今回は、勝間和代さん著の『40歳からの仕事の壁を越える勝間式思考』を紹介していきます。
皆さんには、これから40歳に近づくけど、このままで大丈夫なのだろうか、また40歳を超えたが今の会社を続けていて定年まで乗り切れるだろうかといった不安や悩みはないでしょうか?
本書はそういった方に役立つ1冊です!
40歳になると、働き方や生き方において、壁を感じやすくなります。
そこで本書では、40歳からの壁を越えるための、勝間式思考が解説されています。
もちろん、40歳に迫っている人に役に立つことはもちろんですが、まだ20代、30代前半という方にとっても、今から40歳という壁に備えてどんなことを考えればいいのかがわかるので、若い人にも役立つ情報が多く書かれています。
この記事では、その本書の中から5年後のなりたい自分をゴールにしよう、リスキリングで学ぶべきこと、今の会社を見極めるポイントの3つについて紹介していきます!
40歳からの仕事の壁を越える勝間式思考
5年後のなりたい自分をゴールにしよう
これまで真面目に働き続けてきたけど、停滞期を感じている、
この先どうすればいいか漠然を不安を感じているという方は、多くいると思います。
今の自分に停滞感を感じているという方や、この先に不安を感じているという方は、まずは5年後のなりたい自分を考えるところから始めましょう!
実際に勝間さんが運営されている勝間塾では、次の3つのゴールを掲げ、塾生が自身でどのゴールを達成したいかを考えるそうです。
①5年後に、自分の望む仕事について、しかも年収がアップしている
②5年後に、著者になる、あるいは起業できている
③5年後に、自分が一生付き合える仲間に囲まれている
『40歳からの仕事の壁を越える勝間式思考』より
なぜ1年後や3年後、10年後ではなく、5年後のゴールなのか?
それは、何か物事を成し遂げるためには、中長期的な目標が必要だからです。
1年後や3年後では、短過ぎて、絶対に叶えられそうなことしかゴールに設定しなくなってしまいます。
また難易度の高い目標を立てたとしても、期間が短すぎると、達成までにかなり詰め込まなければいけないため、途中で息切れしてしまう可能性があります。
逆に10年後となると、先の話すぎて、想像ができなくなってしまいます。
特に現代は変化が早く、今から10年後の未来を想像して動くことは難しいのです。
そこで5年後だと、転職や起業、キャリアアップの計画を立てるのに、ちょうどよく、具体的な目標や、それを達成するまでのステップを考えやすくなります。
そのため、まずは5年後のなりたい自分を考えてみましょう。
そして、5年後のなりたい自分を考えることができたら、次の3つのことを意識して進めていきましょう。
①我慢も努力もしすぎない
②「やらなくてもいいこと」を見つけて、スラック(余裕)を増やす
③夢や願望実現を阻むドリームキラーの話には耳を傾けない
『40歳からの仕事の壁を越えるた勝間式思考』より
特に①我慢も努力もしすぎないことが重要だと、個人的に思いました。
もちろん、目標を達成するためには、努力をすることは大切です。
しかし、むやみやたらに努力をしたり、我慢をしていては、無駄に時間と労力を使ってしまいます。
もしこれまで、目標を達成するためには、とにかく頑張ることが大事だ、努力すればなんとなると、根性論ような考えを持っていたという方は気をつけてください。
たとえば、睡眠を削ったり、自分がリフレッシュする時間を我慢し続けてしまうと、いつか限界がきてしまいます。
また限界が来る前も、100%のパフォーマンスは出すことができず、頑張っても頑張っても、思うような成果が出ないという苦しい状況になってしまいます。
そうなると、本業の仕事でもミスが出てしまったり、プライベートがうまくいかなくなってしまうなど、目標以外にも支障が出てきてしまう可能性もあります。
そのため、とにかくがむしゃらに頑張るのではなく、これは目標を達成するために、本当に必要な努力なのか、我慢なのかということを考えるようにすることが大切です。
リスキリングで学ぶべきこと
少し前から、リスキリング、大人の学び直しという言葉をよく聞くようになりました。
実際に、これからの働き方の変化や、AIの発展によって、求められる仕事に変化が起こることが予想されるため、政府のリスキリングを推奨しています。
そのため、リスキリングというと、AIやDX(デジタルトランスフォーメーション)関連の勉強をするというイメージがあるかもしれません。
そして中には、AIやDXというけど、具体的に何を勉強したらいいかわからない、本当にその勉強が自分の将来に役に立つのかといった疑問を持っている方もいると思います。
そこで本書では、リスキリングで学ぶ内容は、必ずしもDXやAIに関連したものでなくていいと書かれています。
そもそも、40代をすぎてからDXやAIを勉強したとしても、今の20代〜30代には太刀打ちできません。
さらに40代後半の場合、定年後に活用できるかわかりません。
そのため、リスキリングといっても、とりあえずDXの勉強を始めるのではなく、発想を変えて、中年男性、中年女性ならではのスタートを考えることを本書では推奨しています。
たとえば、本書では中年女性の場合、終活アドバイザーやお片付けコンサルタントなどが挙げられています。
確かに、20代の若者に終活のアドバイスをもらったり、お片付けについて教えてもらっても、いまいち腑に落ちなかったり、納得できない部分があると思います。
そこで中年だからこその強みを活かせる分野を探すことが大切です。
逆に、ネイリストやエステティシャンなど、若いを強みにできる分野もあると思います。
いずれにせよ、リスキリングといっても、必ずしもDXやAIを勉強しなければいけないわけではありません。
もちろんDXやAIについて学ぶことも、将来役に立つ可能性があります。
しかし、興味もなく必要性もいまいち感じていないのに、いやいや勉強するよりは、自分の強みを活かせそうな分野や、人があまりやっていなくて、自分の知識や強みが活かせそうな分野について学ぶ方が、将来につなげられる学びができる可能性があります。
そのため、リスキリングや学び直しといっても、世間や政府が言っていることにとらわれるのではなく、自分なりにこの分野を学んだ方がいいんじゃないのかということを考えることが大切です。
今の会社を見極めるポイント
今の会社でそれなりのポジションについている、人間関係もよく居心地もいい
でも、このまま定年まで今の会社で乗り切れるか不安だという方もいるかもしれません。
定年まで乗り切れればいいですが、もちろん会社には業績の悪化などから倒産してしまうリスクもあります。
そこで本書では、今の会社で大丈夫か見極めるポイントとして、業績に加えて、働かない管理職と中間管理職がどれほどいるかを確認した方がいいと書かれています。
当然、会社は働かない管理職と中間管理職にも給料を払っています。
ということは、その働かない人たちの分まで、会社が提供しているサービスや商品の代金に含まれて、高くなってしまっています。
今の消費者は、安くて、より質のいいものを買おうとしています。
そのため、働かない管理職や中間管理職の分まで代金に含まれてしまっている会社は、当たり前ですが、市場競争に勝てなくなってしまいます。
たとえ働きやすい会社であったとしても、業績が悪かったり、働かない管理職や中間管理職が多い場合は、何かあった時に緊急脱出できるように、定期的に転職情報をチェックしたり、起業を検討するといったことが必要になります。
また今後は、チームワーク力を鍛えておくことが大切です。
特に、40代、50代は、個人の能力に加えて、どれだけチームワーキングに長けているかが評価されるようになります。
加えて、人間がコンピューターに最終的に勝てる能力はコミュニケーション力です。
そのため、コミュニケーション力があって、何かしらの専門性やスキルがあれば、今の会社が潰れてしまったとしても、他の会社で仕事を見つけやすくなります。
そこで本書では、チームワーク力を高めるためのポイントとして、話が通じやすいこと、すなわち聞く力が大切であると書かれています。
当たり前ですが、10言って10伝わる人よりも、5言って10伝わる人の方が、コミュニケーションが円滑になりますし、仕事も進めやすくなります。
そのため、話が通じやすい分、周りからも好かれやすくなるのです。
私のYoutubeでは、コミュニケーションについて書かれた本をいくつか紹介しておりますので 、チームワーク力を高めたいという方は、ぜひ参考にしてみてください!
本書では、この記事では紹介しきれていない、40歳の仕事の壁を越えるための考え方がまだまだ紹介されています。
そのため、今のままで大丈夫なのか不安があるという方や、30代、40代と頑張ってきたが、停滞感があるという方は、ぜひ本書を読んでみてください!
『40歳からの仕事の壁を越える勝間式思考』はこちらから!
ではでは。