今回は、海外塾講師ヒラさん著の『勉強嫌いでもドハマりする勉強麻薬』を紹介していきます。
皆さんには、資格勉強を始めたけど、なかなかやる気になれない、勉強を続けることができないといった悩みはないでしょうか?
本書は、そういった方に役立つ1冊となっております!
本書では、これまで約1000人の生徒を指導し、ほぼすべてを勉強に依存させてきた著者によって、勉強に依存するための方法が解説されています!
そのため、本書に書いてあることを実践することで、勉強に依存することができ、むしろ勉強しない方が気持ち悪くくらいの状態を作ることができます。
本書では、その勉強依存を作るための勉強麻薬には、情熱、密着、達成、環境の4大成分があると書かれています。
この記事では、その4大成分について紹介していきます!
Contents
勉強麻薬の要約
情熱を燃やし続ける方法
本書では、勉強麻薬の4大成分のうち、この情熱が最も重要であると書かれています。
それは、情熱がなければ勉強をすることができないからです。
私たちが、やる気がない、するべきことをしない本質的な理由は、情熱がないからなのです。
そのため、まずは情熱の原点を見つける必要があります。
情熱の原点を見つけるためには、自分の理想と現実を考えてみましょう。
情熱を生み出すためには、まず勉強をした結果、どうなりたいのかを考える必要があります。
資格を取ってあの会社に転職をしたい、会社内で昇進をしたい、英語を勉強して海外留学に行きたいなど、人それぞれなりたい自分があると思います。
そういった、なりたい自分を本気で考えていきましょう。
どうなりたいか理想を考えることで、情熱を生み出すことができます。
そして、生み出した情熱は燃やし続けることが大切です。
情熱が冷めてしまって、勉強を継続することができません。
そこで、情熱を燃やし続けるためには、自分の理想と現実を日々自問自答していきましょう。
自分は勉強をして○○になりたい、今の自分は~~だ。
このように、日々自問自答することで、理想を忘れてしまうことを防ぐことができます。
ダイエットに失敗したことがある方であれば共感頂けると思いますが、ダイエットを始める前はこんな体になりたいと理想を掲げて始めるも、気づいたら理想の体のことなんか忘れて甘いものを食べたり、ダラダラしてしまっているということがあると思います。
さぼり始めは、少し罪悪感も生まれていたかもしれませんが、だんだんと罪悪感がなくなっていき、いつの間にか理想も忘れてしまうのです。
そうならないためにも、日々、自分の理想は何かを自問自答することが大切です。
さらに、自分の理想と今の現在地を比較することも大切です。
理想と現実に差があることで、私たちは自然と埋めようと行動を起こします。
そのため、情熱を絶やさずに勉強を継続することができるのです。
これまで、なんとなく勉強を始めて失敗してきた方は、今回紹介した情熱の原点を見つけること、そして情熱を燃やし続ける方法を試してみて下さい。
密着
2つ目の成分である密着を習慣化することができれば、呼吸するように勉強をすることができ、勉強時間を爆増させることができます。
そこで密着を実現するためには、次の4つのステップがあります。
①集める
②絞り込む
③常備する
④時間を倍にする
まずは集めるです。
ここでは、勉強アイテムを①集めていきます。
私たちが何かに依存するのは、触れているからです。
スマホに依存している方であれば、常に肌身離さずスマホを持っていると思います。
またタバコに依存している方であれば、常に胸ポケットに入っているなど、常に触れている状態が出来上がっていると思います。
勉強でも同じように、参考書などを常に肌身離さず持ち続けておくことで、依存状態を作ることができます。
次のステップが②絞り込むです。
勉強アイテムを集めたら、絞り込んでいきます。
資格試験や何を勉強するのかにもよりますが、すべての参考書を持ち歩くことは難しいと思います。
そのため、ハイリターンと緊急性で優先順位をつけて、密着するものを絞り込みましょう。
例えば、英語学習であれば、英単語を覚えることは、ハイリターンであり緊急性が高いです。
単語を多く覚えていれば、理解できる英文が増えます。
また、英単語を全く覚えていなければ、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4技能を高めることはできません。
そのため、英語学習において英単語を覚えることはハイリターンであり、緊急性が高いのです。
このように、やるべきことを絞り込んでいきましょう。
もし、参考書は1冊だが、その1冊がとても分厚いという場合は、章ごとに分解して持ち運ぶといった方法もオススメです。
3つ目のステップが常備するです。
中には、スマホが近くにないと気持ち悪いという方もいると思います。
それと同じレベルで、勉強アイテムも近くにないと気持ち悪いという状態を作りましょう。
そのためには、五感を使うこと、使うタイミングを決めることを意識していきましょう。
ここでいう五感とは、視覚⇒見る、味覚⇒言う、嗅覚⇒嗅ぐ、聴覚⇒聞く、触覚⇒触れるです。
このうち勉強では嗅ぐことはないので、細かくいうと嗅覚を抜いた四感を使っていきます。
まず簡単なところは触覚です。
なぜスマホに依存するのか?
それは、スマホを常に肌身離さず持っているからです。
それと同じように、勉強アイテムも常に肌身離さず持つことで、勉強に依存出来るようになります。
他の感覚も、視覚⇒参考書を読む、言う⇒英単語を発音する、聴覚⇒audibleなどを活用して聞きながら勉強するといったように使うことができます。
そして、この五感を使って勉強をするタイミングも決めることで、効果が倍増します。
例えば、電車に乗ったら単語帳を開く、皿洗いをしているときはaudibleを聞くといったように、勉強アイテムと使うタイミングを決めることで密着を達成することができます。
最後のステップが時間を倍にするです。
勉強に依存している状態にするためには、単純に時間を増やすことが大切です。
触れている時間が長いからこそ、はまり、沼り、依存していくのです。
そのため、勉強時間を倍にしていきましょう。
もしかしたら、忙しくて勉強時間を倍になんてできないよと思われる方もいるかもしれません。
しかし、探せば使える時間は意外と見つかります。
電車の中や、お風呂がたくまでの時間、寝る前など、15分でも使えそうな時間は出てくると思います。
そういった隙間時間も活用して、勉強時間を倍にしていきましょう。
私が以前に紹介した、タイムマネジメント大全という本では、自分のための時間を増やすための方法が解説されています。
こちらの動画でも、その方法を紹介しておりますので、時間が確保できなくて悩んでいるという方は、ぜひ参考にしてみて下さい!
達成
依存のスタートはハマるです。
ハマらないことには、依存することはできません。
では、どうすればハマることができるのか?
自分でできた経験(達成経験)を作ることでハマることができます。
この達成経験があることで、勉強を続けることが楽しくなり、ハマっていくのです。
人がはまっているとき、脳内では欲求と脳汁が交互に溢れでています。
欲求を満たしたいと感じるから、そのための行動をする、欲求が満たされることで脳汁がでる、また欲求を満たしたいと感じる
このように、サイクルが回っていきます。
実際に皆さんがハマっていることを思い返すと、欲求と脳汁のサイクルができていると思います。
そのため、勉強にハマるためには勉強欲を満たす経験をすればいいのです。
問題が解けて気持ちよかった、前よりも正答率が上がって嬉しかったのように、勉強で欲を満たすことができれば、勉強にハマることができます。
そのためには、勉強を始める前に、英単語を100個覚える、この章の確認問題で満点を取るなど、「何を出来るようにしようか?」を明確にしていきましょう。
そして勉強を始めたら、何が何でもそれが出来るようにしていきましょう。
これを繰り返していくことで、勉強欲を満たし続けることができ、どんどんと勉強にハマっていくことができます。
勉強は環境が9割
最後の成分は環境です。
これまで紹介してきた成分もとても大切なものですが、この環境が勉強の9割を決めます。
私たち人間は、環境に大きく左右されます。
周りに勉強をする人が多ければ、自然と自分も勉強をするようになります。
一方で、周りが遊んでいる人ばかりであれば、自分も遊んでしまうようになります。
このように、勉強に依存するためには、そのための環境を整える必要があるのです。
そして、環境は次の3つで決まると本書では書かれています。
①場所
②人間
③言葉
まず場所にこだわりましょう。
皆さんも、勉強を始めたがついついテレビを観てしまった、漫画や雑誌を読んでしまったという経験があると思います。
こういったことは、細部まで考えなかったことで起こります。
そこで、場所にこだわるためにやるべきことが、すべてのものに根拠をつけることです。
例えば、目の前に時計を置くことで時間を意識することができ集中できる、机の上は参考書とノートだけの方が集中できる、スマホが目に入ると気が散るから別室に置くといったように、すべてのものに根拠をつけていきます。
めんどくさく感じるかもしれませんが、これを実行することで、あなたが勉強に集中することができる、オリジナルな場所を作り出すことができます。
2つ目の要素が人間です。
私たちは関わる人間によって大きく左右されます。
そこでまずは、どんな人が自分に必要かを紙に書き出していきましょう。
例えば、勉強を教えてくれる人、モチベーションを上げてくれる人などがあげられると思います。
自分に必要な人物像が分かったら、後は実際にそういった人達を見つけていきましょう。
最近ではyoutubeでもモチベーションが上がる動画をあげているチャンネルがあったり、資格試験の解説動画をあげているチャンネルも多いので、リアルな世界で見つからなくても、ネット上で見つけることができると思います。
環境の最後の要素が言葉です。
私たちは私たちが使う言葉でできていると言われるほど、言葉も大きな影響を与えます。
そのため、勉強に依存するためには、勉強に関連する言葉に触れ続けましょう。
例えば、12月までに資格試験に合格すると決めたら、寝ても覚めても、その言葉に触れ続けます。
トイレの扉など、毎日目にするところに、目標を書いた紙を貼っておいてもいいかもしれません。
またスマホの壁紙に目標を入れてもいいかもしれません。
このように、とにかく目標となる言葉に触れ続けます。
そして、目標となる言葉に触れ続けたら、それを達成するための方法を考えます。
毎日何ページ進めればいいのか、どんな勉強法を実践したらいいのかといったことを考え、やるべきことを明らかにすることで、自然と勉強できるようになります。
そうすることで、依存状態を作ることができるのです。
ここまで勉強麻薬の4大成分である、情熱、密着、達成、環境の大切なポイントについて紹介してきました。
本書では、この記事では紹介しきれていないポイントや、さらに勉強に依存するための、4大成分のかけあわせ方が解説されています。
そのため、これまでなかなか勉強が続かなかったという方や、これから資格勉強などを始めようと思っているという方は、ぜひ本書を読んでみて下さい!
私のyoutubeチャンネルでは、過去に勉強法について書かれた本の紹介動画をあげています。
『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』の紹介動画では、東大に合格するような人が勉強の前にやっている準備について紹介していますので、よろしければこちらも参考にしてみて下さい!
ではでは。