくなってしまうのだと思います。
そして、その状態こそが、あなたの素の姿であり、心が安定している状態なのです。
これまで、同調圧力に苦しんできたという方は、ぜひ「自分の気持ちだけに集中すること」を試してみてください!
また、心の安定さを保つためには、日頃からストレスを解消することが大切です。
ちゃんと効果のあるストレス解消法を知りたい!という方には、私が以前に紹介した『ストレス・フリー』という本がとても参考になります。
こちらの動画では、科学的に証明されたストレス解消法を紹介していますので、よろしければ参考にしてみてください!
誰にも嫌われずに同調圧力をサラリとかわす方法を読んだ感想
私は特に、職場で同調圧力に苦しんできました。
この記事の例でも挙げていた、定時になっても周りが残業していると帰れないのは、実は私のことなんです(笑)
私の場合は、リモートワークであったとしても、先輩があがらないと、あがることができません(笑)
それによって、私も苦しめられてきました。
おそらく、私と同じように、同調圧力に苦しんでいるという方も多くいると思います。
反対に中には、「自分は大丈夫」と思っている人もいるかもしれません。
ですが、振り返ってみると、意外と同調圧力に苦しめられている可能性があります。
本書では、あなたが同調圧力にどれくらい苦しめられているかが図れる、簡単なテストがあります。
また、同調圧力の抜け出し方も、この記事で紹介したこともよりも、もっと詳しく解説されています!
そのため、同調圧力から解放されて、もっと自由な人生を送りたい!という方は、ぜひ本書『誰にも嫌われずに同調圧力をサラリとかわす方法』を読んでみて下さい!!
ではでは。