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要約&書評

【要約&書評】一流の記憶法 あなたの脳が劇的に良くなり「天才への扉」が開く

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勉強したことが、なかなか覚えられない

仕事を覚えるのが遅い

 

このような悩みや経験はないでしょうか?

特に働きながら資格勉強をしていると、勉強時間は限られるため、覚えたことを効率的に覚えたいですよね。

また、仕事でも早く覚えることが出来れば、その分、早く活躍できるようになります。

そこで今回紹介する、『一流の記憶法 あなたの脳が劇的に良くなり「天才への扉」が開く』が、効率的に覚える方法を教えてくれます!

この記事では、どうやって学んだことを長期記憶に残すのかとプロが使う記憶術、場所法について紹介していきます!

 

Youtubeでは、アニメーションを使った解説動画をあげています!

よろしければ、ご覧ください!!

 


 

一流の記憶法の要約

どうやって長期記憶に定着するのか?

仕事で上司に教えられたことは、その場では分かってはいても、数日経つと忘れてしまう。

英単語の勉強をしているが、数日経つとすぐに忘れてしまう。

このように、短期記憶に残すことが出来ても、長期記憶に残すことが出来ないと悩んでいないでしょうか?

もしかしたら、中には「自分には覚える才能がない」とあきらめてしまっている方もいるかもしれません。

しかし、長期記憶に残すことが出来ないのは、あなたの才能ではなく、あなたのやり方に原因があるんです!

私達の脳は、約1ペタバイトもの情報を長期記憶として残すことが出来ます。

これは、広辞苑3万冊分、映像では7年強にも匹敵する量です。

私達の脳は、これほどの情報を覚えることが出来るのに、残念ながら大部分を活かすことが出来ていません。

脳のポテンシャルを最大限に活かすためにも、私達の脳が、どうやって長期記憶に保存しているのかを見ていきましょう!

記憶の三段階モデルによると、次の3ステップで、私達の脳は情報を長期記憶に保存しています。

 

①感覚記憶(感覚登録器)

②短期記憶(短期貯蔵庫)

③長期記憶(長期貯蔵庫)

『一流の記憶法』より

 

最初のステップの感覚記憶では、視覚・聴覚・嗅覚などの感覚器官を使って外部から情報を得ています。

感覚器官からは、あなたが意図している、していないにかかわらず、絶えず情報が入ってきます。

皆さんは、この動画を視覚・聴覚的に観ている間にも、その場所のにおいを嗅覚が感じていたり、スマホを持っている感覚を触覚で感じています。

感覚記憶からは絶えず情報が入ってきますが、全ての情報を次のステップ、短期記憶に移しているわけではありません。

全てを短期記憶に移していては、すぐに脳がパンクしてしまいます(笑)

そこで、選択的注意を向けられた情報だけが、あなたの意識にのぼり、短期記憶に保存されるようになります!

選択的注意とは、数あるあ情報の中から、選び取って注意を向けることです。

皆さんは、職場に行くまでの道に、電柱が何個あるか答えられますか?

ほとんどの方が、「そんなの分からない」と答えると思います。

何回も通った道でも、電柱の数が分からないのは、そもそも電柱に選択的注意が向いていないからなんです。

そのため、記憶に残したい情報は、まず選択的注意を向ける必要があります。

皆さんも感じている通り、選択的注意を向け、短期記憶に保存された情報が全て長期記憶に移されるわけではありません。

短期記憶から長期記憶に移すためには、ある特定の処理をしなければいけません。

その特定の処理とは、「一定時間後に想起することを繰り返す」ことです!

ただ繰り返すだけではダメです。

英単語のテストに向けて、同じ単語を何回も読んだり書いたりしたが、テストの時には忘れてしまった経験はないでしょうか?

繰り返し想起することは大切ですが、”一定時間後に”繰り返すことが大切なんです!

では、”一定時間後”とは、具体的にどれくらいなのか?

本書では、次のタイミングで想起を繰り返すことがオススメされています!

 

1回目:数秒から30秒以内に複数回

2回目:数分以内

3回目:1時間や1日以内

4回目:1日後

5回目:1か月後

『一流の記憶法』より

 

私達の脳は、忘れかけた情報を思い出そうとすることで、より記憶に残りやすくなります。

そのため、1回目は忘れるか忘れないかくらいのタイミングで想起をしましょう。

2回目以降は、短期記憶の中から完全に情報が消えてから行います。

短期記憶では、入ってきた情報を口に出してくりかえしたり、頭の中でイメージしている間だけ、情報を維持することが出来ます。

しかし、維持しないと、15~30秒程度で短期記憶から情報が消えてしまいます。

そこで2回目は、数分以内に行いましょう。

短期記憶から完全に情報が消えても、思い出せるのであれば、長期記憶の中に少しでも、情報が残っていることになります。

もし、思い出すことが出来なければ、1回目からやり直しましょう。

これは3~5回目でも同様です。

これを聞くと、一見、めんどくさく感じるかもしれません(笑)

しかし、繰り返し想起を繰り返すことは、本当に効果があります。

私は、社会人を相手に英語を教えていた経験があるのですが、なかなか英単語が覚えられないのは、繰り返し復習することをやっていなかった人でした。

逆に、定期的に想起することを繰り返していただけた生徒さんは、効率的に英単語を覚えることができ、TOEICの点数も大きく伸ばすことが出来ていました。

仕事が忙しいと、本書でオススメされているタイミング通りに出来ないこともあると思います。

特に5回目は1か月後なので、忘れてしまうこともあると思います(笑)

しかし、一番ダメなのが、一定時間後に想起することをやらないことです。

少しでも効率的に覚えるためにも、あなたの出来そうなタイミングで想起練習を設定していきましょう!

 

ここまで長期記憶に残すためには、一定時間後に想起を繰り返すことが大切だということを紹介してきました。

しかし、ただ一定時間後に、覚えたいことだけを繰り返すだけでは効果が薄いです。

効果的に覚えるためには、手がかりと関連付けを使う必要があります。

 

必ず手がかりと関連付けをつくろう!

皆さんには、人の名前と顔が一致しなかった経験はないでしょうか?

始めて名前を聞いた時には忘れないように、何度も頭の中で唱えたり、メモに書いたりして覚えたと思います。

しかし人の名前だけ覚えたとしても、顔と一致しなければ、実際に会った時に名前を思い出すことが出来ません。

そのため、覚えたいものをただ繰り返すだけでは、いざという時に思い出せる記憶にはならないのです。

そこで、あなたの意図するタイミングで情報を思い出せるようにするには、手がかりと関連付けが必要です。

人の名前を覚えたいのであれば、その人の顔や声、香水のにおいを手がかりにすることが出来ます。

英単語を覚えるときは、単語の意味だけでなく、類義語や例文、語源を使うことが出来ます。

これら以外にも、イメージや感情を使うことも効果的です。

特に感情と結びついた情報は、思い出しやすいと言われています。

そのため、「面白い」「楽しい」「悲しい」といったことを考えながら記憶することも効果的です。

手がかりを見つけることが出来たら、次は関連付けです。

関連付けでは、手がかりから情報を思いだせるようにします。

やることは、本当に簡単です。

手がかりから対象の情報を思い出すことを繰り返すだけです。

想起を繰り返すときに、ただ覚えたい情報を繰り返すのではなく、手がかりをみて思い出すことを繰り返すことで、関連付け出来ます。

手がかりと関連付けは、やることは単純ですが、一つ注意があります。

それは、適切な手がかかりと関連付けをすることです。

人の名前の場合であれば、その人の服や会った場所を手掛かりにするのはオススメしません。

理由は、別の日に違う服を着ていたり、別の場所に会った時に、手がかりとして使えなくなってしまうからです。

これは資格試験の勉強でも同じです。

その単語や公式が載っていたページ数と関連付けても、試験では役に立ちません。

そのため、試験の問題分や選択肢に含まれていそうな情報と関連付けることが大切です。

手がかりと関連付けるときには、その手がかりは適切かを考えましょう!

 

プロが使う記憶法とは!?(場所法)

”一定時間後に想起を繰り返す”、手がかりと関連付けるだけでも、今までより効率的に覚えることが出来ます。

しかし、中にはどうしても覚えられないものもあると思います。

そこで役に立つのが、世界記憶力選手権に出るプロが使っている、場所法という記憶術です。

場所法のやり方は、とても簡単で次の2ステップです!

 

①自分の知っている場所をルートに設定する

②ルート上にポイントを設定する

③ポイントを覚える

④覚えたい情報をポイントに置く

 

今回は、家の中をルートに設定して、場所法についてみていきましょう!

場所を設定したら、ルート上にポイントを設定します。

①玄関②トイレ③キッチン④冷蔵庫⑤お風呂のように、目に着きやすい場所をポイントとして設定していきます。

ポイントを設定したら、そのポイントを覚えます。

実際に自分の足でルートを歩くことで、ポイントを覚えやすくなります。

ポイントを覚えることが出来たら、あとは覚えたい情報をポイントに置いていくだけです。

例えば、あなたが買い物のリストを覚えたいとします。

そのリストには、卵、牛乳、米、ブロッコリー、牛肉があります。

このリストに載っているものを、設定したポイントに置いていきます。

玄関には、どでかい卵が置いてある、トイレからは牛乳が噴き出ている、キッチンからは稲が生えている、冷蔵庫では牛が寝ている、シャワーがブロッコリーになっているといった感じでおいていきます。

ポイントは、置いている状態を大げさに表現します。

先ほどのように、トイレから牛乳が噴き出たり、冷蔵庫で牛が寝ているなんてことは、実際にはありえないことです。

しかし、ありえないからこそ、インパクトが強く、記憶に残りやすくなります。

また、覚えたいものを置くときは、必ず頭の中でイメージしながら置いていきましょう。

手触りや匂いなど、実際に自分がその環境にいるかのようにイメージすることで、より強固に覚えることが出来ます。

場所法は、自分が設定できる場所やポイントを増やすことで、50個でも100個でも、覚えることが出来ます。

 

場所法について、もっと知りたい!という方には、『世界最強記憶術 場所法』という本が、とても参考になると思います!

本書は、記憶力競技の日本チャンピオンである、平田直也さんが書かれた本です。

ぜひ、読んでみて下さい!

 

 

一流の記憶法を読んだ感想

 

これからの時代は、終身雇用の崩壊により、新卒で入った会社でずっと勤め上げるケースは少なくなります。

多くの人が、一生のうちに何回か転職することが当たり前になります。

また、今までやってきた仕事がAIに取って変わられる可能性もあります。

そんな時代でも、市場価値を高めるためには、社会人になっても「学び続ける」ことが求められます。

しかし、学んだことを、なかなか覚えられないと意味がありません。

時間だけかけて、何も成果が得られないということは絶対に避けたいことだと思います。

そこで、効率的に覚えるための記憶術や勉強法を知っておくことは、とても大切なことだと思います。

本書では、記憶術だけでなく、そもそもの記憶のメカニズムから、効率的な覚え方が解説されています。

そのため、本署に書かれていることは、一生活かすことが出来るスキルだと思います。

これまで、なかなか覚えられずに苦労してきたという方は、ぜひ本書『一流の記憶法』を読んでみて下さい!

 

ではでは。

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