今回は、ブレンドン・バーチャード氏著の『世界3万人のハイパフォーマー分析でわかった 成功し続ける人の6つの習慣』を紹介していきます!
皆さんには、頑張っているのに成果が出ないといった悩みはないでしょうか?
本書はそういった方に役立つ1冊です!
本書の著者である、ブレンドン氏は、ハイパフォーマンスコーチ、講演家、ベストセラー作家など、多岐にわたってご活躍されています。
さらに、Facebookでは最も多くの購読者をもつ100人であり、著者のYouTubeチャンネルでは、自己啓発シリーズの中では、最高の再生回数を記録されています。
本書では、そんな著者が20年にわたる研究と10年にわたるパフォーマンスコーチングから得た洞察、そして世界中の成果を出し続ける人に関するデータをもとに、成功し続ける人の習慣について解説されています。
この記事では、その本書の中から、ハイパフォーマーとそうではない人の違い、ハイパフォーマーは全てを明確にする、ハイパフォーマーのエネルギーの高め方の3つについて紹介していきます!
世界3万人のハイパフォーマー分析でわかった 成功し続ける人の6つの習慣の要約
ハイパフォーマーとそうではない人の違い
「懸命に働け」「自分の強みに集中しよう」「根気強く続けよう」といった、アドバイスをよく耳にすることがあると思います。
私も幼少期から、親や周りの大人から、「頑張っていればいつか報われる」といったことを言われて育ってきましたし、自分の息子にも言ってしまっています。
では、成功し続けるハイパフォーマーたちは、多くの人がよく聞くアドバイスに従った結果、成功することができているのでしょうか?
本書では、そういった世に広まっている成功へのセオリーは、個別の成果や、人生初期の成功を念頭に置いたものであると書かれています。
確かに懸命に働くことで、仕事の成績が上がったり、根気強く勉強を続けることで、専門性を身につけることができます。
そのため、よく言われているアドバイスを守ることで、成功するための土俵に立つことができるのです。
しかし、それだけでは、不十分なのです。
ただ頑張り続けるだけでは、いずれ燃え尽きてしまい、結果を出し続けることが難しくなってしまいます。
また、自分の強みや専門性だけで成功できるほど甘くはありません。
世の中には、自分と同じような強みや専門性を持っている人、もっと高いレベルのスキルを持っている人も、たくさんいるわけです。
そんな中で、単に自分の好きなことや、得意なことだけで、成功し続けることができません。
だからこそ、成功し続けるハイパフォーマーは、自分の好きなことや得意なことの範囲を大きく超えて、他者に意味のある貢献ができることは何か、またそれを実現するために必要なものは何かといったことを考えているのです。
他にも、ハイパフォーマーと、そうではない人の違いは、様々あります。
本書で書かれていることを、いくつか箇条書きであげていきます。
・単一のタスクやスキルに長けていることに加えて、専門的な知識やスキルを補完する周辺能力も習得している
・周りよりも高い成果をあげているが、感じているストレスは彼らより低い
・新しいことを試すのを楽しみにし、自分自身の問題解決能力を信じている
・周りよりも、精神的にも、感情的にも、肉体的にも活力がある
・自分が能力で追い越した仲間からも真に尊敬されている
・桁外れに生産的で、質の高いアウトプットを大量に生み出せる
・スキルだけでなく、人をも育てる
このように、ハイパフォーマーたちは、他の人と比べて、多くの面でパフォーマンスに違いがありますが、それは決して彼らが特別な人間だからではありません。
ハイパフォーマーたちは、継続してパフォーマンスを出すための習慣を継続しているからこそ、成功し続けることができているのです。
ということは、今は高いパフォーマンスを出すことができない人も、ハイパフォーマーたちの習慣を取り入れることで、同じように、成功し続けられる人になることができるのです。
そして本書では、世界のハイパフォーマーを調査した結果、ハイパフォーマーたちには、次の6つの共通した習慣があると書かれています。
1. 全てを明確にする
→自分の在り方、対人関係、目的や使命を明確にする
2. エネルギーを高める
→高いパフォーマンスを出し続けるために、精神力、肉体的エネルギー、ポジティブな感情に気を配る
3. 必然性を高める
→自らに対して、何としてもうまくやらなければならない理由づけを行う
4. 生産性を高める
→量産すべき良質なアウトプットに力を入れて、それを妨げるものを最小限に抑える
5. 影響力を高める
→自分の努力や志を周りの人に信じ、支持してもらいやすい環境を作る
6. 勇気を出す
→恐れやどうなるかわからない状況、脅威に直面しても、自分の考えを堂々と口にしたり、大胆に行動をする
本書では、それぞれの習慣について、ハイパフォーマーたちが、どんなことをやっているのかが、具体的に解説されています。
この記事の続きでは、この6つの習慣のうち、一つ目と二つ目の習慣である、全てを明確にすることとエネルギーを高めることについて紹介していきます。
全てを明確にする
皆さんは、自分は何者なのか、そして自分は何を望んで、何を実現したいのかといったことを考えたことがあるでしょうか?
おそらく就活の時に、自己分析をして、自分について考えたことがあるという方が多いかと思いますが、社会人になって働き始めてから、自分のことについて考えたことがないという方も多くいると思います。
仕事や家事などで、忙しい日々を過ごしていると、なかなか自分のことを考えることがなく、毎日が終わってしまいます。
ですが、ハイパフォーマーたちは、周りと比べて、自分が何者で、何を望み、そのためにどうすればいいか、どんなことを有意味、充実していると思う感じるのかを明確にしています。
さらに、著者の調査によると、上位10人のハイパフォーマーは下位10人よりも、なりたい自分を考えたり、それに関係する活動を行う時間が、週に60時間多いことがわかっています。
なぜ、ハイパフォーマーたちは、そんなに自分について考える時間を持っているのか?
それは、自分が本当に求めているものがわからないまま頑張り続けても、どこかで限界が来てしまい、燃え尽きてしまうからです。
いっけん、周りからは成功を収めているという人でも、他人には見せないだけで、現状にイライラや焦燥感を持っていたり、自分が何をしたいのかわからずに、悩み苦しんでいる人もいます。
そうならないためにも、あらゆる領域において、自分が本当に求めているものは何かを考えたり、そのためにはどうすればいいのかを明確にする習慣を持つことが大切なのです。
そこで本書では、ハイパフォーマーたちは、自分自身、対人関係、スキル、他者への貢献の4つの領域で自分がどうしたいのか、どうなりたいのかを明確にしていると書かれてます。
まず、自分自身ですが、ハイパフォーマーは、なりたい自分を普通の人よりも明確にすらすら表現することができます。
ハイパフォーマーは、自分のことを考える際に、ポジティブな将来の自己像を思い描き、それに近づこうと積極的に行動をするのです。
そして、いつまでに理想の自己像になるという考えではなく、今現在形でなれる最高の自分になろうとするのです。
続いて、対人関係ですが、全てのハイパフォーマーに共通して見られるのは、人とのポジティブな交流を期待し、それを実現しようと、絶えず意識的な努力をしていることであると本書で書かれています。
自分がどのように相手から記憶されたのかということを明確にして、それを達成するために、しっかりとした意図をもって人と接するからこそ、パフォーマンスが向上するのです。
そして、3つ目のスキルですが、ハイパフォーマーは、自分が将来成功するために今身につけるべきスキルを、明確に認識しています。
また、ハイパフォーマーは、やみくもにいろんなことを学習しているわけではなく、本書でPEI(primary field of interest)と読んでいる、主な関心分野に的を絞って、学習に取り組んでいます。
例えば、今AIがすごいらしいから、本屋さんでなんとなく売れてそうなAIについて書かれた本を読もうというのは、ハイパフォーマーのやり方ではありません。
AIの中でも、数年後の将来、自分が成功するためには、どんな分野の知識やスキルを身につける必要があるのか、また自分がどんなことに情熱を注ぐことができるのかを真剣に考え、PEIを特定して、学習を進めていくのです。
最後に4つ目の貢献ですが、ハイパフォーマーは、他者と未来全般に対し、自分がどんな変化をもたらすことができるかを気にかけています。
他者や未来への貢献を意識するからこそ、人との接し方や仕事への取り組み方の細部までこだわることができるのです。
逆に、将来や自分の将来的な貢献が意識できなくなった人は、やることが雑になってしまい、パフォーマンスが落ちてしまいます。
そのため、ハイパフォーマーは、他者や未来に対して、自分がどのように貢献をしたいのかを真剣に考えています。
以上が、ハイパフォーマーが成功するために明確にしている4つの領域です。
ぜひ皆さんも、この4つの領域について、自分がどうなりたいのかを定期的に考えてみてください!
エネルギーの高め方
当たり前ではありますが、長期的な成功のためには、たくさんのエネルギーが必要になります。
そしてエネルギーは、単に身体的なエネルギーだけでなく、頭の働きがいかに活発か、心がいかに元気でポジティブかという点も重要です。
ハイパフォーマーのような高いエネルギーを手に入れるのは大変なことのように思えるかもしれません。
ですが、実はシンプルな習慣をいくつか実践するだけで、エネルギーと全体的なパフォーマンスを劇的に向上させることができるのです。
この記事では、本書で紹介されている方法の中から、すぐに簡単にできて効果が絶大なものを1つ紹介していきます。
それが、活動の変わり目にエネルギーをリフレッシュするというものです。
本書では、多くの人は活動の合間のスキマ時間をうまく活用できていないため、毎日多くの集中力、意志力、感情的エネルギーを失っていると書かれています。
皆さんは、会議が終わって別の仕事に取り掛かる時、仕事が終わって家に帰宅した時、帰宅してからジムに行ったり、勉強をしたりする時など、活動の合間を意識しているでしょうか?
おそらく、一つの活動が終わったら、特に何も考えずに次の行動に移っているという方が多くいるのではないかと思います。
ですが、この活動と活動の合間こそが、エネルギーを取り戻して、さらに増強させる最高のチャンスなのです。
そこで、活動の合間にエネルギーを高めて、その後のパフォーマンスを上げるためには、次の3つのステップを実践していきましょう。
①1〜2分間目を閉じる
②その間、心の中で繰り返し「リリース」と唱えて、全身を緩めるようにする
③緊張が少し緩んだと感じたら、次の活動でどんな気持ちになりたいか、何を達成したいかなどの意図を明確に設定する
このとてもシンプルなワークを1日を通して実践することで、あなたは高いエネルギーを保持したまま、目の前のことに取り掛かることができ、パフォーマンスを上げることができるのです。
私も本書を読む前は、活動と活動の合間を意識していませんでした。
特に仕事が終わってから、「疲れたな」と思いながら、動画作成をする時には、なかなか集中できずに苦労をしていたのですが、このワークを行ってから、頭の気持ちも切り替えて、動画作成に取り掛かることができています。
多くの人は、活動の合間に休憩をする必要があるのに、そのまま次の活動に取り掛かってしまっており、どんどんとエネルギーを下げていってしまっています。
だからこそ、活動の合間に、たった1〜2分でいいので、緊張の解除と、次の活動の意図の設定を行うことが大切なのです。
そのため、これまで活動の隙間を意識できていなかった方は、ぜひこのワークを試してみてください!
本書では、この記事では紹介しきれていない、成功し続けるハイパフォーマーたちの習慣についてまだまだ書かれています!
そのため、これまで頑張ってきたのに成果が出ないと悩んでいる方や、成功し続ける人の秘訣を知りたいという方は、ぜひ本書を読んでみてください!
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ではでは。