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【要約&書評】マネーセンス 人生で一番大切なことを教えてくれる、「富」へ導くお金のカルテ11

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今回は、ブラッド・クロンツさん、テッド・クロンツさん著の『マネーセンス 人生で一番大切なことを教えてくれる、「富」へ導くお金のカルテ11』を紹介していきます!

本書は、絶版になっている『お金で不幸にならない11のカルテ ~「いくら稼いでもなぜか貯まらない」と思ったら読む本~』の復刊となっています。

本書では、ファイナンシャル心理学の権威であるクロンツ親子によって、お金が貯まるマインドセットについて書かれています。

そこでこの記事では、本書の中から、なぜあなたがお金を貯められないのか、真の原因と対処法を紹介していきます!

 


マネーセンス人生で一番大切なことを教えてくれる、「富」へ導くお金のカルテ11の要約

 

お金が貯められない真の理由

私たちの生活の最大のストレス要因はお金だと言われています。

実際にアメリカ心理学会の調査によると、時代を通じて好景気な時も不景気な時も、70%を超えるアメリカ人にとって、お金が最大のストレス要因になっている層です。

日本の場合は、どうなのか調べてみたところ、2019年に厚生労働省が行った国民生活基礎調査によると、ストレス要因の1位は仕事で35.6%、2位が収入・家計・借金で25.6%と、お金は上位にランクインしています。

このように、お金は私たち日本人にとっても、大きなストレスとなっています。

では、今よりも多くお金を稼ぐことができれば、私たちは幸せになれるのでしょうか?

心理学者のエド・ディーナー博士とマーティン・セリグマン博士の富と幸福に関する150以上の研究を分析した結果、我々の幸福レベルを決める要因として、個人的なつながりや仕事の達成感よりもお金の重要性は低いと結論づけられています。

このように、お金は私たちにとって大きなストレスですが、単にお金を増やせば解決できるわけではないのです。

では私たちが幸せな生活を送るためにはどうすればいいのか?

本書では、解決策はお金ともっと健全な良い関係を築くことであると書かれています。

しかし、多くの人がすでにお金に関する本を読んだり、youtubeでお金に関する動画を見たりして、知識を持っていると思います。

お金とどうやって接していけばいいのか分かっているはずなのに、なぜ多くの人がお金に対して大きなストレスを持っているのか?

それは、お金にかかわる困った行動は、全て無意識の心理的な力によって起こってしまうからです。

意識的にお金を使うことができているのであれば、無駄なモノを買ってしまったり、ギャンブルをしたり、お金がないのに人に奢るといったことはしないはずです。

また、私たちのお金に関する無意識は幼少期から育まれていきます。

私たちは幼少期から、暮らしのなかで影響力をもつ大人たちを観察し、どうしてそんなことをするのかと理由を考えているうちに、マネーの感覚が出来上がっていくのです。

そのマネーの感覚は自分の中に当たり前のものとしてあるため、無意識的にその通りにお金を使ってしまうのです。

そして、私たちが幼少期から体験してきたお金にかんする体験によって、あなたのお金にかんする思考や行動パターン、マネーのシナリオを作り上げ、様々なお金に関する問題を引き起こします。

続いては、マネーのシナリオによって起こるマネーディスオーダーについて紹介していきます。

 

3種類のマネーディスオーダー

マネーディスオーダーとは、パターン化した自己破壊的な経済活動により、ストレスや不安、悩みの大きな原因になって人生を損なうものです。

マネーディスオーダーの症状としては、貯金ができない、借金をしてしまう、周りの人とお金のトラブルを抱えている、お金の使い方を改めようとしても長続きしないといったことが挙げられます。

そして、このマネーディスオーダーは次の3種類に分類されると書かれています。

 

①マネー忌避症候群

②マネー崇拝症候群

③人間関係マネー不全症候群

 

お金に関する不安や悩みを抱えている方は、程度の差はあれ、この3つのいずれかに該当するものがあると思います。

本書では、実際の体験談を交えて解説されていますが、体験談も紹介していると、とてつもなく長くなってしまうため、この記事ではそれぞれの症候群のポイントを紹介していきます。

まずは、①マネー忌避症候群です。

マネー忌避症候群は、お金は悪いものだという信念によって作られます。

マネー忌避症候群の人は、自分が正しいことをしていればお金のことはほうっておいても上手くいく、少ないお金で暮らす方が道徳的だ、お金は人を堕落させるといったシナリオを持っています。

症状としては、お金のことを考えない、お金を受け取ることを拒否する、過剰なリスク回避、過小支出(ケチ)が挙げられます。

マネー忌避症候群を持っている人は、お金は悪だと考えていますが、同時に自分の真の価値は純資産とイコール、お金があればもっとうまくいくとも思っています。

幼少期に、両親から子供はお金について考えなくていいと言われ続けていたり、お金持ちに対して悪いイメージを植え付けられる、両親がお金で失敗したといった家意見があると、マネー忌避症候群になってしまいます。

続いては、②マネー崇拝症候群です。

マネー崇拝症候群は、お金を安全や自尊心、幸福と同一視するマネーのシナリオから生じます。

そのため、もっとお金やモノがあれば幸せになれる、いくらあっても足りない、必死で働かなければ十分なお金を手に入れることはできない、誰かにお金を使うことが愛情を表す方法だというシナリオを持っています。

症状としては、ためこみ、ワーカホリック、お金やお金餅になることを必死で追い求めるといったことが挙げられます。

ためこみは、過剰にお金をため込んでしまう場合もあれば、浪費や強制的買い物をしてしまう人もいます。

浪費をしてしまう人は、たまったモノが安全や安心を与え、不安を解消してくれると感じています。

また、自分や他者に過剰なお金を使うことで、安心、安全、愛情、充実感を感じるようとします。

そのため、マネー崇拝症候群を持っている人は、いくらお金があっても足りない、誰かにお金を使うことが愛情を表す方法だと考えてしまっているのです。

最後は、③人間関係マネー不全症候群です。

人間関係マネー不全症候群の人が持っているシナリオには、いま子供の世話をすれば、いつか子供が自分の世話をしてくれる、相手にどれくらいお金を使うかで愛情の量が測れる、自分にはお金を管理する能力がないといったものがあります。

人間関係マネー不全症候群の症状には、経済的な裏切り、近親相姦、イネイブラー(依存助長)、依存が挙げられます。

人間関係マネー症候群の人は、お金に関して大切な人にでさえも秘密主義だったり、不正直だったりします。

また、ここでいう近親相姦とは性的なことではなく、おとなとしてのニーズを満足させるためにお金を使って子どもをコントロールし操作することです。

そして、経済的イネイブラーは、過去の過ちやネグレクトにたいする罪悪感を和らげようとしたり、他者との親密さを感じよう、自分が重要な役に立つ存在だと思おうと、お金を他者につぎ込んでしまいます。

そして、お金をつぎ込んでいる人の人生にくちばしを入れる権利と義務があると思っていることがよくあります。

ここまで、3種類のマネーディスオーダーについて、ざっくりとポイントを紹介してきました。

おそらく、症状を聞いただけでも、自分が当てはまっていそうなものがあったか思います。

そして、なぜそのようなマネーの感覚になってしまったのか、過去の体験を思い出した方もいると思います。

お金ともっと健全な良い関係を築くためには、あなたの持っているマネーの感覚やシナリオを修正する必要があります。

そこで最後に、そのマネーのシナリオを見つけ、修正し、変更する方法を紹介していきます!

 

マネーのシナリオを変えろ!

まずは、次の4ステップであなたが持っているマネーの物語を理解しましょう。

 

①紙の中央部に左はしから右はしまで真っ直ぐな線「ライフライン」を引く。

一番左が誕生で、一番右が今の年齢になります。

左はしから順に、お金に関する記憶や体験を書いていく。

それが前向きな経験であれば、ラインの上に、つらい経験であればラインの下にマークをかく。

②それぞれの出来事を振り返り、そのときに自分が感じたことをマークのそばに書く

③全体を振り返ってみて、いままでの人生でお金について得た教訓を一、二文でまとめる。

④次の文章を完成させる。「結局、いままでの経験から得たお金についての教訓は、、、」

 

この4ステップを実践することで、あなたはどんなマネー感覚を持っているのか、またそれはどういった経験によって作り上げられてきたのかを理解することができます。

そして、自分が持っているマネー感覚が分かれば、そこから自分が持っているマネーのシナリオも理解することができるはずです。

マネーのシナリオを理解することができたら、良いものは残し、悪いものは捨てていきましょう。

何を残し、何を捨てるかを見極めるためには、見つけたマネーのシナリオについて、次の3つの問いかけをしていきましょう。

 

①このシナリオが適切なのはどんな場合か?

②適切でないのはどんな場合か?

③ここでわかったことを使って、もっと広やかなマネーのシナリオに書き換えるにはどうすればいいか?

 

まずシナリオが適切な場面を考えるときは、場所や状況を出来るだけ具体的に明らかにします。

「お金は重要ではない」というシナリオでも、経済的に厳しいときには、お金以外に幸せを見出そうとするきっかけになってくれるなど、健全ではないシナリオにも良い面はあります。

そして、次に適切ではない場合を考えていきます。

「お金は重要ではない」というシナリオによって、お金に無頓着になり、お金を使うときに計算をせず、どんどん使ってしまうということが考えられると思います。

最後に、もっと広やかなマネーのシナリオに書き換えられないかを考えていきます。

お金は重要ではないというシナリオも、考え方によっては、お金よりも家族と一緒に過ごす時間が大事というように考えられると思います。

そこから、お金よりも家族と一緒に過ごす時間など重要なことはある、そういう大事なことに役立てるためにお金を使うことができると考えることができれば、健全なシナリオに変えることができます。

ぜひ皆さんも、今回紹介した方法を実践して、あなたのマネーのシナリオを変えてみて下さい!

 

本書では、この動画では紹介しきれていないお金が貯まるマインドセットがまだまだ解説されています。

実際のお金に関するストーリーつきで解説されているため、イメージしやすいと思います。

そのため、お金について勉強したけど実践できないという方や、なぜかお金が貯まらないと感じている方は、ぜひ本書を読んでみて下さい!ある

 

ではでは。

 

 

 

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